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「接種義務」の対極にあるのが「努力義務」(第34回ワクチン分科会より)

2022年8月8日開催 第34回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会
の動画を視聴したところ、「努力義務」について、新たな情報を得たので、記事にしました。(皆様、すでにご存じの事でしたら、すみません)

なんと、「努力義務」は「接種義務」の対極に位置する言葉だったのです。
「接種義務」の反対が「努力義務」だったのです。
接種するかどうかは「任意」である事は知っていましたが、「接種義務」とう言葉が存在し、かつ「努力義務」がその対極にあるものとは知りませんでした。

2022年8月8日開催
第34回厚生科学審議会予防接種 ワクチン分科会


上記会議動画内での、釜萢敏(公益社団法人 日本医師会常任理事)氏の発言で知りました。以下書き起こしです。

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2:14:20~
「前にも発言をいたしましたけれども、努力義務というのは、予防接種法の改正の前後で、接種義務というものの対極にこの努力義務が、義務接種、義務接種の対極にこの努力義務というのがあって、ですから、義務接種だっても必ずやらなくちゃいけないというものではなくて、あくまでも努力にすぎないので、本人保護者の判断のもとにやるというのが、これ、だったという風に私は強く認識しているのですが、今回の議論の中で妊婦さんの時もそうですけど、何かこう、努力義務がかなり無理やりやる事の同義語になっているという風に認識されて、先程の沼尾先生のご指摘もそういうご認識だったと思うんですけど、もともとは全然違う意味で使っていた言葉なんですね。これはね。それで、しかし、それが一般的になってしまっている、というところを考えなきゃならないな、と思います。
私の意見は、鈴木委員、あるいは中野委員もおっしゃっておられてように、今はこの年代の接種を多いにすすめていくべき局面であって、この年齢はかかっても重くならないからやらなくてもいいという考えは決して採用すべきではなくて、積極的にこの年代の子どもたちに接種をすすめていくべき局面だと思います。で、その為にどういう風にすれば、良のかという観点で、この努力義務を考えるべきだと思っておりまして、もし仮に、沼尾先生の言われるような認識の国民の方が多いのであれば、無理にこれをやならくても、何とか皆さんに受けていただく事の方が大事なので、これを戻しても、また戻さなくても、私はそれほどどちらでもいいと思っております。何しろ今大事な事は接種がすすむ為にこの問題をどういう風に整理したら良いか、という観点で考えるべきだと思います」

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ざっくり会議を聞いたところ、接種推進の為に「努力義務」という言葉を利用し、将来、大規模な薬害訴訟が起こった際には「努力義務」は「接種義務」とは反対の言葉であり、接種の判断は個人の自由であり、自分達に責任はない、とういう風に持っていきたいのかな、と思いました。


「努力義務」とは「接種義務」の対極にある言葉であるという事を購読している新聞社やテレビ局に伝えてほしいです。
でないと、推進側の都合の良いように「努力義務」という言葉を使われ、健康被害を訴えた際には、逆に、あくまでも「努力義務」だったから問題ないと逃げられそうです。

ちなみに、この釜萢委員の発言を受けての川俣純子(那須烏山市長)氏の言葉にも驚いたので書き起こししました。

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2:16:50~
「今、釜萢先生がおっしゃったように、私も接種をすすめるという意味では努力義務という言葉が発せるといいなと思っております。
1月時点で皆さんも同じだと思いますが、たくさんの団体とか、たくさんの方からお電話やメールをいただいて、努力義務を外してくれと、そういう言葉がたくさん来てしまったので、皆さんで外しましたが、同じ時に考えた妊婦さんに対して、逆にその時に努力義務を外していたものを、エビデンスが出来たので入れましょうという事に変えたと思います。それで何ら問題はなかったです。
でも、この努力義務という言葉が義務という言葉が入っているのが、どうしても強制的にされるというイメージをニュアンスをすすめてしまったんだと思うので、その辺の言葉のニュアンスを伝えてあげれば、だいぶ違うのかと思います。
今、我が市でも幼稚園児や保育園児、ましてや学童とか小学生がかなり感染し。必ず子どもが感染すると親もおじいちゃんもおばあちゃんも皆さん感染しちゃうんです。ところが大人が感染した場合はその人だけ隔離するので、家族間広がらないんです。そういう事を考えますと、どうしても、小児に打っていただくという事は、軽症だけではなく、家族も救うとういう大きな意識があると思うので、努力義務という言葉を上手に、きちんと丁寧に説明をしてあげて、入れる事が必要かな、と思っています。あの、正直、努力義務がなくなっても受けてもらえていたのは受けてもらえています。
でも、これで、今回の感染で受けざるを得ないかな、と思っている方たちもだいぶ出てきているので、チャンスではあるのかな、と思います。ただ、また勘違いされる団体もいらっしゃると思うので、その辺の説明だけは丁寧にしていただけるとありがたいな、と思っています。


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令和4年8月8日
第34回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27303.html
2022年9月4日時点で、8月8日の議事録は未掲載


厚生科学審議会 (予防接種・ワクチン分科会)の過去開催一覧はこちら
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-kousei_127713.html


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以下2022年9月19日追記

2022年9月8日に厚労省のサイトを確認したら、今回の議事録がUPされていました。その数日前に確認した際にはまだだったので、おそらく2022年9月5日前後~8日までの間にUPされたものと思われます。

2022年8月8日の会義の議事録が、9月5日前後にUPって、けっこう時間かかるんですね。

第34回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 議事録
健康局 予防接種担当参事官室https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27813.html


それで、一ヵ所、気になっていた箇所を議事録でチェック。
もともと書き起こしする際に、なかなか聞き取れなくて、何度も聞いた箇所。2:16:50頃の川俣純子氏の発言部分。

私の書き起こし
「今、釜萢先生がおっしゃったように、私も接種をすすめるという意味では努力義務という言葉が発せるといいなと思っております。」

厚労省の議事録
「今、釜萢先生がおっしゃったように、私も、接種を進めるという意味では、努力義務という言葉が外せるといいなと思っています。」

前後の文脈的に「外せる」だと、なんかチグハグな気がするのですが??どうなんでしょう??

それとも、努力義務を適用しないでいた事を「外す」という意味で使ったのかな??

皆様、もし、よかったらYouTubeで該当部分を聞いてみて、どう聞こえたかコメント欄で教えてください。

2:16:50~のところです。👇





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