美容目的のラミネートべニアと治療目的のミニッシュの違いは?
ラミネートべニアとは?
ラミネートは歯を美しく見せることを目的とした美容目的の施術です。元々はハリウッドの俳優たちのために行われていましたが、現在では一般的に広く行われています。
施術方法は、前歯のエナメル質の表面を最小限に削り、ハイブリッド複合レジン接着剤を使用して陶器の薄いセラミックを接着する施術です。
ラミネートの一番大きな問題は、過度な歯質(エナメル質)の切削による知覚過敏、痛みなどにあります。
無削除ラミネート?無削除+ラミネート?
しかし最近、「無削除ラミネート」という前後が一致しない広告キーワードが韓国で多く見受けられます。ラミネートは歯の表面を削り、その部分に薄いセラミックの板を貼り付けるものですが、無削除という形容詞を付けた場合、これはどういう意味なのでしょうか。
無削除ラミネートは、患者が歯を削ることへの恐怖や不安を煽ったマーケティング用語であり、ラミネートへの否定的な認識を和らげる言葉ですが、実際は、教科書にも載っておらず、現地の韓国歯科医師会でも広告審査を通していない用語です。
加えてラミネートべニアで治療可能なケースは極めて少ない
矮小歯や歯の間のスペース、歯が内側に傾いている歯並びなど、これらの程度の場合にのみ適用可能です。ラミネートは補綴物を追加するものなので、小さい歯や引っ込んだ歯、スペースのある歯並びには適しています。
しかし、このような場合に限らず、すべての歯に適用できるかのように謳われているのが現状です。
正常な大きさの歯、長く幅が広い歯、突き出た歯、曲がった歯に補綴物を追加する場合、削らずにラミネートを施すとどうなるでしょうか。
元々ラミネートの目的である美しい歯を作るには限界があります。どんなに薄く補綴物を作って貼り付けても、歯がふっくらして見えたり、過剰に大きく見えてしまいます。
無削除ラミネートとミニッシュの違いは?
では、ミニッシュとは何でしょうか?話題になっている無削除ラミネートと比較してみましょう。目的、材料、理論的背景、歴史を見ていくと、その違いがはっきりと浮かび上がります。
「目的:美容vs歯の修復」
無削除ラミネートは美容目的です。美しくなるためのものです。
ミニッシュは、ラミネートが審美的要素を重視するあまり、歯を過度に削ることへの問題意識から始まりました。虫歯や欠けた歯、摩耗した歯を元の構成や形状に戻すことを目的とした歯の修復ソリューションです。単に美しくなるために健全な歯を犠牲にすることはありません。
ミニッシュを受けた患者様の美しい笑顔と顔立ちは、健康な歯を持つことから得られる結果としての相乗効果です。
「治療対象:前歯vsすべての歯」
無削除ラミネートは前歯にのみ適用可能です。以下のような場合には適用できません。
正常な大きさの歯のサイズを小さくしたいとき
歯の長さ、または幅の長い歯のサイズを小さくしたいとき
前に突出している歯を内側に入れたいとき
歯並びを綺麗に整えたいとき
一方、ミニッシュは前歯や奥歯など、すべての歯に適用可能です。顎の手術が必要な場合は例外ですが、15万件以上の臨床ケースを積み重ねたノウハウがあります。
「限界点:弾力/破折vsなし」
無削除ラミネートは汚れや凸凹した歯の表面をそのままにして接着するため、接着不良や脱落の可能性が高くなります。また、歯を整えずに補綴物を接着すると、小さな衝撃でも簡単に割れる可能性が高くなります。
ミニッシュには限界がありません。ただし、他の場所で行った前歯のクラウンの再治療の場合、歯の変色が完全に隠れないことがあります。これは再治療のケースに限られます。
「歴史:近年vs2009年~」
無削除ラミネートは以前から存在していた治療法ですが、いつからか広告に登場し、広告領域を占拠し、”削除量”に敏感な患者を惑わせています。
ミニッシュは2009年にラミネートの無差別的な削除量を減らすことを目的に研究を始めました。
歯を前後から包み込むデュアルミニッシュ、歯ぐきが下がり歯の根が露出した方のために歯ぐきが再生されたような効果を与えるピンクミニッシュ、抜歯した歯の両側を不必要に削らないクラウンブリッジの代替ミニッシュブリッジなどを次々に開発しました。そして、2017年にはミニッシュワンデー治療システムと奥歯ミニッシュを作りました。
