埼玉出身の「東池袋タワマン」ママがどうしても許せない文京区戸建てママ…窓際三等兵・連載タワマン文学「TOKYO探訪 東池袋」
ツイッターで「ツリー小説」を掲載し話題を呼んだ「元祖タワマン文学作家」窓際三等兵先生(X)が先日、別名義「外山薫」で純タワマン文学『息が詰まるようなこの場所で』(KADOKAWA)の発売を発表しました。窓際の名を使わなかった理由について「自分の棺にその名の書籍をいれてほしくない」と説明したことに、みんかぶ編集部は憤りを覚えます。
さて、連載「TOKYO探訪」第3話の舞台は東池袋です。ブクロの植民地化に成功した埼玉県民の前に突如現れた「チャイニーズ・ドラゴン」。サンシャインシティは誰のものだ――。
東池袋のタワマンVS茗荷谷の戸建て…絶対に負けられない戦いがそこにはある
「へえ、池袋っていうからもっとゴミゴミしているかと思ってたけど、結構開けてるね。ていうか、高速道路近いのにあんまり音は聞こえないんだ」
「まあ池袋って言っても、東池袋だからね。高速道路の音も、低層階だとちょっと気になるらしいけど。それこそ、戸建ての方がよその生活音とかすごそうだけど、大丈夫なの?」
タワマン20階のリビングに静かに火花が散る。脳内で鳴り響くゴングの音。目の前で対峙するのは、ポン女同級生の裕美。東池袋のタワマン住民として、茗荷谷に戸建てを買った裕美には絶対に負けるわけにはいかない。
「でも池袋って久々に来たけど、周りを歩いているのが全員埼玉県民だと思うと緊張するよね」
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