あめんぼ生活 #20 人生を賭けた実験をしよう
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友人の結婚式に行ってきた。
友人は面白くて、素直で、笑顔が素敵で、食べることが大好きで、
昔から彼女が心底美味しそうに食べる姿は見応えがあったし
見ているだけで幸せな気分になった。
式は終始”素敵”の言葉に尽きる。
扉から登場した彼女をみただけで涙があふれた。綺麗だった。
ベールを母親から降ろしてもらい、父親と一歩一歩進んでいく。
擦られた典型的なシーンであるのに、涙が止まらなかった。
あれは新たなステージに進んでいく儀式なんだろう。
祝福の気持ちと、感覚的に別れに近い寂しさが織り混ざって、整理のできない感情が涙になるんではなかろうか。
披露宴も新郎新婦二人の相性の良さが終始見えて
微笑ましいし、友人の笑顔が弾けていてずっと幸せな気持ちだった。
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披露宴が終わり、一緒に参列した友人たちと
これもありがちな流れだが、お茶会をした。
結婚してる・してないに違いはあれど、
皆んなそれぞれにパートナーがいて
やはり結婚式を挙げる挙げない、
いつ入籍する、
そもそもこの人はいいのか、
子供も欲しいのか、
仕事はどうする、、、
女性は、こと結婚において
悩みが多いのだなと思う。
もちろん男性も思い悩むと思うけれど、
子供を産む機能がついているのは現段階では女性にしかなく
その点で、やはり悩みが多くなってしまうのは
致し方ないのだろう。
友人たちとは、
こういうことを話せる相手、
不安を打ちけられる人だからこそ、今一緒にいるんだね、
と、各々のパートナーの大切さを認識して解散となった。
まったく、
なんて素敵な会だ、
つくづく友人たちの根の良さに
心洗われる。
ここから、タイトルの話に入りたい。
私は母親に今の旦那と入籍する前に
やんわり別れた方がいいんじゃないかと言われたことがある。
その当時、母は父と喧嘩して家出中だったこともあり、
そのどうしようもない父と似たところを、旦那に感じた母は
心から心配をして言ってくれたのだと思う。
確かに旦那の、少し頑固なところや偏屈なところは似ていて
「(あの性格)大変だね」と
3人くらいに言われるほどではある(笑)。
私自身、別れた方がいいかもしれないと、考えたことがないとは言えない。
それでも、一緒にいることを決めた、考え方がある。
それが「人生を賭けた実験をしよう」である。
もしかしたら、
私の「運命の人」はこの人じゃないのかもしれない。
性格も良くて、私と幸せになることを決めてくれる人は
他にもいるかもしれない。
そう考えて次に行くとする。
でも、次も衝突もなしに付き合い続けることってあるのだろうか。
全パートナーのいる人に聞きたい。
私は、衝突は必ずあるものだと考える。
次こそいい人だという確証はない。
そう考えた時、
「実験みたいだな」と思った。
たまたま出会った赤の他人と、
ほぼ人生が終わるまで一緒に居続けられるかどうか
Try&Errorを繰り返し、
二人なりの家族と言われるものか、
愛と形容されるものか、
何かを作り上げていく。
実験だと思うからこそ
失敗は付きものだって思えるし
一度の失敗を大きく捉えず、
次に活かそうとポジティブに切り替えられる
付き合い方が本当に楽になった。
どうせ実験なら、私は面白いと思う人と行いたい
だから私は旦那と結婚することを決めた。
旦那は私と違いすぎて、
客観的に付き合うようになってから、
学べること、気づかされることが本当に多い。
今、私はこの生活がたまらなく面白い。
これからも
この実験を、人生の大半の時間を賭けるであろう実験を
楽しんでいこうと思っている。
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