「歯科医師:誰でも可能vs熟練した31人のみ可能」
無削除ラミネートは実際、特別な技術が必要ありません。補綴物を対象の歯に貼り付けるだけで簡単に行えます。
一方、ミニッシュは既存の施術方法と異なり、特別なテクニックが必要です。そのため、ミニッシュアカデミーを修了し、専門的な教育を受ける必要があります。アカデミーでは、プレパレーション、ミニッシュの接着、ミニッシュフィッティングなど、全体的な診療の流れを習得するために実習と授業が行われます。
過去10回のミニッシュアカデミーで約200名の修了生を輩出し、その結果として韓国国内で37箇所、日本1箇所、カナダ1箇所のミニッシュメンバーズクリニック(MMC)でミニッシュを受けることができます。2024年12月現在、ミニッシュを行っている医師は104名です。
ミニッシュ歯科医院はソウル市内の江南に位置しており、MMCの1号店として全国で最も多くの施術件数を誇ります。また、ミニッシュを作った代表院長がいる場所でもあります。
「自ら治療を受けた医師とその家族:確認不可vsミニッシュ113人」
無削除ラミネート施術を受けた医師やその家族がどれだけいるのか確認することはできません。無削除ラミネートというキーワードが氾濫していますが、実際に自らが施術を受けた医師やその家族は果たしてどれだけいるのでしょうか。
ミニッシュは実際に治療を受けた医師42人、家族まで含めると113人にのぼります。特に、ミニッシュを確立したカン・ジョンホ・ミニッシュテクノロジー代表は、母親、父親、弟夫婦などが家族でミニッシュを受けました。
家族に勧めるミニッシュです。家族に勧めるラミネートを聞いたことがありますか?
<上記リンク:ミニッシュ歯科医院カン・ジョンホ代表のお母様もミニッシュ※韓国語の動画ですがビフォー/アフターの参考としてご覧ください>
「材料:e-max・ジルコニアvsミニッシュブロック」
無削除ラミネートの材料は、ジルコニアのように天然歯より3~4倍の強度か、自然歯よりも不透明なe-maxです。ジルコニアはそのままでは簡単に割れることはありませんが、治療した歯の靭帯や根を傷つけたり、接触する歯に持続的な衝撃を与えることで、最終的に割れたり、歯の寿命を縮める結果を招くことがあります。e-maxは顔の美しさと自然に調和しません。
ミニッシュブロックは生体親和性をはじめ、破損強度、圧縮強度、引張強度、摩耗度、弾性、透明度、熱膨張係数など、天然歯と物理的性質が最も類似しています。世界150か国に歯科材料を輸出するグローバルな歯科材料企業であるvita社と協力して製造され、ミニッシュ専用に独占的に生産・供給されています。
「保証期間:医院ごとに様々vs最大10年」
無削除ラミネートの保証期間は1~2年程度な歯科医院が多いですが、一方で保証がないところも多いです。驚くべきことに、まだ無削除ラミネートを施術してから数年しか経っていないにも関わらず、10年保証を提供している医院もあるということです。10年の長期患者の安定性を確認した後に設定すべき保証期間を、すでに適応しているという点はとても残念に思います。
「メディア報道の内容比較」
無削除ラミネートに関する報道は、無削除ラミネートを自分たちの歯科で行うことを勧める内容が多く、その優位性や成長性に関する内容はほとんど見られません。
一方、ミニッシュは、ミニッシュを作ったカン・ジョンホ代表院長が名医の称号を受けました。<”名医を訪ねて/朝鮮日報”記事掲載>
結論:16年間で15万件以上の臨床検証を完了したミニッシュ
最初に述べたように、無削除ラミネートとミニッシュはこれほどまでに異なります。
歯科治療で問題が発生するのは治療直後ではありません。1年、2年と時間が経過するにつれて、見えない部分から問題が発生します。
ミニッシュは2009年から15万件以上の臨床データを有しており、ミニッシュを受けた芸能人、企業人、セレブなどは500人以上に達し、最近ではアイドルや、アイドルの練習生たちの多くがミニッシュを受けています。
臨床的にも、メディアでも検証が完了したミニッシュ。今後すべての人が「自分の歯を一生使う」という目標を早めに実現するために最善を尽くしていきます。