Taking off
週明けに イギリスを離れます。
行き先は、過去記事にも何度か書いたように、デンマークです。
いま勤めているイギリスの大学には、6月末まで雇用されていることになっていますが、研究室は一昨日、ひき払いました。 使っていなかった有給休暇を6月後半にまとめて消化することにしたので、事実上、この金曜が最後の出勤日でした。
約10年間ここに勤めたので胸が痛むかな、と思いきや、それほどでもなかったです。たんに勤務先の大学が変わるだけで、同様の仕事をこれからも続けるわけですし。
先月、今の職場の仲間が送別会を開いてくれましたが、「またすぐ国際学会で会うよねー」ってノリです。
一番つらかったのは、通っていた教会で礼拝後、友達やお世話になった人達にお別れの挨拶をした時です。心のよりどころでしたから。 せっかく地元のイギリス人コミュニティーにとけ込めたのに残念です。
その一方で、7月から赴任するデンマークの大学の同僚から、早々とウェルカム・メッセージを頂戴し、嬉しい限りです。 ただ、なんだかんだ言ってもイギリスが好きなので、いざ去るとなると、やはり寂しいですが。
自分で選んでやって来て、好きだからこそ、ひとりで19年間も住み続けたイギリスです。この国と、ここで住み慣れた街を思ってホームシックになる予感が今からします。
趣味のつもりで始めたこのブログですが、期せずして、19年間に及ぶ私のイギリス生活の、最後の2年の貴重な記録になりました。
とはいえ、私は今となっては、イギリスに帰化して英国が自分の国になっていますから、いずれはイギリスに帰って来るかもしれません(というか、帰ってくるつもりでいます)。でも、デンマークが大好きになって、そこで一生を終えるかもしれません。 あるいは、デンマークからまた別の国に移るとか、ちょっと考えにくいですが、将来なにが起こるかわかりません。
先の事なんて、ほんとにわからないもんです。 さしあたっては、新しい土地で新生活を築くのと、本業の仕事が最優先なので、ブログ更新はちょっと滞るかも知れません。 でも、書きたいことは沢山あるので、すぐまた書き始めると思います。
その際には、もう「英国」ではないので、ブログ名を変えないといけないですね。 この場を借りて、読者の方々に改めて感謝申し上げます。これと言ってお役立ち情報とかほとんどないブログですが、何らかの形で誰かのお役に立てれば幸いです。
生き方や仕事がらみの記事は、自分を鼓舞するために、自分自身にたいして書いていたところもあるので、ときどき読み返して、将来の励みにしたいと思います。
それでは皆さん、ごきげんよう。