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トラックメーカー向け: Spotifyでの再生回数向上のための戦術

こんにちは、Minimal Order(ミニマル・オーダー)です。日頃はAbleton LiveFenderのエレアコ、Spliceなどを用いて音楽を制作しています。仕上がった音源は、SpotifyApple Musicなどに公開しています。

今回は、私自身が日頃から悩んでいるSpotifyでのリスナーとの接点構築や、ファンベース獲得をテーマにトラックメーカー向けの記事を書きました。トラックメーカーがSpotifyでの再生を獲得するためにするべき事に特化しまとめています。

YouTubeを通じて音楽業界についての解説やマーケティングのヒントなどを伝えているRyan Waczekさんの動画に基づいて、ポイントをまとめています。

目的はファン獲得:稼ぐためにSpotifyを使うな

まず意外な答えから始まりますが、Waczek氏は「Spotifyを収入源と捉えるな」と言います。むしろ「ファンの獲得と拡大」のプラットフォームと認識すべしと強調しています。

一般的にサブスクリプション系の音楽配信サービスでは、しくりんさんがnoteでまとめられているように1再生あたり0.2〜1.2円程がアーティスト側に支払われます。
これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは人それぞれですが、仮に生活費に大きく貢献するような金額(月数万〜数十万円)を必要とするのであれば数万再生は最低でも必要になりまし、そこに到達しているであろうミュージシャンはほんの一握りでしょう。(以下画像はイメージ)

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Waczek氏は、音楽業界での儲け方がどうだったか(過去の話)に惑わされることなく、「今現在がどうか」を直視しなければいけないと言います。
すると冒頭にお伝えしたように、Spotifyを「オーディエンスに接触し、ファンベースを獲得、育成するための場」と捉えるのが筋であるということが見えてきます。

有名プレイリストに追加されることでオーディエンスとの接点を増やせ

では、どのように(あなたの音楽を好きになってくれる)ファンを獲得するかというと、まずは音楽そのものを聴いてもらわないことには話は始まりません。聴いて、心を動かされて初めてオーディエンスはファンとなります。
(その際、アーティストをフォローしたり、曲にイイネをつけたりすることがその印の例です。)

もう一歩踏み込んで、では「聴いて」もらうためにはまず何のつながりもない赤の他人との接点をSpotifyで作る必要があります。多ければ多いほどよいでしょう。この接点がすなわち有名プレイリストに紹介されることなのです。

まとめると:Spotify上でのファン獲得経路は、
接触(有名プレイリストがきっかけ)→ 聴く → 心を動かす → ファン化
と整理できます。

有名プレイリストの中でもFresh Findsを狙え

ここまで、ファン獲得の入り口として、有名プレイリストに紹介されることを狙おうというお話をしました。では、どのプレイリストに狙いを定めると良いでしょうか。

もちろん、ジャンルや地域の特性を踏まえた数多の可能性があると思いますが、Waczek氏はSpotifyが独自に気鋭のアーティストを紹介する"Fresh Finds"をおすすめしています。

→参考: Spotify - "Fresh Finds"

Fresh Findsに掲載される要件を攻略せよ

ここではWaczek氏の発言を基に、Fresh Findsに掲載される確度が上がる条件をいくつか紹介します。

1) あなたの音楽について書かれた記事を増やす
 ・Spotifyは世の中の音楽記事にもアンテナを貼っている
 ・ただし、いきなり他人の記事に載るのは難しい
 ・だからこそ、自分で自分の音楽について書くことから
  始めるとよい(参照: EPK

2) ユーザーの行動もモニターしている事を意識する
 ・Spotifyはトレンドに敏感な50,000人程度のユーザーを
  アーリーアダプターを定義し、優先的にモニタリングし
  プレイリスト選曲の参考にしている
 ・動画では言及されていませんが、周囲の「音楽アーリー
  アダプター的な人」に聴かせて、意見を聞くというのも
  制作活動の参考になるかもしれません

3) 今のファンはSpotifyにすぐ誘導しておくように
 ・Spotifyが誰をモニターをしているかはわからないが、
  曲に対するユーザーのアクティビティをモニターしている
  ことは確か
 ・特に、直近24時間の履歴が重要。より再生されている人ほど
  Spotifyは注目する
 ・なぜならSpotifyもビジネスであり、自分のプラットフォーム
  に人を多く呼んでくれるアーティストを高く評価するから

以上が、Indie Music Academyの公開するRyan Waczek氏による下記動画
"My Spotify release strategy that got me 100,000 streams by getting on Spotify's Fresh Finds Playlist"に基づく、Spotify再生回数向上の戦術まとめでした。

もちろん「再生回数」という価値基準はアーティスト活動にとってのゴールではないと思いますが、オーディエンスとの接点を増やし、活動の幅・機会を広げるためには向上を目指す指標として損はないでしょう。

記事内で紹介したSpotifyのプレイリスト: Fresh Finds




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