G20サミット: なんだか焦りすぎな英メイ首相
G20サミットがドイツでおこなわれていますが、イギリスのメイ首相がもうなんというか、いろんなことに焦りまくっているのがありありで、見ていてイタいです。
EU離脱後のイギリスのあり方を整えねば、と必死なのはわかりますが、なんか藁をもつかむ感じです。
今朝も、メイ首相はアメリカのトランプ大統領と個別会談し、英米間の貿易協定について話し合ったとか。
トランプ氏は、英米間の貿易協定は「すっごく速く(very quickly)」締結されるぜ!と言っています。
あほですか?
「very quickly」というのがいつを指すのか知りませんが(たぶんトランプ氏は何も考えていない)、EUの規定では、イギリスは、EU離脱が完了した2019年以降でないと、国別の交渉をしてはいけないことになっています。
将来的にどういう貿易協定を結ぶつもりなのかわかりません。
でも、イギリスが、農作物をアメリカからの輸入に依存するようになったら嫌だなぁ。アメリカの農作物って農薬とかすごい量を使ってるらしいし。
ちなみに、EUの農薬規制はアメリカや日本より厳しいです。
だから安心ってわけでもないですが。
それにしても、BBCやロイター通信に掲載された、トランプ氏と握手するメイ首相の写真に、ちょっとうんざり。
それはもう満面の笑みで、「愛想うっとかなきゃ!」、という必死な感じがひしひしと伝わってきます。
メイ首相は安倍さんとも個別会談するらしい
G20サミットの期間中には、イギリスと日本の個別会談も予定されています。これもやはり貿易がらみです。
まぁ、日本は先日、EUとの経済連携協定(EPA)に大枠合意したところですし、今の段階では、イギリスはまだEUのメンバーですから、いろいろ話すこともあるんでしょう。
あと、今回の日英間の個別会談では、2020年の東京オリンピックにむけて、イギリスは日本にたいし、「テロ対策やサイバーセキュリティーについて」支援を申し出る、とされています。
ふーん。。。
イギリスと日本が、テロ対策についてどういうふうに意見交換をし、どんな対策を練るのか、注視する必要がありそうです。