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2024年 大甲媽祖巡礼に参加するための準備

世界三大宗教行事の一つと言われている台湾の媽祖巡礼(媽祖遶境進香)。
今年やっと大甲媽祖巡礼に参加することができた。
参加にあたり準備したコト、モノについてまとめた。

※私のこと 
訪台14回。台湾での移動など、勝手はまあわかる感じ。
中国語は初中級ぐらい。読むのは少しできるけど、会話は決まったシチュエーションのみ。


巡礼の日程

2024/2/24 元宵節(旧暦の1/15)
大甲媽祖巡礼の日程が決まる日。
YouTubeでその様子を見守る(見守っててもよくわからなかったが)。

どうやら2024年は4月5日の夜23時頃から始まるらしい。
(9日間の日程だが、4月5日は数えず4月6日から9日間、4月14日が最終日)

仕事柄4月は休みづらく、来年にするか、、と悩んだけど、来年がよい日程とは限らない。
2日休むぐらいなら何とかなるだろうと3泊6日の予定で航空券を手配。

巡礼の往路に参加したかったが、仕事がどうにもならないので、復路のうち3日(4/12~4/14)に参加することに。

日程は発表されたが、細かいルートがわからないので、とりあえず2023年の「進香時間預定表」を頼りに大まかなスケジュールをすぐに決めはじめる。
→大甲媽祖巡礼は駐駕する場所(お神輿がお休みする場所)が毎年一緒らしい


今回の旅のスケジュール

2024/4/11    成田発 深夜桃園空港着 早朝まで桃園空港で寝る

2024/4/12   新幹線で台中→台鉄で員林駅へ
        員林駅から媽祖巡礼(七日目)に参加する
                     駐駕地の彰化に宿泊

2024/4/13 巡礼に参加(八日目)
                      駐駕地の清水に宿泊

2024/4/14    巡礼に参加(九日目) 媽祖様が大甲鎮瀾宮に戻られる日
      大甲に宿泊

2024/4/15 どこかに行く 深夜便で日本へ
2024/4/16 早朝 成田着

↓ 数日後に2024年の日程表が見られるように

媽祖様の場所がわかるアプリ
このアプリのおかげで新参者でも言葉がわからなくてもぐっと参加しやすくなる
本当にありがたいアプリ


服装

薄手の綿パンツに半袖、帽子着用。
陽が強いので腕カバーもしてた。

4月の台湾は想像していたよりも暑く、首にタオルをかけてずっと汗を拭ってる感じ。
私は暑がりなので朝から晩までずーっと汗を流していたが、台湾の人は体感が違うのか汗だくになってる人をあまり見なかった(特に女性)。

パンツはジョガーパンツにした。トイレに行くとき、裾が床につかないのが本当に助かった。場所やタイミングにもよるけど、トイレはどうしても汚れている。これはどうしようもないので、諦めるしかない。簡易トイレは特にすごく、入ったら便器にどーんと汚物、ということもあった。
そこで用を足すのもなかなかだったが、次に入る人に私のモノだと思われるのも恥ずかしかった。(でも用が足せるだけ本当にありがたい。。)

トイレ対策として沿道で配られる食べ物の中でちまきを積極的に頂き摂るようにした(もち米を食べると体の水分と結合して、体内に蓄えられる=トイレの回数が少なくなるそうだ)。


持ち物

私が持っていったものの中で、あってよかったものと必要なかったもの、あればよかったと思ったものを紹介したい。

基本の持ち物

着替え
洗面具・化粧品
スマホ+SIM(eSIMがラク)
モバイルバッテリー
お金(台湾ドル、クレジットカード)
※お布施をするので100元札やコインが多めにあるといい。

持っててよかったもの

タオル(速乾のもの) 
よくあるサイズのと一回り小さいのを各一枚もっていた。
速乾タイプのものならその日の夜に手洗いして干しておけば翌日には乾くので荷物が少なく済む。
よくあるサイズの方はもう一枚あってもよかった。
朝から晩まで汗を拭き、さらに手を拭いていたりしたので、途中交換出来たらうれしい。

ゴムをつけた洗濯ばさみ
ハンガーに下着や靴下、タオルを干す時用。
旅行時はいつも2、3個持っていく。

帽子
日差しが強いのでずっと被っていた。
風が強く、何度か飛ばされそうになったのでゴムで調整できるタイプか頭にフィットするものがよい。
日よけの布がついている帽子のほうがなおよいと思う。
今回はたためる帽子を持って行った。
軽いしたたむと小さくなるのでとても重宝した。

