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2024年 大甲媽祖巡礼に参加した

世界三大宗教行事の一つと言われている台湾の媽祖巡礼(媽祖遶境進香)。
今年やっと大甲媽祖巡礼に参加することができた。
9日間の巡礼のうち、実際に参加した復路3日間をまとめた。

※私のこと 
訪台14回。台湾での移動など、勝手はまあわかる感じ。
中国語は初中級ぐらい。読むのは少しできるけど、会話は決まったシチュエーションのみ。

媽祖巡礼のため準備したこと まとめ ↓




1日目(巡礼7日目)

2024/4/11    成田発 深夜桃園空港着 早朝まで桃園空港で寝る

2024/4/12   新幹線で台北→台中→台鉄で員林駅へ
       員林から媽祖巡礼に参加する
                    駐駕地の彰化に宿泊


夜中に桃園空港着。
そのままベンチで仮眠し朝方一旦バスで台北に行き用事を済ます。
台北から新幹線に乗り台中駅へ。台鉄に乗り換え員林駅で下車。

台北から台中はあっという間

員林駅に向かう列車は空いていて、巡礼に行く感じの人も全く見かけず不安だった。

巡礼がどんなものか想像ができていなく、合流できなかったらどうしようと思っていたが、員林駅に着いて安心した。
駅前には巡礼参加者たちがたくさんいて、トイレを済ませたり休憩したりしている(進香旗という三角の旗を持っている人がいるのですぐわかる)。

員林駅出て日差しの強さにびっくり。
ここから3日間汗かきっぱなし。

員林駅から徒歩数分の場所にある福寧宮という廟に媽祖様のお神輿がおられた。
ずっと心配していたので、合流出来て一安心。

福寧宮。たくさんの人が廟から出てきたり入ったりしてる。

廟の中に安置されたお神輿の下を人が赤ちゃんのハイハイみたいにくぐっている。
気功みたいな儀式をしてもらっている人もいる。飴みたいなお菓子を配っているおばさんがいる(一つ頂いたらもっと取ってと何度も勧められる)。
色々異世界で圧倒された。

おばちゃんが配っていたお菓子。梅精仙楂餅というらしい
梅と廟の雰囲気を足したような不思議な味。食感も初めて
甘酸っぱくておいしかった
実際は写真の見た目より混んでいる

ノートを持参していたので、見よう見まねではんこを押してもらい黄色いお札をいただいた。


天上聖母とは媽祖様のこと
初めて頂いたはんこ、うれしかった

福寧宮を出発。
お神輿が廟を出るとき、多分出発の儀式をしてたのだと思うけど、よくわからなかった。でもすごく盛り上がっていた。

お神輿のまわりが一番混んでいる
最終日にかけてどんどん混雑していった
お神輿の後ろに警察
お神輿が行ってしまうとすぐに交通規制が解かれた
おそろいの恰好の人たちをよく見かけた

員林で合流したときは人出が思ったよりも多くないと思ったが、
実は多くの人がお神輿よりも数時間前を歩いているので、この先ずーっと人の流れが続いていることを後々知った。

鑽轎脚(ぬんきょうかー=神輿くぐり)のために並んでいる人々。
道中あちこちで見かけた光景。
でも並んでるからといって鑽轎脚が必ずそこで行われるわけではなさそうだった。
どういうルールでその場所に並んでいるかは最後までわからなかった。

鑽轎脚を待っている人々。
最終日に近づくほど前後の人の間隔が狭くなり、前の人のお尻のすぐ後ろの人の頭があるような状態。列も2列になった。
子ども用の服を掲げている人も多かった。
自分の子どもや孫のためかと思うとグッとくるものがあった。

鑽轎脚しているところ

福寧宮を出発したあとはひたすら歩き、ひたすら廟に立ち寄りお詣り。

大甲媽祖巡礼のアプリで媽祖様が立ち寄る廟や時間が確認できるが、アプリに出ていない場所も立ち寄るようだ(学校とか商店とか)。
そのたびに爆竹が鳴らされたり儀式が行われるので、時間がどんどん遅れていく。私が参加した3日間は毎日最終的に5,6時間以上は遅れていたと思う。

