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久しぶりにライカQ typ116を持ち出してみた話。
相変わらず国産フルサイズ購入計画は着実に(?)進んでいるのですが、まだ購入には至っていません。CP+ 2024が今月末に開催されることや、今は何かと物入りで、カメラなんか買ってる場合じゃないなんていうのが理由です。とはいえ、娘の誕生日がもうすぐやってくるので、お誕生日パーティーの写真はできればフルサイズ機で写真撮影をしたいとは思っています。
ということで、今日は国産フルサイズ機はまだ手元にないので、所有するカメラの中から久しぶりにライカQを持ち出して感じたことをお話ししようと思います。
機能はシンプル、だけどすごい
ご存じの方も多いでしょうから詳細なことは書きませんが、ライカQの初代機はもう今となってはかなりの型落ちです。フルサイズセンサー搭載ですが、瞳AFなんてありません。顔検出が唯一ついているくらいです。ファームウェアアップデートももう終わった感があります。なにかとクセが強いカメラなのですが、久しぶりに使ってみると出てくる写真の描写力や色味には惚れ惚れさせられます。
そんなライカQを久しぶりの家族でのお出かけに持ち出しました。ここ数ヶ月はオリンパスOM-D E-M1 Mark3を持ち出す機会が多かったので、久しぶりにライカQを動かしてやろうと思ったのと、こんなに使用機会が少ないのであれば所有している意味がないんじゃね?と思い始めたからです。このカメラ、2015年に発売になったのに今でも結構なお値段で取引されています↓
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なので、久しぶりにしっかりと使ってやって、これからも所有しておくべきカメラなのかどうかを検証してやろうと思い立ったわけです。
いきなり結論
結論から言っちゃうと、
まだまだ使える!
手離すのは惜しい!
さすがフルサイズ!
といい点を再確認した一方、
明るい日中では液晶画面は使い物にならん
バリアングルやっぱ欲しい
何かと気を使わねばならない
というネガティブな点も再確認しました。それではそれぞれ説明してみます。
良い点
そもそも、このカメラのレンズとセンサー性能はかなり優秀で、動画なんか撮らない僕のようなカメラ小僧にはこれ以上の性能は不要だとすら思います。ただし、それは風景写真やストリートスナップがメインな場合に限ります。AF性能は実はそんなに悪くないですし、顔検出もうまくいけばガチピンの確率はかなり高いです。ただ、動き回る被写体を捕獲するのは諦めた方がよいレベルです。
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![](https://assets.st-note.com/img/1707150307226-d35iagofUw.jpg?width=1200)
2024年になった今使っても出てくる画像にはうっとりさせられます。特に色再現性の能力が高く、RAW現像で弄らなくてもJPEG撮って出しで十分綺麗です。フルサイズセンサーらしく、暗所での撮影にも余力を感じることが多く、F1.7開放でISO3200くらいまで上げれば暗い室内でもSS1/125ほどを担保でき、子供の写真撮影にも困りません。ノイズも気にならない程度で拡大鑑賞やクロップにも十分耐えれます。深く考えなくてもちゃんとした絵が出てくるので、マイクロフォーサーズ機の時のように気を使う必要がなくて楽です。さすがフルサイズ。これだけ使えるんだから、用途を限ればまだまだ楽しめるし、ライカ資産を手離すのは惜しいと感じました。
惜しい点
今回は子供とそり遊びをした際の撮影がメインだったのですが、雪の照り返しが強いところでは液晶画面はほぼなにも見えませんでした。EVFも左手で光を遮りながらでないと表示画像がはっきり見えないような状態でした。主にアイカップが小さいからというのが原因ですが、これはデザイン的に仕方がないでしょう(逆にこれ以上大きいと困る)。液晶画面が固定式なので、家族で記念スナップをしたくてもかなりやりづらく、やっぱりバリアングル液晶が恋しくなりました。子供をローアングルから撮った時もおんなじ。バリアングルは子供撮影には欠かせないと実感しました。そして最後にライカQは防塵防水ではそもそもないので、雪の上での使用にはやや気を使いました。散歩途中に雪が降り出してきた時は急いでジャケット内に避難させました。古いモデルとはいえやっぱりライカ、盗難などにも気を使うので、赤バッジはパーマセルテープで隠しています。USB-Cでの充電に対応していないので、充電器を持っていかなければならないのも面倒です。
総評
今回の撮影経験を経て、やっぱりフルサイズはいいなと思い返すことになりました。子供撮影にはそれに付け加えて僕の場合にはバリアングル液晶が必須です。防塵防滴性能が高い方が良いのですが、国産機であれば万が一の場合でもライカほどの出費にはならないでしょうから、そこはあればいいけどなくても他でカバーできそうです。
悩ましい問題
ライカQは静止画撮影、それも風景写真やスナップに使う。こういう結論になったのですが、いやいやいやいや。それじゃあライカMはどうなるの?ということになります。バリアングルが欲しいから国産機を買うというと、いやいやいやいや、E-M1に付いてるやん?ということになります。E-M1で風景写真撮れるのにライカQで撮る必要ある?と聞かれれば答えに窮します。あ〜、んもぅ。
結局思うこと
ぶっちゃけた話、今売ってるある程度新しいデジカメであればどれを使っても綺麗な写真が撮れるのではないでしょうか。それも、屋外で、光量がたっぷりあるような場面であれば尚更です。お日様の下で撮る分には個人的にはフルサイズセンサーだろうがマイクロフォーサーズだろうが、吐き出す画の画質にはあまり差を感じません。でも、カメラの差が顕著になる場合もあり、それが屋内などの光量が低いシーンでの撮影です。
昨今の僕にとって、もっとも綺麗に写真に収めたい場面の多くが低光量での撮影であることが少しずつわかってきました。なので、カメラ選びのスタート地点は「低光量でも綺麗な写真が撮れること」ということになります。さらには「動き物を追えるシャッタースピードを稼げるシステム」という条件も上乗せされます。それらを考慮に入れ、さらに自称ミニマリストとしてなるべく機材を精査して減らさなければならないのです。言うは易し行うは難し、です。
次にドナドナされるのは?
仮に、予定通り国産フルサイズセンサー機を迎え入れたとすると、もっとも立ち位置が被ってしまうのはやはりE-M1 Mark3です。僕はこのカメラの防水性、コンパクトさ、プレミアム感、そしてコンピュテーショナル機能をとても気に入っています。このカメラと同じ性能のフルサイズ機は今の所ないと思いますし、だからオリンパス(OMシステム)の存在意義があるのだとは思います。ただ、仮にどれかカメラを一つ断捨離しなければならないとなった場合、その最有力候補はやはりE-M1になってしまいます。これを許容できるかどうか。頭が痛い問題です。各カメラの立ち位置はこう↓
ライカM - 思い入れがあるレンジファインダーカメラ。資産価値あり。手放せない。
ライカQ - 風景やスナップをライカの色で、フルサイズで撮れるコンパクト機。
OM-D E-M1 Mark3 - 手ぶれ補正能力を活かして動き物以外の暗所撮影やコンピュテーショナル写真を撮影する際に使えるマイクロフォーサーズ機。悪天候時にも持ち出しを躊躇しない。
国産フルサイズ機(未定) - 動き物を暗所でも撮れるフルサイズ機。そもそもフルサイズだから手ぶれ補正がなくてもISOを上げて対処できる。
上記3と4を一つにできれば・・・!!!
とりあえずはCP+の動向を見守ることにして、早くて3月上旬あたりまでにこれからのカメラ構成をどうするかを決めようと思います。