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ビリー・アイリッシュの楽曲コピーはDAWスキルアップの最適解だと思った

はじめに

音楽制作を始めたばかりの方やスキルをさらに磨きたい方に、おすすめの練習方法があります。それは、ビリー・アイリッシュの楽曲をDAW上で真似して、再現することです(異論は認めます)。

完全に一致するものを作るのは難しいのですが、プロのアレンジやサウンドデザインを深く理解し、自分の作品に活かすことができます。

そもそも「真似する練習」のメリットについて

  1. 耳を鍛える

    • 音を注意深く聴くことで、音のレイヤーやエフェクト処理を分析する耳が養われます

  2. 技術力の向上

    • 実際の楽曲を再現する過程で、DAWの操作やプラグインの使い方に精通できます

  3. アイデアの引き出しを増やす

    • 他のアーティストのアプローチを学ぶことで、アレンジやプロダクションのアイデアを吸収できます

    • これ、なにげにインパクト大きいと思っております。
      自分のアイデアだけで作っていると、どうしても手癖や慣れている表現の引き出しばかりを開けてしまうので、(たとえドンピシャで好みでなくとも)他の人の表現を真似てみることは表現の幅を広げるのに役立つなと

なぜBillie Eilishの楽曲がDAWで真似する練習に向いているか

これが本題。Billie Eilishの最新アルバムの楽曲は、この練習に最適です。
その理由を以下に紹介します。

  1. 音のレイヤーがシンプルで全体像が掴みやすい
    Billie Eilishの楽曲は、シンプルな構成ながらもとても印象に残るサウンドを作り出しています。音数が少ないため、初心者でも分析しやすく、各パートの役割を理解しやすいです

  2. 複雑でなくても心をつかむ楽曲の力を体感できる
    「1」とも関連しますが、必ずしも複雑なアレンジや多層的なサウンドが必要ではなく、シンプルな構成でも聴き手の心をつかめることが実感できます

  3. 細部に集中できる余裕が生まれる
    シンプルだからこそ、細かいサウンドデザインやエフェクトの使い方に注意を向けられます。リバーブやディレイ、ボーカル処理のテクニックを細かく学べるのは大きなメリットです。

教材例:badhabitチャンネルによる楽曲分析

Billie Eilishの楽曲解説をしている教材は複数ありますが、なかでもオススメはYouTubeのbadhabitというチャンネルです。あと、CHIHIROについてはかつてブログにてピックアップしています

以下はBillie Eilishの「Birds of a Feather」について、badhabitチャンネルが解説している内容の抜粋です。動画は、「設定 > 字幕 > 日本語」に設定することにより日本語字幕(少々粗いですが)を表示できます。

badhabitチャンネルでは具体的なテクニックを詳しく紹介しており、参考になるポイントが満載です。

一つ補足しておきたいポイントとしては、該当するプラグインを持っていなくても「なんとなく似ている音」を手持ちの楽器から採用すれば十分だということ。

なぜなら、音を完璧に一致させることよりも、作り手の思考プロセスを追体験することが大事だと考えるからです。

DAWについては、AbletonでいえばStandardくらいで充分かと思います。

真似する練習のステップ

  1. 楽曲を選ぶ

    • 再現したい楽曲を選びまる

    • 慣れないうちは、できればYouTubeなどで解説動画が上がっているものを選びます

  2. (分析する)

    • 曲全体だと大変なので、「気に入ったセクションを選んで」、使用されている楽器、エフェクトを分析します

    • 参照するYouTube教材などがある際は、教材で触れられているチャンクから始めるとよいでしょう

    • (曲の構成・構造を分析する際は、分析対象を楽曲全体に広げます)

  3. 再現する

    • 教材を観ながら・聴きながら、DAWを使って楽曲を再現し、できる限り細部まで近づけるように工夫します。

    • 注意点は「目にたより過ぎない」こと。最終的には自分の耳が「気持ちいいか」、「正解と思うか」を頼りにします

  4. 振り返る

    • 再現した音源を聴き比べ、改善点を探します。

まとめ

DAWを使った楽曲コピーは、音楽制作スキルを効率よく伸ばせる練習方法です。特にBillie Eilishのようにシンプルながら洗練された楽曲は、細部まで分析する余裕を与えてくれます。

記事を書いててふと思い出したのですが、先般ピックアップした山口一郎さんのポッドキャストでも似たようなことに言及されていました

出典

参考


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