大村郷と花壇郷の境。警護のバトンタッチをしているところ。
三十六執士団 お神輿の前を歩いていた
9日間の巡礼中、三十六執士団の人たちやお神輿を担ぐ人たちはトラックで寝泊まりするようだ
こういうトラックをたくさん見た
沿道で食べ物や飲み物を驚くほど沢山いただける
これらは地元の方たちの賛助で成り立っているようだ
いただいた分、廟でしっかりお布施をしておきたい
福安宮のすぐ近くに臨時のごはん処
ここでは椅子に座ってごはんを食べられた
花壇郷
右側は鑽轎脚の行列
人がずーっといるので初心者でも安心だった
いつもの旅行では来ないような場所を歩けるのがとても新鮮
三十六執士団の道具(?)が載っている。ド派手!
媽祖様のお神輿が通る道にある商店や家の前には、神様やお供え物が置かれている
白沙坑文徳宮 ライトアップがきれいだった

員林駅で巡礼に合流してしばらく大きな道路を歩いていたが、途中から路地に入り集落を通る道をひたすら歩く。少し起伏もあった。
日が暮れたあたりから身体もしんどくなり、あとどれぐらいあるんだろうと思いながら歩いた。疲れるとスマホアプリを開くのも、腕時計で時間を確認するのも億劫になった。
(バックパックを載せたカートを引きずっていて、常に片手がふさがっていた。このカート、最終日まで何をするにも本当にしんどかった。)

通りからすこし離れたところにお詣りポイントがあるパターンもある。
飛ばして先に進む人もいるし、寄っていく人もいる。
しんどいなぁと思いつつ、もしかしたら一生に一度かもしれないのでお詣りするようにした。
参加した3日間で何度か同じ状況があったが、お詣りした後、行っておいてよかった!と何度も思ったので、身体が限界でなければ是非行くことをお勧めしたい。

慈恩寺の参道入口
巡礼ルートの通りから少し入ったところにある
慈恩寺を過ぎたあたりから店が多くなってきた
いよいよその日のゴールに近づいてきた感じがうれしかった
慈元寺の参道
こちらも寄り道パターン
気づけばすっかり街
彰山宮

20時過ぎ、彰化駅周辺の彰山宮に到着。
お神輿もまだ全然来ないし、疲れたので一度荷物を置きに宿へ。
また出てくるつもりだったが、宿に着いたら出る気力がなくなった。
あと6つお詣りする廟があったが、残念ながら行かずに1日目は終了。
この日の総歩数44,953歩。歩いた!


2日目(巡礼8日目)

2024/4/13    彰化駅から移動し巡礼に合流
                     駐駕地の清水に宿泊


巡礼参加2日目 本日も快晴。
昨日はお神輿がだいぶ遅れていたので、今日もきっと遅れるだろうと思い宿でのんびりしていたら、お神輿が思いのほか進んでいて慌てて宿をチェックアウト。
前日の予定が押していても、翌日は予定通りスタートし、はじめのうちはスイスイ進んでいくようだ(時間が経つにつれてどんどん遅れていく)。

今日もカートを引きずらないといけないので、混雑するお神輿付近よりなるべく前を歩くことを目標にした。

彰化駅

午前8時過ぎの彰化駅。
媽祖様のお神輿がいる少し先の大肚駅に行くことにした。
彰化駅から成功駅で乗り換えるルートしかないのでわかりやすい。
Google mapで表示されたルートの通り行けばいいのだが、自分が乗るホームの反対側に進香旗を持った人が何人かいる。さらにそっちのホームのほうが先に電車がくる。私が乗るつもりの経路が合っているのか不安になってくる。

迷って駅員さんにも聞いてみたが、案の定の塩対応。
Googleを信じて経路通りに行くことに。

結局、経路は間違っていなかったのだけど、反対側にいた進香旗の人たちはどこに行ったんだろう?巡礼に合流するわけではなく、家に帰る人だったのかもしれない。よくわからないまま付いていかなくてよかった。

