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【#66】<ご注意を!>中古PCの購入について

こんにちは。こんばんは。
がんサバイバーの綾乃小路龍。です。

Windows10のサポート期限が2025年10月で残り1年ほどとなりました。
その事もあってか、この春辺りから法人向けPCのリース落ちが中古市場に多く見られるようになってきました。

自分も秋葉原、大阪の日本橋(にっぽんばし)や近隣のハードオフを巡っては程度の良い中古PCを漁って見たりして楽しんでいます。

そんな中、最近Youtubeで「中古PCの有償譲渡会」についての動画が何本かあがっていたので何気なく見たのですが内容を見て思ったのは

う〜ん。と首をかしげるばかり。

というのも

Windows11搭載と謳っているのにPCのスペックとして「Core i5」とか「Ryzen5」とか名称しか記載しておらず、世代や正式名称が明示していない。これではWindows11の動作要件を満たせているかわからない。
⇨Windows11のシステム要件の1つにCPUについてはインテル系は第8世代以降、AMD系はZEN+以降(2000番台以降)となっている。

動画内で実際にPCを操作して内容を確認している部分で搭載CPUが7世代などの要件を満たしていないものが多くみられた。なのにインストールされているOSはWindows11
⇨これは強引にインストールしていると推測。
インストール自体は個人でおこなうのは自己責任なので構わないと思いますが、仮にも有償で譲渡するものであればPOPにその旨を記載していないのは如何なものか。

POP表記内容と実機の内容が異なっている物がある。
⇨CPU要件などWindows11のシステム要件を満たしているPCもありましたが、中にはPOP表記で搭載メモリが「16GB」とあるのに確認すると「8GB」しか搭載していないというものがありました。この個体のみの誤りなのかは不明。しかし、有償譲渡というのであれば表記は正確にすべき。

・個人的にコスパが悪いと思う。
⇨スペックに対して設定価格が釣り合っていないと感じる。
今の中古の相場感からしても1.5~2倍はしてる。

ちなみに自分がハードオフで中古購入したリース落ちのLifeBook U938(状態:良、CPU:Core i5 7500T、メモリ:12GB、ストレージ:500GB、OS:Windows10Pro)が4月購入時で税別¥15,000だったのでこの動画内のノートPCの価格はコストとパフォーマンスが釣り合ってないと思う。

等など、拝見した動画内容から感じ取れたからです。


自分もPCを中古で買うことはあるので、こういった譲渡会みたいな催しには参加したことがあります。
やはりその時も書かれているPOPにはあまり詳細は書いていないなど、この動画の内容と同じことはありました。
その時は「スペックと価格が全く釣り合ってない」と思いそこでの購入はしなかった記憶があります。

やはり付け込まれるのは「情報に弱い」という点にあるのかと動画を見て思った感想です。
少しPCについて知っていれば、「Windows11のシステム要件を満たしていないのに何故インストールされているのか?」とか、POPの「最新OS搭載!」といったウリ文句に惑わされないと思うのですが…

そこで自分が中古PCを購入するときに注意、確認していることを書きますのでご参考になればと思います。
特にこれからWindows11搭載の中古PCを購入したいと考えている方を前提に書くことにします。


■注意していること

  • POPに書かれている内容を鵜呑みにしない。
    これは特に売り文句に注意です。秋葉原や日本橋の電気街の中古専門店などではあまり見かけませんが、一部量販店などでは動画の譲渡会ように「ぼやけた」表現をしているPOPをみかけます。
    「最新」、「大特価」等の売り文句は軽くスルーしてPC本体の性能や注意点が記載されているかを見ましょう。

  • 値段の安さだけにとらわれない。
    やはり相場というものがあります。
    自分の欲しいPCについて事前にスペックや用途をざっくり決めておいて、それに合うPCの価格帯を調べます。
    そこでおおまかな相場がわかると思います。
    なので、やたら安い価格が表示されているものは「訳あり」と思ってすぐに食いつかないようします。

  • 中古品は原則、「現状渡し」と考える。
    最近の中古専門店はお店によっては軽く清掃して展示・販売しているようですが、それでも今あるその状態でのお渡しとなるものと考えておきましょう。
    また、店頭で動作確認可能な場合は必ず動作確認をしましょう。お店によって確認できない場合もあるので、そのときには保証期間と返品・返金に関する件を確認したうえで購入するようにします。

