キャノン EOS R8のその後
以前宣言したとおり、今後は子供の写真もライカで撮ることに決めてからあまり使うことがなくなったR8。ライカで撮っていることで不満はないことはないですが、なにせ結果が素晴らしいので満足しています。
しています、が。
日没後に子供が動き回るようなシーンをライカのレンジファインダーで撮って満足のいく結果が出せるほどのスキルはへなちょこカメラおじさんの僕にはありませんし、そもそもOVFで暗闇を撮るのはかなりの至難です。そこで久しぶりにR8でも使ってみるか、っとなったわけです。
実に数ヶ月ぶりに触ったR8。 いろいろかんがえさせられました。
まず持ったのは、素直に、結構いいやん!というポジティブな感想です。やっぱりAF精度はすごく良い。子供の撮影が捗ります。一緒に使っているRF35mm F1.8もモーター音がやや耳障りな点を除けば満足のいく働きをしてくれます。そして高感度での撮影でもノイズがさほど気にならないことも良い点だと再確認しました。普段はマイクロフォーサーズ機も使っているので、それと比べて比較的新型のフルサイズ機のノイズ耐性には驚かされます。後述しますが、ほとんどをサイレントシャッター(電子シャッター)で撮影したのですが、静かな場所での撮影にかなり活躍しました。ライカMではこうはいきません。
一方で不満な点も再び認識することとなります。
一番気になったのは撮影体験が楽しくないこと。出てくる写真は確かに綺麗ですが、プロセスは全く楽しめません。所有欲は満たされませんし、モノとして愛でることはありません。あと、驚いたことにファインダーを覗くこともR8に関してはなくなりました。一番の理由はおそらくシャッター音です。気が滅入る音です。そのためほとんどの場合はサイレントシャッターをオンにして撮影しました。感覚としてはスマホで撮影している感じです。
また、AWBや既存のホワイトバランス設定では満足できないことが多くなり、RAW現像で悩むことが増えました。黄色い色の裸電球の光源で撮ったりすると大変です。さらにはRAW現像もやりにくいデータのように感じることが増えました。きっとできる人は簡単にできちゃうんでしょうが、僕は手こずることが多いです。晴天の屋外撮影だったらどんなカメラであっても色再現には困らないと思いますが、夜間の裸電球の薄暗い光の元での人物撮影はなかなか大変だと感じます。色温度を変えていくと辺な方に転ぶことが多いです。そもそもキャノンの色がそれほど好きではないことも理由なのかもしれません。
カメラボディが安っぽく感じるのは相変わらずですが、軽くてグリップしやすいのは悪くないです。シンプルに持ちやすく軽いです。
んで、今後どうすんの?と聞かれると困るのですが、外や日中はライカで行けるし、ライカで行くつもりなのですが、暗い時間の撮影にはまたR8を持ち出すこともあるかもしれません。どうしてもガチピンが欲しい時はR8、どちらかと言えば雰囲気を記録として残したい場合などはライカっていう役割分担でも良いのかもと少し姿勢を軟化させつつあります。ですが、自称なんちゃってミニマリストには役割分担という概念がそもそもなく、なんとか一つでなんでもできるようにならないか考えてしまうのです。また夜な夜なリサーチを続けています・・・。
閑話休題
実は最近になって以前所有していて結局売却したカメラを買い戻しました。正確には以前のものの派生モデルを購入したのですが、それについてはまた後日。