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自宅出産を経験して思うこと

先月末に、第二子の出産を自宅出産にて迎えました。貴重な経験を通じて学んだことも多くありましたので、Noteに共有します。単刀直入に感想を述べると、とても良かったです。

写真は、自宅出産時の出産場所です。普段使っているシングル布団をリビングに敷いているのみで、大掛かりな機材の準備などは不要で、とてもシンプルです。


実現に向けた課題もありましたが、それらを潰しながら家族のみで(両親の手を頼らずに)新しいことにチャレンジし、納得感のある形でお産ができたことに喜びや達成感を感じています。以下、理由や課題だったことなどについて触れていきます。

理由1:体調に合わせた自然なお産ができたこと

できる限り自然に陣痛周期が短くなるのを待ちながら、タイミングが来たら子供を産む。当たり前のことですが、第一子を産婦人科で産んだ際は、お産を迎える他の妊婦さんもたくさんいる中で分娩室も限られるため、どうしても早くお産を迎えないといけないという状況から、より強くイキむ、より早くイキませるよう促すようなシーンがありました。

そのためか、第一子の出産後、妻が恥骨結合離開となってしまい、回復までに時間を要した苦い経験があります。恥骨が離開しやすいということがわかっていましたので、より自然にお産のタイミングを待つことができたことで、産んだ後の恥骨の痛みの症状も軽く、安定できています。

また本来、お産する行為は人間に備わっている自然の力で乗り越えることができるため、立派な分娩台や、出産後の豪華な入院施設・食事などは不要であると考えます。
ミニマリズムの観点からも、余計な設備や付加価値に対価を払わないことは腹落ちできたところです。

普段過ごしている家で迎えることができることで、妻の心理面での安心感もあったとのことです。そういう意味でも、やはり自然にお産を迎えられたのではないかと思います。

理由2:家族で出産を迎えられたこと

第一子(2歳)がいるため、どうしても妻に立ち会うことができなくなります。
また両実家も遠く、実家では祖母の介護等もあるため、すぐに手伝いに来てもらうことができません。


そんな中、自宅出産であれば初めから最後まで家族で一緒に立ち会うことができます。


今回は夜の出産のため、第一子の立ち会いはできませんでしたが、翌日の朝から子供を迎えることができたので、赤ちゃんのいる生活に家族全体ですぐに溶け込むことがで来ました。そのためか、第一子の赤ちゃん返りを起こすこともあまりなく過ごすことができました。
(意識的に、第一子にも目を配るようにはしましたが。)

理由3:コロナ禍でも不安がないこと

これも大きいです。コロナ禍で、マスクをしているとはいえ、産婦人科までの移動や、診察に伴う複数の人との接触が不安でした。出産のみならず、その前の診察の時も助産師さんに毎回家に来てもらえるのは安心です。


また生まれてきた後も、産婦人科にて面会ができないため、妻や赤ちゃんに会えないのは寂しいなと感じていました。出産後のケアも家族の大事な役割かと思いますが、何もできないことが不安でした。


そこで、自宅出産とセットで長期の育児休業を取ることにしました。いい意味でコロナがあったから、最後は自宅出産や育児休業に踏み切ることができたのかと思います。


その他メリット

診察・出産時の移動の手間削減
車がないため、公共共通機関による移動が手間でした。
また、出産後に恥骨の痛みを抱えているためそもそもの移動も困難であり、自宅に診療に来ていただける自宅出産のメリットを感じています。

コストメリット
出産コスト:産婦人科では、出産にて合計で60万円前後の費用でしたが、自宅出産では48万円程度です。今後、産後ケア施設を利用する予定のため、その費用やバスタオル等準備費がかかりましたが、それでも合計10万円ほど安くなりました。
お産にかかる時間や医療行為等で支払い金額は前後するかと思いますので、あくまで参考値とお考えください。
移動コスト:診察も含めて移動不要のため、その費用もかかりません。なお、定期検査のために産婦人科の医師の受診が必要ですが、3ヶ月に1回程度です。


デメリット(と考えていたこと)と対策

緊急時の対応
自宅のため医療設備が整っておらず、出産時の予期せぬ大量出血など不足の事態が起きた際の対応が取れるのかを気にしていました。
そのような場合も助産師さんの方で点滴等の一時対応は可能であること、また緊急時のために近隣の産婦人科と提携しており、すぐにその産婦人科と連携して通してもらうと伺ったため、安心しました。


周辺住民への影響
深夜の出産となった場合に、騒音を気にしていました。こちらは予め周囲のお住まいの方に周知させていただき、もしかしたら騒音が聞こえてしまうかもしれないとお伝えしました。みなさん私たちのチャレンジに関して協力的で、心配しないで!との声かけをいただきました。
また、助産師さんは車で来られるため、駐車場所も確保しました。


生まれた後のケア
産婦人科を利用しないため、生まれた直後から赤ちゃんと妻の家庭でのケアが必要となり、私だけでできるのかが心配でした。
助産師さんが丁寧に対応を教えてくださったこと、また私も今回は育児休業を取得することにより、対応することとしました。赤ちゃんのケアは沐浴、母乳を上げること、おむつ変えがメインのため、そこまで大きな心配は要りませんでした。
(第一子の時に経験もしていました)


第一子の育児、家事(1日3回の食事の準備、掃除、買い物等)がメインでしたが、育児休業に入りいきなりこれらをこなそうとして、1週間後にドッと疲れが来てしまいました。ある程度、育児休業前の週末から、家事育児を自分が中心となり行うトレーニングを重ねておくべきでした。ただ、育児休業を取得して、


また市町村が管理する産後ケア施設があり、助成金により一泊二日で5000円程度で利用できます。妻の体調回復と私のケア疲れ対策として、何日間か預けることとしました。

まとめ

・自宅出産は、総じて実施してよかった。
  理由1→体調に合わせた自然なお産ができたこと
  理由2→家族で出産を迎えられたこと
  理由3→コロナ禍でも不安がないこと
・その他メリットは、産婦人科までの移動する必要がないこと、総コストが産婦人科よりも安かったこと。
・デメリットは、基本的には周囲に協力を仰ぐこと(助産師、周辺住民、夫、産後ケア施設 等)でカバーする。
・これから自宅出産される方は、夫のみで他の子の面倒を見たり、家事をこなすトレーニングを重ねておこう。


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