速乾性のタオル、洗濯ばさみ、折り畳みの帽子

サンダル

スニーカーが辛くなったら履き替えるためにTevaのサンダルを持っていった。荷物はかさばるけど、履き替えると指が解放されて体も気持ちもラクになった。
巡礼ガチ勢の人たちがどんな靴を履いてるのか観察してみたところ、靴下+スポーツサンダルの組み合わせが意外に多かった。荷物を減らすため、次回はサンダルだけにするかも。
万が一雨が降った時も素足にサンダルだと後がラク。

テーピング用のテープ、除菌ティッシュ
長距離歩くといつも痛くなる箇所があるので、絆創膏でもよかったが、より強力なテープとはさみを持っていった。
2日目に足にマメができ、テープを使った。
結局マメは潰れたけど、テープを貼ってたから楽だった。
どのくらい効果があるのかわからないけど除菌ティッシュで傷を拭けるとなんとなく安心。

アミノバイタル
実際どう効いているのかわからないが、旅行に必ず持っていくお守り。
初日は睡眠時間3時間ほどで歩き始め、バテるかと心配だったが意外と大丈夫だった。アミノバイタルのおかげかもしれない。

小さいビニール袋
道中飲み物や食べ物を色々頂ける。いただいたものをいれたり、ごみを入れるのに重宝した。

ノート
廟にあるスタンプを押すため。
スタンプラリー気分で道中が楽しくなる。
御朱印帳を持っているが、重いのでやめて薄くて小さめのノートにした。
廟で御札がいただけるので御札を入れる用のジップロックみたいなものもあったほうがいいかも。

トラベラーズノートを使用

台湾のICカード
なくてもいいけど、あれば先にコンビニとかでチャージしてポケットの中に入れておくと便利。
今回バスに乗ったが、乗車時にICカードの残高不足で運転手にまくしたてられた(バスの運転手は色々荒いことが多い)。
慌てるので100元ぐらい入れておくとよいと思う。

悠游卡とお守りアミノバイタル
悠游卡はアプリで残高確認できる

いらなかったもの

折り畳みの椅子
道中休憩する時に持って行ったが、地べたに座る、適当な段に座る、廟の階段に座るなど出来るので全く必要なかった。

日数分のトップス
洗濯しても一晩で乾かない&少しはおしゃれもしたいので3日分のトップスを持っていった。
衣類は必要なものだが3日分はかさばる。
次回からは速乾性のTシャツにして夜洗う→翌日着るにしようと思う。

参加してみて「おしゃれ」はまったく重要ではなく(汗まみれでそれどころではない)、とにかく軽量が大事だとつくづく感じた。
パンツは履いてるのと+1本持って行った。
速乾性のだったらパンツも夜洗って次の日また着ればいいので、持っていかなくてもいいかも。

カトラリー
おわんとお箸などは持参、と何かで読んだのでカトラリーセットだけ持って行ったが、2回ほどしか使わなかった。
使ったほうがエコだが、実際参加してみると持参のものを使っている人はごくごく少数という感じだった。私も荷物の中から出すのが億劫でほとんど使い捨てのものを使用した。

極力ごみを出したくない場合はお椀を持って行って、それにごはんを入れてもらえば気持ちがいい(コミュニケーションは多少は必要になると思うけど)。その場合お椀とスプーンだけで十分だと思う。
食器を洗えるところが必ずあるわけではないので、使用後拭うものも必要。

10年以上前に購入した折りたたみ椅子。お気に入りなのだが、
インドア体質のため使う機会に恵まれない
カトラリーは100均


あったらよかったもの

ドリンクホルダー

飲み物はバックパックのサイドポケットに入れていたが、飲み物以外のもの(ゴミとか)も入れていてずっとパンパンだったので、ドリンクホルダーが別にあったらよかったなと思った。
肩から下げるタイプよりリュックの肩ベルトにつけられるほうがいいと思う。とにかく飲み物をあちこちでいただけるし、水分補給のために数本は持っておく必要があることを考えると肩ベルトの左右両方につけてもいいかも。

荷物をどうするか

長距離歩くことになるので荷物はとにかく軽くしたいが、どうしても7、8キロぐらいになってしまう。背負いながら徒歩は絶対にキツい。
そこで荷物を預ける計画を立ててみた。