成功駅で乗り換えの電車を待つ。
飲み物の自販機があったけど、壊れていて使えなかった。

電車の待ち時間に朝ごはん。
前日にいただいた飲み物とパンを食べた。とにかくありがたい。
縁起のいい駅名


電車が到着する時間の間近になって駅員さんが何か言いに来た。
ホームで待っている人たちがわさわさしている。
駅員さんがなにを言っているのかさっぱりわからなかったけど、ホームの先の方を指さしている。待っている人たちの反応も不穏。
慌ててホームの先の方に走って移動した。
電車が到着してびっくり。電車がぎゅうぎゅうに混んでいた。

私はカートに荷物を積んでいたので、恐縮しつつ隙間に入れてもらった。
次の駅で待っていた人は乗れなかった人もいたようだ。
日本の朝のラッシュの感覚だともっとぎちぎちに詰めて無理やり乗るけど、台湾の人はそこまではしないのだろうか。

成功駅のお隣 追分駅
日本統治時代の駅舎らしい


大肚駅に到着。
みな巡礼に参加するようでたくさんの人が電車を降りた。
大通りに出ると大勢の人の波。
今日もまた歩ける!とテンションが上がった。不思議な感覚だった。

大肚駅で見かけた若いさわやか3人衆
恰好だけ見たらアウトドアスポーツとかキャンプみたいな感じ

媽祖巡礼参加前、巡礼に参加する人はどちらかというと年配の人が多いのかと思っていたけど、全然そんなことはなかった。
お年寄りも若い人も子どももいる。家族で参加している人も若いカップルも一人で歩いている人もいる。
あらゆる人が参加していて、分け隔てない感じがとても居心地よかった。

動物を連れている人も最終日に何度か見かけた。
最終日なのでペットも一緒に、ということなのかもしれない。

愛情たっぷりに育てられている感じの二羽。足もつながれていないのにおりこうにしていた
私も鳥を飼っているので、思わず飼い主に話しかけてしまった

2日目もひたすら歩き、ひたすらお詣り。
巡礼中はその繰り返しなのだが、知らない場所を歩く楽しみ、廟を訪れお詣りをする楽しみ、頂いたものを感謝しながら食べる楽しみ、歩いている人たちの様々な巡礼スタイルを見る楽しみ、黙って歩いて自分と向き合う楽しみなど、たくさんの楽しみがあって飽きることがなかった。

進香旗につけたお札 いろいろなスタイル

初めて見た進香旗、旗にお札が結ばれている。
これがめちゃくちゃかっこよかった。
私も欲しかったのだが進香旗の取り扱いに決まり事があり(地面に置いてはいけない、不浄な場所に持って行ってはいけない、など)、トイレに行く時に旗の置き場に困ると思い道中で買うのは諦めた。
(正規のものなのかわからないけど、道中で進香グッズを売っている露店が出ている。)

大甲の媽祖様のグッズのほか、白沙屯の媽祖様グッズを自分の持ち物につけている人もたくさん見かけた(白沙屯の媽祖様グッズは〇の中に「勇」と書いてあるマーク、黄色くてかっこいい)。
白沙屯の巡礼にも参加してみたい。

ふさふさでかっこいい
廟のスタンプを旗に押すので、旗の色が渋くなっている
お札の付け方がスタイリッシュで、かっこいいファッションアイテムのようだった
お札がふさふさしていないめずらしいスタイル
このお札はどうやって旗に固定されているんだろう??
日本の推し活と似た雰囲気
神様を背負って巡礼している人々
神様と自分の荷物で結構重そう
屋根がないタイプもかっこいい


媽祖様が立ち寄られる場所に大量の爆竹。
踏んだらはずみで爆発しないかヒヤヒヤした。

爆竹点火後
媽祖様のお神輿を載せる台

廟の前に、お神輿を安置する台が置いてある。
台の上には黄色い紙の分厚い束がさらに載っていて、その上にお神輿が載る。お神輿が載った後、黄色の紙は「壓轎金」というお守り(?)として配られるようだ。
一見ベンチのように見えるので、外国人が知らずに座ったらめちゃくちゃ怒られるんだろうな、、と見るたびに想像してゾッとしてしまった。

大甲の媽祖様を祀っている大甲鎮瀾宮でいただいた壓轎金
保寧宮
休んだりご飯を食べたりする人々
お供え物を置いたりする台の下で悠々と寝ている人

駐駕地 清水区に入る。この日もお神輿はだいぶ遅れていた。
たまたま日本統治時代の建物が保存されているスポットがあり立ち寄った。お神輿よりも早く出発し、道中見たいものがあれば寄り道しつつでもよいかもしれない。

