「セクハラ対象にならんだろ、お前」って言葉がセクハラじゃん?/社長秘書とは・・・/朝5時から新聞読みまくる毎日
まただいぶ日にちが空いてしまった。だめブロガーミニオンです。
先月はタイのバンコクに旅行しました。面白い街だった。ガヤガヤ、ざわざわ。エネルギッシュ!一方で日本人もたくさん。日系企業を目にする確率もかなり高いからかな。
でも異国でのアドベンチャー感を久しぶりに味わいました。言葉もよくわからない状態から、手探りで少しずつ目的を達成していく感じ、ワクワクしますよね。また海外で住みたい気持ちが湧いて来ました。
その異国感を感じたところで、トルコにもまた思いを馳せてブログを書こう。
「セクハラ対象にならんだろ、お前」って言葉がセクハラじゃん?
いきなりこんなタイトル笑。
トルコで働き始めて1週間も経つと、なんやかんやと仕事らしき仕事をするようになった。ビジネスで使うトルコ語がほとんどわからないので、手帳に単語を書きまくる毎日。覚えられるだけ全て覚えてしまおうという、強い意気込みを持った体育会系新人だった。
最初の週に終わりに、今まで黙ってた課長は私のところに来て、
課長「来週から、おまえは社長アシスタントな」
私「え?務まるか分かりません」
課長「俺の本望じゃないが、社長からの指名だから仕方ない、セクハラとかあれば教えてくれ」
私「え。」(え?いきなりセクハラ?そんなことありえるの?)
私「セクハラはー、ないでしょうね。ほら女らしさがないし笑」
課長「だよな、お前、色気がないもんな」
ジョークを本気で返されるとつらいよね。
ってかセクハラされるための色気とか要らんし。
でも実はその前の社長さんがセクハラで日本へ強制送還されてたらしい。そんな素振りはおくびにも出さず、課長は淡々と話すわけ。
社長秘書とは・・・
そして入社一週間めで社長アシスタントになった私に、最初に言い渡された仕事は3つ。
1)スケジュール管理
2)資料準備
3)トルコ新聞ダイジェスト版を毎日翻訳する
特に3)が曲者なんですよ。トルコ語勉強したとは言え、日常会話がちょっと話せるくらいの人が新聞訳すって難易度が高い。
言ってみれば、高飛びで40メートル飛べたって喜んでる人に、「じゃあ次は棒高跳びやってみ」って言ってみるようなもんです。
辛い。
朝5時から新聞読みまくる毎日
この3)のタスクを更に詳しく言うと、
Hurriyet紙(大衆向け新聞)、Cumhuriyet紙(左寄り)、 Zaman紙(右寄り) のいちページめと経済欄を口頭で訳すというもの。
しかも会社の始業時間から15分後に社長のところへ行くという。
当時の私にはたったの15分で3社の新聞を読むことは不可能だった。
この任務を仰せつかった私は翌日から朝の5時に起きてインターネットで記事をチェックするように。
それでも時間が足りない足りない。
毎日必死な思いで新聞を読むという日々が始まりました。
これも今思えば、当時の社長さんのご厚意によるものだったんだなって思います。あれだけ毎日新聞読んでれば、トルコ政治・経済の様子も分かるし、そして何よりもトルコ語が断然に上達した。信じられないくらいにトルコ語のボキャブラリーが劇的に増え、言い回しもうまくなった。
もちろん社長さんにもほかに意味があるからやっているんだけど、それでもあの時の彼の忍耐強さには感謝の気持ちでいっぱい。
ただ当時の不満を言うならば、毎日同僚たちに「君は、朝新聞読むのが仕事なの?優雅なご身分だねぇ」と冗談を言われまくったこと笑。
必死で新聞読んでる私には到底受け入れられるジョークではなく、
「Isteyerek yapmiyorum, beni yalniz birakirsaniz cok sevinirim」
(やりたくてやってるんじゃないの、ちょっと一人にしてくれると嬉しいわ)
と冷ややかな笑みを浮かべながら返事をしていたんだよね。
でも1年も続けると、15分で新聞を読み切れるようになり、チャイをのみながらSimit(シミット:ドーナッツ型ごま付きパン)やPogaca(ポーチャ:チーズなどが入った丸いパン)を食べながら優雅に新聞読んでいましたとさ。
カバーの写真は、よく言ってたレストラン。2階と3階があって3階はテラス席。後にルームメイトになったマケドニア人の友達とよくビールを飲み行った思い出の場所。
1階はチーズ屋さん(Peynirci:ペイニルジ)。
その前に停まっているのは乗り合い小型バス(Dolmus:ドルムシュ)
昔はドルムシュに乗って街をあちこちふらふらしたもんだな。