ビリー・アイリッシュの曲"CHIHIRO"を音楽系YouTuberが分析
こんにちは、こんばんは、Minimal Order(ミニマル・オーダー)です。日頃はAbleton LiveやXLN Audio Life、そしてMoog DFAMなどを用いて音楽を制作しています。仕上がった音源は、SpotifyやApple Musicなどに公開しています。
本日は、話題になっているヒット曲の作られ方を解説するYouTubeチャンネルimamusicmogulより、Billie Eilishの楽曲"CHIHIRO"を分析した回をご紹介
CHIHIROとはご存知「千と千尋の神隠し」の千尋からきています。
このトラックにはドラム、ベースギター、そしてさまざまなシンセサイザーの音が多層的に使われています。
解説の元動画
本日の記事のネタ元動画はこちら。
imamusicmogulさんは一週間に1本以上のすごいはやさで楽曲の解析動画をアップされています。
How "CHIHIRO" by Billie Eilish was madeより、気になったところの抜粋
基本情報
テンポは少しゆったりめの110BPM
プロデューサーは、ビリー・アイリッシュの実の兄フィニアス(Finneas)
以前もフィニアスの楽曲制作について記事にしました↓
ドラムパートがめちゃくちゃシンプル
まさかの、4つ打ちKickとスナップが交互に鳴るという超シンプルなもの。
0:46あたりでさらっと言及しています。
イントロはドラムのほか、Logicのストックベースプリセットを使ったベースギター、そしてエレクトリックピアノを重ねたパルスするシンセパッドから始まります。
基本のベース
必要最低限、弾くべきところをしっかり弾いているという印象のベースパートです。ピアノロールに描画すると以下のようなパターンに。
音色はなんと、Logicのデフォルトライブラリに備わっているもので再現できるようです。Dance Swirlsという名前のBassサウンドを選択しています。
シンセパッド
ふわふわと浮遊するような質感のシンセは以下のコードで進行し、
2つの異なる音色を重ねています。
1) Logic AlchemyのAlone
2) Vintage Electric PianoのWide Suitcase
このアンビエント・シンセだけでグッとビリー・アイリッシュ曲っぽくなりますね。ここに、Duckoutというエフェクトもかませて、ダッキングさせているらしい。
ドラムにウッドブロックが加わる
最初のシンプルなドラムに、ある瞬間からウッドブロックが加わります。
それでもまだ全然シンプル。
中盤で盛り上がるアルペジオ
ここでは、シンセのEQをゆっくりと開きながらアルペジオの音色を出していきます。シンセにはアルペジエーターのUPを使用。(11:48頃)
クライマックスに向かって、アルペジエーションされたシンセサウンドやレイヤードされたパッドなど、より強化された楽器が加わります。
終盤のエレピ
透明感のある、少しハネたエレピが加わります。
こちらの音色はプリセットではなく、再現にあたってimamusicmogulさん自身で細くデザインされているようです。
アウトロにかけて
アウトロではドラム、シンセサイザーエレメントなどが組み合わされ、クレッシェンド効果を演出しています。
詳細は、解説動画をチェックしてみてください。
おわりに
本日はimamusicmogulさんの企画より、Billie Eilishの楽曲"CHIHIRO"の解析動画を簡単にご紹介しました。
ではまた!