案1:巡礼に合流する前にその日の駐駕地の最寄駅か宿に行き、荷物を預ける。荷物を預けたらお神輿のいる場所に戻り合流する。

案2:朝、出発地に荷物を預けてから巡礼に参加、駐駕地に到着後、荷物をピックアップするために出発地に戻る。

と、考えてみたがどうも効率が悪い。
何万人もの人が参加する大きな祭りの最中、交通アクセスがスムーズか、どの程度混雑するかもわからない。

結局、荷物は持ったまま参加することに。
スーツケースがよかったが、場合によっては背負って移動することもあるかもしれないので、バックパックで行くことにした。

安いキャリーカートを購入し、歩くときはキャリーにバックパックを載せて引っ張ることに。
→ 今回一番つらかったのがこれ。

引っ張るだけだから、と簡単に考えていたのが大きな間違いだった。
基本的には舗装された平らな道路を歩くのだが、起伏のある場所もあり、ゆるい坂道でもなかなか堪えた。
お神輿のまわりは人が特に多いので、荷物を引きずっていると歩きづらいし、周りの人にも当たる。そんな時はもちろん嫌な顔もされる。

歩く時はサブバックに貴重品を入れて背負い、バックパックはカートに載せて引きずっていたが、カートを引きずったままだと、今度はお参りがしづらい。
お参りの時はカートを畳みバックパックを背負い、サブバックは抱える、というスタイルも試してみたが、いちいち面倒だし混雑している廟でバックパックを背負ってるととても動きづらい。
早い段階で「最悪バックパックはなくなってもいいや」という気分になり、廟の柱の後ろやすきまに置いてお参りするように。

カートの人達は廟の前に停めるようで、数台置いてある場所があったりする。私も一緒に置かせてもらい安心してお参りすることが出来た。
(冷静に考えてみれば、くたくたのバックパックなんか盗まれるわけがないのだが。。)

キャリーワゴンに子どもを載せて歩く人、ボックスタイプのキャリーの人は見かけたが、スーツケースはほとんど見かけなかった。
1日だったらいいけど数日参加するのだったら、荷物を引きずるのはオススメしない。
長距離歩くのに耐えられる程度まで荷物を少なくして背負って歩くのがベストだと思う。

カート込みで9キロほど。引っ張る腕がきつかった。
カートに神様を載せている人も結構見た。
こういうところに停めると安心
三輪
原チャリや自転車で巡礼する人もちょこちょこ見かけた。


どこを拠点にするか

その日の駐駕地付近で宿を探した。
参加初日の駐駕地:彰化は街が大きいので選択肢が多かった。
翌日の駐駕地:清水は付近に予約できる宿がなかったので少し離れたところで予約をした。

駐駕地で宿を探していたが、手前に宿の多いポイントがあればそこを予約し、途中巡礼ルートから離れ宿に向かうのもアリだと思った。
(スタンプを集めたりお札頂いたりしていると攻略したくなるので途中離脱するのは後ろ髪引かれるとは思うが…)

媽祖巡礼最終日はどうしようか迷い、大甲よりも宿の数が断然多い台中に宿泊しようかと思ったが、最終日の時間が読めず、混雑で移動が大変になる可能性も考え大甲の宿を予約した。(最後までお祭りを楽しむなら大甲に止まるのがベスト。お祭りの最後、一番のクライマックスは夜中の0時を回るので。)

その他参加のためにやったこと

運動習慣がなく、体力にも自信がなかったので日程が決まってすぐに毎日5~10km歩くようにした。
ちゃんとしたスニーカーも持っていなかったので、クッション性のある靴を買って履き慣らしもした。
2か月ほど毎日歩いたが、どのぐらい体力アップしていたかはよくわからなかった。ただ巡礼中は朝から晩まで歩いてもそれほどきつくなかったのでトレーニングは役に立ったと思う。

媽祖巡礼には心構えや禁忌もある。
守らなくても誰かに何か言われるというわけではないけど、神様に向き合う時にルール度外視、ってのは心に咎めて気持ちがいいものではない。
なのでルールを調べて自分にできる範囲で守ろうという気持ちで準備した。

今回意識したのは
・新しい洋服で参加する
・ネガティブなことを言わない
・参加前、参加中はお酒、肉を食べない

ただし2日目の道中、お酒を出している露店があり飲んでしまった。
肉も控えていたが、道中でいただけるごはんには肉が使われていた。
どういうことかと思っていたらどうやら復路は肉食が解禁されるらしい。
お酒の露店が出ていたのも復路はOKのルールだったのかもしれないけど、わからないまま。(お酒を飲んでいる人はちらほら見かけた)。

実際に参加した時の様子もまとめたので、興味がある人はどうぞ


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