ミニシアターに行こう🎬
僕は映画館によく行く。
色んなミニシアターで観たい特集が重なる時期なんかは日に2本とか週に4本とかのペースで観に行くこともある。
なんといってもミニシアターの良いところって時勢に左右されずに常にバラバラのタイプの映画が国や年代関係なく上映してくれてるところにあると思う。
ミニシアターにはそれぞれ特色があって、客層にもジャンルにも傾向があって...と色々話しだすと長いので早速好きなミニシアターを10館チョイスして書いていく。
1.シモキタ - エキマエ - シネマ K2
今年の1月にOPENしたばかりのミニシアター!
なんといっても下北沢駅直結で小田急線南西口からすぐ行けるというアクセスの良さ!
こけら落としには「偶然と想像」、そして現在、濱口竜介特集が上映されていて今世界を席巻している彼の貴重な過去作をここで観ることができる。僕はもう3回くらい行ってる。
こうして新たなミニシアターが出来て下北カルチャーがさらに発展していくのはとても興奮する。
スクリーンも角が丸くてどこか温かみを覚えるような、こじんまりとしながらも映画好きが密かに集まる雰囲気も良い。
これからの上映ラインナップに期待したい!
2.新文芸坐
多分僕が一番通ってる名画座!
池袋の東口から近いアングラなストリートを抜けると出てくる。
こことにかく凄いのがほぼ毎日のように違う映画を上映しているところ。1日あたりの上映数を考えると年間700本近くやっているらしく相当ぶっ飛んでる!
2本立て上映、レイトショー、古今東西の映画をかき集めて特集を月に何本もやっているのが魅力的。そしてスクリーンもデカイし音響もかなり良いのでライブ映画も映える。
そして何と言っても一番の目玉はオールナイト上映!夜通し4本ぶっ続けで上映するという最高のご褒美であり最大の眠気との戦いでもある。打ち勝ったときの達成感...もはやケツの痛みすら愛おしくなる。
その手広さからどこかの誰かに刺さる映画が毎日上映されているので気になったら是非足を運んでほしい。
※3月末まで改装工事とのことで4月からリニューアルオープンするそう。楽しみ!
3.K's cinema
ケイズシネマはなかなかカルトでマニアックな作品を上映しているイメージ。
新宿三丁目の地下からすぐ行けるし目の前にはディスクユニオンもある好立地。ビルの3Fに位置しており、秘密の空間的佇まいがたまらない。シネフィルおじさまが多いイメージ。
ここはインディーな映画とか風変わりなドキュメンタリーを観ることができる。
去年行った山本政志特集だったり、毎年、奇想天外映画祭なるいかにも怪しげな祭典が行われている。
歴史を感じさせる昭和の残り香が漂う内装も居心地良い。
4.新宿武蔵野館
新宿武蔵野館はとにかく内装が凝ってて遊び心ある独特な空間が魅力的。
その時その時の上映作品によってガラリと世界観まで変えてしまう映画館はなかなかないので面白いし、何より色彩が豊かで没入感がたまらない。
最近だとルネ・クレールのレトロスペクティブに行ったな〜。今はジョン・カーペンター御大の特集がやってる。
ここは新旧問わず、ジャンルも関係なく上映してくれているイメージ。
5.新宿シネマカリテ
新宿のFlagsが面する同じ通りの地下にあるミニシアター。
新宿武蔵野館と運営会社が同じらしく共通して上映作ごとに凝った内装も楽しい。
水槽があったりかなり独特で「ショック・ドゥ・フューチャー」という映画の時にはデンキウナギが展示されていたのが面白かった。
シネマカリテの名物といえば信玄餅アイスがとにかく美味しいのでオススメ!
