私が早期リタイアした話 その5(投資資金はどうやって貯めるか?)
はじめに
さて、前回で「何に投資すべきか」を簡単にご説明しました。これにより、簡単で、それなりに理にかなった投資ができることと思います。
しかし、問題になるのは投資資金です。「やり方は分かったが、お金がない」という方が大半ではないでしょうか。
そこで、今回は「投資資金はどうやって貯めるか」がテーマとなります。
あなたはいくら貯めればいいのか
ところで、貯めると言ってもどれだけ貯めればいいか考えたことはありますでしょうか?
「なんとなく1億円」であったり、「生涯年収ぐらい。3億円」「老後2,000万円問題をよく耳にするから、2,000万円」といった具合に、漠然と考えているだけではないでしょうか。
この額はぜひ正確に把握していただきたいと思います。と申しますのも、必要以上に貯めることはすなわち、必要以上の期間働くことであり、早期リタイアまでの期間が延びることであるからです。
言わば、ゲームクリアに必要のないお金を持ったままエンディングを迎えてしまったという状態です。無駄とまでは申しませんが、やりすぎはよくありません。あなたの貴重な時間を費やしているのですから。
「年間の支出を20倍した額」を貯めればいい
その4で解説した方法を用いると、安定的に年5%以上のリターンが見込めます。ですので、あなたが1年間に使う金額を20倍してください。
例えば、1年間に300万円使う人の場合、6,000万円を貯めれば目標達成です。
6,000万円を年5%で運用すると、300万円のリターンです。これだと毎年300万円使ったとしても、投資資金に手をつけることはありません。永遠に毎年300万円使えるのです。
これはすごいですね。
実際は、より少ない金額で十分
また、実際は20倍より少ない金額で十分です。なぜなら、人間寿命があるからです。
上の例で寿命を迎えた場合、投資資金の6,000万円はそっくりそのまま残っています。この6,000万円は毎年300万円使うとすると、20年分に相当します。死後には何も残さない予定であれば、この6,000万円を使い切ればいいのです。そうすると、投資資金はもっと少なくて済みます。
ここでは余裕を持って20倍としていますが、実際は15倍程度で十分だと思われます。
また、年金の支給額によっては更に少ない金額で済むことになります。
例えば、65歳から毎年200万円が年金として支給される場合、毎年300万円の支出のうち100万円が自己負担になります。そうすると、貯める金額は100万円の20倍、2,000万円で済みます。
また、老後は案外お金を使わないものです。病気や体の衰えにより、60代あたりから支出は減少すると言われています。
さて、ここでは目安として「年間支出の20倍」とさせていただきましたが、先述した通り、非常に余裕がある数字です。実際は15倍程度、人によっては10倍で十分だと思われます。
いかがでしょうか。どれぐらい貯めればいいか見えてきたのではないでしょうか。そして、その必要額は思ったほど多くはないのです。
しかし、お金は貯まらない
希望が見えてきたところで、突然驚かせるような見出しで恐縮です。ですが事実として、しっかり貯金できている方は少数です。
ただ、これを語るには少し長くなりそうですので、今回はここまでとさせてください。
そこで次回こそ、「投資資金はどうやって貯めるか」について、私の経験談を交えつつご説明したいと思います笑
それではまた次回。