ここではお手洗いも借りた

18時ごろ駐駕地の廟に到着。
媽祖様が駐駕する朝興宮の周りは廟が密集しているので、ぐるっと回るようにお詣りし、この日はおしまい。
廟は明るいけど道は暗く、人がグッと減るので歩いていて少し怖い感じがした。
お神輿が来るのを待たずにバスで宿に向かった。
この日の歩数35,022歩。

清水紫雲巌
大きい廟はお神輿が来る前でもとても混雑していた
清水紫雲巌でいただいた麺線
ニンニクが効いててめちゃくちゃおいしかった


3日目(巡礼最終日)

2024/4/14    清水区から移動し巡礼に合流
                      大甲に宿泊


参加3日目 快晴。
2日目は駐駕地の近くに宿がなかったので、海際の梧棲区に宿泊。
最寄り駅の沙鹿駅、清水駅のどちらからも遠いのでバスで媽祖様のお神輿が通るルートへ向かうことに。
バスはマイクロ型。悠游卡が使えた。

宿の近く。マンションがたくさんある割に生活感がなく人気もなかった。
夜は嫌な雰囲気があるわけではなかったが、人気が全くなくちょっと怖かった。
郵便局の向かい側にあるバス停

バスの車内は巡礼参加者とみられる人が多く混んでいた。
媽祖様の通るルートは道路が封鎖される。清水区のルートは片側車線が通行止めになっていた。巡礼ルートに近づくにつれ渋滞が起きバスは進まなくなり、結局途中でバスを降りることになった。

3日目、いよいよ巡礼最終日。
バスから降り巡礼のうねりに合流。とても安心した。
今日も歩くぞと力が湧いた。巡礼そのものがパワーにあふれている感じがした。

お神輿の更に後ろだったので人も少なめ
お神輿が前を進んでいる
お神輿の到着を祝うように爆竹を鳴らしている


台中港車站が見える
ここから川を越え大甲区に入る

台中港車站の周辺にも廟がいくつかあり、お詣りする場合はメインのルートから外れ寄り道する感じになる。
飛ばして先に進む人が多いのか、寄り道の沿道はご飯が頂きやすかった(メインルートより行列がグッと短い)。

湄安宮
小さな廟も人で賑わっている
湄安宮に向かう途中に頂いたご飯
おこわの上に麺、お団子、ナッツ 
感動的なおいしさだった
一見整備工場のような北真宮
見えないけど実はお神輿の下を人々がくぐっている最中
お神輿が出発するまでの短い時間しかできないので、押し合いへし合いになる
鞭炮 いきなり火をつけられるのでとてもこわい
花火もたくさん上がる
この先に大甲区への橋がある
人がびっしり
最終日は特に人出が多くなるようで、ごはんもトイレもあちこちで行列していた
橋の手前
クレーンで爆竹を吊り下げている!
橋の上
風はあるが、気温が高いのでやっぱり暑い
長距離ではないが飲み物はストックしておいた方がいい

橋を渡り終えるといよいよ大甲区に入る。

無極三清総道院
ここもメインルートから少し離れたところにある
丘の上にあるので結構大変
台湾の年長者は派手でいい、憧れる
観光バスが何台も止まっていた
バスでの巡礼ツアーもあるらしいので、そのバスかもしれない
ここでもビールを売っている露店があった
飲みたかった

無極三清総道院のあと立ち寄る廟はなく、媽祖様を祀る大甲鎮瀾宮へ向かうのみ。
気づけば道には人だけでなく、お祭り用の飾りつけをされた車もどんどん集まってくる。
沿道には(有料の)露店が並び、人もさらに増えた。

大音量の音楽で踊るセクシーなお姉さん
あちこちの廟でセクシーダンスのお姉さんを見かけた
舞狮
大甲鎮瀾宮まであと徒歩5分ぐらいの距離だが、人が多すぎてしばらく身動きがとれなくなった