僕はこれを食べながら観ることが多いです。
6.シネマート新宿
シネマートは新宿三丁目から近く明治通りに面している。
ここは結構曰く付きの映画を上映するイメージがあってちょっと前にバズった「アングスト/不安」だったり「クリーン、シェーブン」、「ザ・バニシング」といったVHS時代のヤバめのサイコパス映画がやっていた。
その映画にちなんだフードに力を入れているのも面白くて、「アングスト/不安」上映のときには主人公が不気味に食べる不安クフルトだったり、「クリーン、シェーブン」ではシェーブンコーヒーが売られてたり遊び心がある。
あとブーストサウンド上映もたまにやっていて以前観た時にあまりの音のデカさにブッ飛ばされた。
ここも独特でマニアックなセンスが好き。
7.シアター・イメージフォーラム
青山通りに面した路地を抜けたところにあり、コンクリート造りの独特な存在感を放つ。
ここは完全にアート映画やドキュメンタリーに振り切ったラインナップが特徴で都内のミニシアターでもかなりマニアックな方だと思う。
5時間越えの「ハッピーアワー」、7時間越えの「サタンタンゴ」、8時間越えの「死霊魂」とかとか震え上がる長尺映画も結構上映する。
毎年イメージフォーラムフェスティバルという企画も行っていて、ここでしか観れない日本初上陸のアート作品にも出会える。映画祭の作品は日本で観れないものも結構あるから貴重なチャンスが訪れるかもしれない。
8.Bunkamura ル・シネマ
渋谷のBunkamuraの中にある気品溢れるミニシアター。年齢層は比較的高めな気がする。
新作のアート映画もやってくれるが、たまーにアツい旧作映画をやってくれることもあってテンション上がる。
エリック・ロメール特集とか「ヤンヤン 夏の想い出」が上映してくれた時は感動したな〜。
あとはアレサ・フランクリン、デヴィッド・ボウイなど往年のスターの伝記・ライブ映画をやってくれることも多い。ライブ映像をスクリーンで観れるのは音楽ファンからしたらたまらない。
9.シネクイント
渋谷のセンター街の端っこのロフトの目の前のビルにあるミニシアター。
ここもたまーに行くけど基本的に音楽映画を観たいときに行くことが多いイメージがある。あとはアートまでは行かないけど上質で観やすい映画が上映されてるような。
去年だと「アメリカン・ユートピア」、そして「ストップ・メイキング・センス」のリバイバル上映がとにかく最高でしかなかった!しかもどっちも爆音上映っていうサービスっぷり。踊り狂った。
そういえばフライング・ロータスの「KUSO」もここで観たんだった。こんなディープなものもやってくれたりカルチャーに敏感なセンスの良さを感じる。
10.アップリンク吉祥寺
今や都内に一つだけになってしまったアップリンク。アップリンク渋谷も好きでした。
吉祥寺にあるという好立地。そしてアクセスの良さとハイセンスでカラフルな内装は独特で歩いてるだけでも楽しい!そしてエレベーターで上に行くとすぐにディスクユニオンがあるのも個人的にポイント高い。
アップリンクは物販コーナーが面白くてホドロフスキーのシャツだったりデレク・ジャーマンのDVDとかさまざまな書籍、アップリンク配給の色んな関連グッズを見るのも一興。
オシャレな映画とアート映画をバランス良く上映してる。ジム・ジャームッシュのレトロスペクティブとか「ダンサー・イン・ザ・ダーク」のリバイバル上映とか名作もやってくれる。
吉祥寺に行ったついでフラッと寄ってしまいたくなる魅力に溢れた極上の空間だ。
〜まとめ〜
こんな感じで都内のミニシアター10選ざっくりと紹介しました。
映画体験はもちろん、ミニシアターにはミニシアターに行かないとわからない独特の世界観や味わい深い魅力がある。僕もミニシアターで観たい映画を決めたり、久々にこの空間に行きたいな〜なんて感じで急に行ったりすることも多い。
まだまだカルチャーに厳しい状況が続いてるが、ミニシアター・名画座でこんな時だからこそ癒されてみてはいかがだろう。