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みんコレ!医師国家試験 予想問題(一般問題編) 第16問

みんコレ!事務局が作問した医師国家試験の予想問題です。
第116回の医師国家試験委員になった先生方の専門や論文等の情報を元に作問しています。ぜひチャレンジしてください。
問題は、Twitterアカウントでも発信しています。

問題

くも膜下出血について誤っているものを1つ選べ。

a. 原因としては外傷性が最も多い。
b. 単純CTで出血が確認できない場合、腰椎穿刺が推奨される。
c. MRIのFLAIR像やT2*強調像は微小な出血の検出に有用である。
d. 動脈瘤のクリッピング後の血管の評価は、CTよりMRIの方が望ましい。



≪この下は正解・解説です≫


解答

d. 動脈瘤のクリッピング後の血管の評価は、CTよりMRIの方が望ましい。


解説

a. 正しい。非外傷性では嚢状動脈瘤破裂が原因として最多である。
b. 正しい。CTの感度は0.987、特異度0.999であり、約1%が診断できない。その場合にはMRIや腰椎穿刺での診断が推奨される。
c. 正しい。
d. 誤り。クリップやステントはMRIで、コイルはCTでアーチファクトが顕著となるため、この場合はCTAでの評価が望まれる。

解説:
頭痛を呈する疾患の中で緊急性の高いものとしてくも膜下出血や髄膜炎が挙げられる。
どちらも腰椎穿刺が診断に有用であるものの、くも膜下出血では頭部CTのみで治療に移ることが多い。
髄膜炎ではmustであり、研修医でも出来る手技であるため積極的に施行していきたい。

参考:脳卒中治療ガイドライン2021、レジデントのための画像診断の鉄則、新頭部画像診断の勘ドコロ


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