人に流れに任せて歩いていたらいつの間にか大甲鎮瀾宮に到着。
時刻は15時半ぐらい。

大甲鎮瀾宮

早速、大甲鎮瀾宮をお詣り。
3日間この大甲鎮瀾宮を目指して歩いていたのかと思うと感慨深かった。


宿にチェックインし、荷物をようやく手放せた。
大甲は思っていたよりも大きな町で、建物も店も多くとても賑わっていた。

きのこの揚げ物
100元 日本円で500円ぐらい 
以前のようなお得感はもうないのが残念
ビールで乾杯、おいしかった

媽祖様のお神輿はこの時3、4時間遅れぐらいだったと思う。
お神輿が到着する前も大甲鎮瀾宮には神様や巡礼の関係者の人たちがどんどん到着。


19時ぐらい。媽祖様のお神輿が大甲に到着。
この頃になるとさらに人が増え、大通りは思うように移動できなくなった。
お神輿は大甲到着後、大甲鎮瀾宮に行くのではなく、大甲鎮瀾宮周辺を巡るようだ。

お神輿が通る前の爆竹と花火、紙吹雪がとにかくすごい。
この爆竹花火紙吹雪は、深夜まで続いた。

媽祖様のお神輿

大甲鎮瀾宮周辺に人がギュッと集まり、人ごみの中でケンカが始まることも。警察官がたくさん出ているので大ごとにはならなかったが。
鑽轎脚の行列で殺気立って押し合いへし合いしているのも見かけた。

青天白日旗を掲げてる人もいた

22時過ぎまで粘って見物していたが、いよいよ疲れてしまいギブアップ。
宿に戻りYouTubeの中継で媽祖様のお神輿を見守ることに。

0時半頃、いつの間にか寝ていたが、花火の音で目を醒ます。
ものすごい爆音。
媽祖様が大甲鎮瀾宮に到着し、とうとう廟の中に入られた。
YouTubeで廟の中を中継している。中はこれでもかってぐらいに人がぎゅうぎゅうになっている。映像で見るだけでもすごいから、現場はとんでもない混みようだと思う。

残念ながら最後はまさかのYouTube中継だったが、十分満足しまた眠った。次に最終日に参加することがあれば、夕方一旦宿に帰り休んで、夜中にまたお神輿を見に行くのでもいいなと思う。
(廟の中では安座典礼という儀式が行われる。これがすごいのでぜひYouTubeの中継映像を見ていただきたい。)
この日の歩数28,252歩。


巡礼最終日の翌日

2024/4/15    大甲を出発 嘉義に向かう
        深夜便で帰国

巡礼最終日の翌日、朝8時ごろの大甲。
爆竹の燃えカスもゴミもきれいに片づけられて、昨日の賑わいが幻のように感じた。休日ではないはずだったが、人もほとんどいない。すごく静かだった。

最後に鎮瀾宮をお詣り。
昨日の夜、人で溢れていたのが嘘のよう。
巡礼に参加させていただいたことに感謝。本当に貴重な3日間だった。

大甲駅から次の目的地、嘉義へ。
駅の待合に進香旗を持っている人がいた。
どのぐらいの人が大甲に宿泊したのかはわからないけど、宿がそう多くないことを考えると最終日、大甲に到着後に帰る人が多いのかと思う。

自転車で巡礼に参加した方
台湾の電車は自転車をそのまま載せられる車両があるそうだ

台湾滞在最終日は大甲から嘉義へ行ったのだが、どうも気力がわかず、夕方まで嘉義を観光するはずだった予定を早々に切り上げ、午後の電車で台北に移動した。
嘉義から台北には4時間ぐらいかかる電車を利用し、ずっと寝ていた。
巡礼中、気持ちは思いのほか元気だったが、身体は疲れていたようだ。

こうして私の初めての巡礼は終わった。
計画しているときは台湾旅行のうち1日参加するぐらいでもいいかと思ったけど、3日間参加して本当によかったと思う。
国籍や信じている神様を問われることなく受け入れてくれた台湾の神様と台湾の人々の懐の深さを感じた3日間だった。

たった3日だったが媽祖巡礼は強烈な体験で、帰国してからも運動で歩くたびに思い出して、戻りたいと思ってしまった。
来年は日程が合えば、大甲出発から折り返しの新港まで参加してみたいと思う。

頂いたたくさんのお札
宝物

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