  • 保証期間はあって無いようなものと考える。
    中古PCの保証期間は大体3ヶ月くらい。
    なのであまり意味はないと思っています。
    先に書いたように店頭で動作確認できず、家で起動しようとして電源が入らなかった時ぐらいなので。

■確認すること

  • Windows11のシステム要件を満たしているか
    最近見かけるのはCPUがWindows11のシステム要件をみたしていないインテルの第7世代以前のCPUを積んだPCに無理やりインストールして販売されています。
    セキュアブートやTPM2.0については余程古いPCでなければクリアされている、もしくはお店でUEFIやBIOSセットアップで変更をしていることが多いので問題は無いですが、
    CPUについてはどうしようも無いので無理やりインストールしているみたいです。
    なので店頭にて動作確認としてWindows起動後に「設定」→「システム」→「バージョン情報」にて
    デバイス仕様欄のプロセッサのところを確認してインテル系の場合はCore i5やCore i7の記述のあとの8500とか8700とか4桁の数字の先頭が世代を表しているのでここが「8」以上になっているかを確認します。

  • 備品の確認
    備品として大事なのは電源コードがあるか。
    特にノートPCの場合にはACアダプタが無い場合があるので注意。
    純正がない場合には互換アダプタをつけてくれるところもありますが、その時には出力ワット数や電圧に注意してください。
    電圧やワット数が足りない、大きい等、PC側と合っていないと動かなかったり、最悪は発火することもあるので、よくわからない場合にはそこでの購入は諦めましょう。

  • Windowsのライセンスの確認
    ライセンスが正しく適用されているかを確認します。
    ライセンスが適用されていないと不正利用となるので要注意です。Windowsのライセンス形態は何種類かあるのですが、パッケージ版とDSP版、OEM版、ボリュームライセンス(VL)といったものになります。
    パッケージ版とDSP版についてはメーカー製品の中古PCであればこれを使っていることはほぼ無いので、OEM版かVLのどちらかになるかと思います。

確認の方法としてはまず、ライセンス認証がされているかを見ます。
Windows画面から「設定」→「システム」→「ライセンス認証」と進め、「ライセン認証の状態」を確認します。

上記のように「ライセンス認証されています」と
なっていれば一先ずはOK

次にライセンス形態を確認します
手順としてはWindows画面の検索窓に「cmd」と入力してコマンドプロンプトを選びます。


コマンドプロンプトの画面から次のコマンドを入力
slmgr/dli

コマンド slmgr/dli と入力

Windows Script Hostが表示されるので
ライセンスの種類を確認

ライセンスの種類を確認

説明欄のWindows(R)Operating….の次に表示されているのがライセンス形態なのでここを確認します。

  • Retail channel:パッケージ版

  • OEM_DM channel:DSP版

  • OEM_SLP channel:OEM版(メーカー製)

  • OEM_COA_NSLP channel:OEM版(メーカー問わず)

  • VOLUME_MAK channel:VL版

  • VOLUME_KMSCLIENT channel:VL版

この中でVL版として表示されている場合は会社等に付与されているのでその会社(法人)での使用以外は認められていないので、この場合には個人でパッケージ版を購入して再インストールしましょう。

  • メモリ容量とデバイス容量は余裕があるか。
    これはできる限り快適に使用するためにはメモリ容量は大きいことに越したことはないからです。デバイスについても同様です。
    できればメモリは16GB、デバイスは500GBであるものを選んだほうが良いでしょう。モバイルノートなどは機種によってはメモリ交換が容易にできないものがあるので交換できるかについても確認はしたほうが良いでしょう。


以上ですが、資源の再利用という考えからすればリユース品を購入して使うということは良いことなのですが「安物買いの銭失い」とならないようにしましょう。

Windws11のシステム要件を満たさない古いPCについてはLinux系のOSをインストールして利用することも可能なので自分はLifeBookについてはLinux(Ubuntu)をインストールして使用しています。…これはこれで色々と勉強しなくては使いこなせないのですがそれもまた楽しいので。。。

長くなりましたが中古PCの購入の際に注意してほしいことと参考までに「PC譲渡会」についてのお話をさせていただきました。
何かご参考になれば幸いです。

ここまで見ていただき、ありがとうございました。

では、また。


2024ー9ー23


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