謎の流れに乗って!夢を叶えるために前に進む理由とは?
小学校教員という安心・安定を手放して
――はじめは小学校の教員をされていたんですね
鹿児島に生まれ、大学卒業後は教員として地元の小学校に勤務しました。1年生から5年生までの担任と、最後は特別支援学級の担任を経験。教員になったのは、人との関わりや子どもが好きだったこと、公務員で安定しているからでした。
――教員を辞職したのは?
11年間教員として勤め、やり切った感があったことですね。「学校以外の世界を知りたい」という思いが強くなったことと自分の夢だと思っていたことに強い違和感が湧いてきたからです。 「結婚して、仕事をしながら子どもを産んで、家を持ち、定年まで働く」それが普通の幸せで、わたしも自分の夢だと思っていたんです。夢だと思っていたものが夢じゃなかったのかもしれない。また、「教員の世界にいたら、新しい夢が見つからないかもしれない」「自分の可能性を確かめてみたい」という思いが強くなり、教員を辞めました。
――教員の次はどんな働き方を?
メイクが楽しくて、個人に合わせたメイクができるようになりたいと思い、美容部員として働きました。このときに、副業として「おりぞめノートを作る会」のワークショップもはじめたんです。
おりぞめのワークショップで上京することもあり、東京で生活してみたい気持ちが強くなりました。謎の流れに乗って、転職先を決めて上京したのが2年前。現在は夢だった「OL」(派遣社員の事務)として働いています。
「おりぞめのさち」誕生と「夢を叶えるおりぞめノートを作る会」の活動について
――「おりぞめのさち」さんはどのようにして誕生したのですか?
小学校の教員時代、特別支援学級を担任していたときに、おりぞめをはじめて、おりぞめに魅了されました。おりぞめは和紙を折って、染料につけて広げると、色々な模様ができるんす。一生おりぞめと生きていきたいと思っています。おりぞめのさちは海の幸、山の幸、幸せを分けるという意味と私の名前のさちこにちなんで命名しました。
――「夢を叶えるおりぞめノートを作る会」はどんな活動だったのですか?
おりぞめのワークショップを開催して、自分で制作したおりぞめを表紙にしてノートを作るんです。おりぞめと書くこと、作ることが大好きだった私が、同がじようにおりぞめの良さをわかっていただける方や、書くことで夢を叶えたい方を応援したいという気持ちで始めました。
2017年に「おりぞめノートを作る会」で個人事業主として起業しましたが、黒字になることがなく、実は2022年に閉業したんです。おりぞめノートをminneで発売して、最初はうまくいったのですが、やり続けることが辛くなってしまったんです。制作や活動は楽しくできましたが、お金を稼ぐことは別の問題なんだと学ばせてもらいました。
デザインの勉強をはじめたので、デザインとおりぞめをいつか融合できたらいいと考えていて、どのように形にしていこうか模索中です。
SHElikes・SHEbeauty・SHEmoney受講
――さちさんがSHElikes・SHEbeauty・SHEmoneyすべて受講されて、得られたことは何ですか?
2020年12/27SHEllikesに入会しました。2021年からSHEbeauty・SHEmoneyのプロジェクトが始動、受講に踏み切りました。
SHEの学習デでザインやライティングのスキルも身につき、デザインは名刺を2つ制作。Twitterで募集があったライター継続案件を受注でき、たくさんの文章を書けたことが嬉しかったです。GLITTER(グリッター)で夢を叶える!雑誌とのコラボ企画に、最後まで残していただいてフィードバックをもらえたこともありがたかったです。
SHEを通して得られたことは、自分を知ることができて、自信がついたことです。moneyだったら貯金の仕方、beautyだったら眉毛の書き方などを教えてくれるんですが、基本的には自分を知ることからはじまっています。
もう1つは一緒に頑張る仲間ができたことは、何ものにも代えがたいですね。
――SHEには素敵な女性がたくさんいますよね
SHEには多様で素敵な人が多く、人との出会いは広がりを持たせてくれると感じています。SHEはロールモデルがとても多いですね。
教員時代は、皆から見ていい先生でいたかったですが、今思えばロールモデルと思える人がいなかったです。当時は、自分のできない部分をどうすればいいか考え、我慢したり自分を責めたりする思考に陥りがちでした。自分を変えたくて心理学を学んだんですが、変わり切れなかった。SHEのおかげで、自分に自信がついて変われたことは大きかったですね。
謎の流れに乗って、ニューヨーク留学の実現へ
――ニューヨークに行きたいと思ったきっかけは?
不思議なんですが、謎の流れに乗って2019年にニューヨークでおりぞめのワークショップを開催することができたんです。ニューヨークに降り立った瞬間に感じた空気感がたまらなく、いつかまた来たい!と思いました。
――5月からニューヨーク留学の実現へ、さちさんを突き動かすものとは?
衝動と謎の流れですね。3月で派遣事務の契約が終了するため、このタイミングで今しかない!という感覚があるんです。
ニューヨークに行くよりは、4月から正社員の道を探した方がいいというのが王道だと思うんですが、自分の中ではニューヨークに行く道しかない。衝動としかいえないですね。
今は、デザインの専門学校へ4ヵ月間通うため、留学に向けて準備中です。書類はすべて英語ですから、さまざまな壁にぶち当たっています。きっと、ここで諦める人が多いのかな、とも思っています。うまくいかないことが起きるんですよね、それは「本当にやりたいか」という確認みたいなものだと思っていて。その確認に「YES」と言い続けて進んでいます。
――毎日欠かさずnoteに英語で記事を投稿し続けてますね。英語力アップのためでしょうか?継続し続けていることを尊敬しています。
夢を叶えるときに、今自分ができることから始める。それが英語でnoteに投稿すること、今の自分にできることだったんです。
――今後の展望は?
ニューヨークから帰ってきたら、どこかの企業の正社員になりたいです。今どこでどんな仕事をしていきたいか、色々な可能性も踏まえて考えています。 ニューヨークに行って、今後についてゆっくり考えていきたい。ニューヨーク留学の経験を活かして、次の仕事を決めたいと思っています。ニューヨークから帰ってきたときに、謎の流れができると確信しています。今までの経験は全て活きて今があるので、無駄になる経験はないと思っています。
編集後記
さちさんのことを知ったのは、SHElikesのコミュニティshearound40plusのサポーターに加えていただいたことがきっかけです。とにかく細やかな配慮ができる素敵な女性だと魅力を感じていました。
ニューヨーク留学の夢に向かって突き進む、さちさんの姿にわたしも頑張ろう!と背中を押していただきました。
自分の夢や、やりたいことに向かって進んだときに何か見えてくるかもしれません。一歩踏み出してみませんか?