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ライカでいく。

キャノンR8は僕のメイン機にならない

キャノン EOS R8を導入し、2歳の娘の写真を撮ることがとても楽になった反面、今まで撮っていたような写真をほとんど撮らなくなったり、自分が撮った写真があまり好きになれないことに気がつきました。R8が万能なので、これからはR8をメイン機にしよう!とすら思った僕なのですが、実際にはメイン機にはできませんでした。

R8が嫌いになったのではない

R8には本当に満足していたはずなのです。少し気になったことといえばシャッター音やフィーリングが好みじゃないということぐらいで、高感度耐性も人物認識もそれはもう本当に使いやすくて満足していました。

ところが、R8は子供の写真を撮る時以外には全く手にもしないし、防湿箱から取り出すことすらしなくなりました。「趣味の写真」を撮りたい時に手にするのは常にライカでした。

そこで自分にお題を出した

本当に自分はライカメインで行けるのか?キャノンR8の利点を捨ててでもライカをメインに使う覚悟があるのかを見極めたくなりました。

そこで、

ライカM240とズミクロン50mm F2.0絞りで娘の写真をしばらく撮ってみよう

と思い立ちました。

ライカとの出会い

そもそも、娘が産まれた年に記念として買ったライカM240。娘がまだ生後2〜3ヶ月の頃にはライカで結構スナップしていました。そして今でもお気に入りの写真はその時に撮ったものが多いという事実。果たしてライカメインで行けるのか、行きたいのか。試してみようと思いM240のみで数週間撮影しました。レンズに50mmを選んだのは、50mmの画角が自分にあっているのかどうかを見極めたいと思ったからです。そして自分に合っていれば新たに50mmを導入してアップグレードしてもいいし、合っていないのなら売却して広角側の28mmあたりをチョイスしてもいいなと思ったからです。

結果発表

結果、ライカがいい、という結論に至りました。やっぱり僕はライカが好き。ライカの色味、ライカを使う所作、モノとしての所有感。古いカメラなはずなのに、最新式のミラーレスよりも魅力的に感じてしまうのです。

今持っているのは第3世代の古いズミクロン50mm F2.0と、一世代前のズミクロン35mm F2.0の2本のみ。50mmなんかは特に古く、コンディションもあまり良くないものです。ですが、これが本当によく写る。逆光耐性こそあまりよろしくありませんが、ハイライトの滲み方、シャドー部の粘り、そしてパンチのあるコントラスティーな感じはキャノン機では表現できないように思います。

50年以上も前に作られた、並品レンズでこの写り。


あと、マニュアルフォーカスであるが故手間がかかることも嫌いじゃない。R8の便利さがいいと言っておきながらライカのローテクな感じが良いだなんて自分で言っていることが矛盾しているのは重々承知しているのですが、こればっかりは言葉では説明できない。ライカの魅力って言葉では表せないように思います。

実は浮気しそうになった

正直な話、R8の一件があってから色々と他のカメラを導入しようかとしばらく足掻いていたのです。Ricoh GR IIIx HDF, Fujifilm X100VI, Leica Dlux-8, Sony RX100VII等、色々購入をシミュレーションしたのですが、そもそもこれらのカメラは今日現在入手困難。しかも似たような機種を以前に所有していた過去もある。だったらお金を無駄にするよりは、その資金をライカ用レンズ群のアップグレードのために使った方が長期的に満足度が高いのではないかとおもったわけです。ライカレンズは資産にもなり得ますし。

R8の今後

というわけで、R8は引き続き娘の撮影用に嫁さんに運用してもらうことにして、自分は主に今後はライカで娘を撮影していこうと思います。嫁さんがR8で撮る写真がこれまた良くて、明らかに僕が使うよりも良い写真を生み出してるんだからもういうことはありません。僕がこれからライカの色味で家族の記録・記憶を残していこうと思います。

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