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人喰いクマが“友達をバラバラにして”食べるのを15分見続けた「民度の低い住民が大惨事」子連れのメスが最悪…クマの農作物被害は年4億

(オリジナル記事はみんかぶマガジンで2023年5月4日に配信したものです)

 農林水産省が発表した2021年度「全国の野生鳥獣による農作物被害状況」によるとクマによる農作物への被害は4億3800万円だった。クマと人間が共存する方法はあるのか。作家の小倉健一氏が解説する――。


近年、頻繁に人間や多くの動物を襲っている動物がクマ

 野生動物が理由なく人を襲うことはない。もし、人間が野生動物に襲われたのだとすれば、人間が間違った行動で動物を刺激したか、子連れの母親か、怪我(けが)をしているか、狂犬病に感染している動物かのいずれかだと、ロシアのエルガキ自然公園の動物学者で研究者のアレクサンダー・クリタンコフ氏は、野生動物に会うときの振る舞い方を、ロシアのオンラインメディア「AiF-Krasnoyarsk」(2016年10月20日)に語っている。クマや野生動物が起こした忌まわしい事件を紹介しつつ、どうすればこうした惨事を防ぐことができるのかを考えていこう。

 近年、頻繁に人間や多くの動物を襲っている動物がクマである。森の王様、最も血の通った捕食者と呼ばれるにふさわしいのではないだろうか。大型のヘラジカやイノシシさえも殺し、武装した人間、プロのボクサー、訓練された軍人との決闘ですら勝利を収めることができる。この肉食動物が人間を襲うという話を報道ベースで最近よく耳にする。

 アレクサンダー・クリタンコフ氏によれば、「最も深刻なのは、2015年、ラドゥズノエ湖で起きた事件」だという。

この動物(クマ)だけは行動を予測することができない

 キャンプ場に残された食べ物の匂いに誘われて、クマは男女各2人と6歳の子供が寝ているテントに侵入した。家族全員が、手足に裂傷を負い、女性の1人は息子をかばいながら下顎骨骨折と頭皮の傷で顔に重傷を負った。クマは、餌を探している最中に、近くで休んでいた登山者たちに追い払われた矢先の出来事だという。

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