ニンジャスレイヤーTRPGテスト版リプレイ【セントリー・エントリー・ヤクザオフィス】
ドーモ。このnoteは「TRPGに興味はあるし、それも忍殺なら自分にぴったりだ!」「でもTRPGって分からないし怖い」「ムラハチにされそう」「専門用語は分からない」「帰ってパラッパラッパーしよ・・・」そんな自分がお試しとしてtwitterでの公式テスト版をプレイした際の『楽しかった』を記したものです。本noteは三宅つの氏のnoteに触発されて自分も書いてみよ!としたものです。そのため構成が似ておりますがご了承ください・・・
◆エディッテッド・ニンジャのエントリーだ!◆
◆ソロアドベンチャーパート開始な◆
◆”お前はニンジャソウル憑依者となった。お前の牢獄であった灰色のメガロシティは、いまや、お前のための狩場となったのだ。” ◆
◆……重金属酸性雨降りしきる電脳犯罪都市、ネオサイタマへようこそ。君はある日突然ニンジャソウル憑依者となり、ソウカイ・シンジケートと呼ばれる組織に所属することとなったニンジャだ。君は生き残りをかけて、数々のミッションに挑まねばならない。- 「ニンジャスレイヤーTRPG」 序文より◆
(これまでのあらすじ:ソウカイヤのニンジャ、セントリーガン。ニンジャとなるもかつてのヤクザ栄光を取り戻せず鬱屈とした日々を送っていた。強引に結ばされたサイバネアイふわふわローン債務の取り立て期限が迫る中、初の単独ミッションが与えられる・・・)
「デスシャドウ・ヤクザクラン…」セントリーガンはハッカ・ガムを噛みながらぼやいた。テキストブックがヤクザスーツを着ている、頭だけで何でもしようとする奴らだったか。かつてのヤクザと言えばテッポダマ・タクティクスからの全員掃討が常だ。「ぬるいクランだったが…厄介ではあった。」
トラゲート・ヤクザクランに属していたタケイシはテッポダマからのし上がったヤクザであった。そう。ヤクザとして死に、弟分を失い、使い走りのニンジャ「セントリーガン」となるまでは。テッポダマはヤクザの華だ。たかがモータルがいるだけの事務所に押し入るハック&スラッシュなど温い。ただいたぶる行為は自身のソンケイを失うだけだ。
だが、今は迫りくるふわふわローン取立てを回避する金を得るしかないのだ。取り立ては厳しく、未返済者は雇用ニンジャに消される、というのは噂だが常識だ。報酬は良いミッションだ。「クソが…」当に味のなくなったガムを吐き捨て事務所玄関前に迫った。
(ダイスロール成功!)
ショットガンならリーチ差でカラテミサイル封殺が常だ。だが、路地裏の狭い通路ではカラテミサイルを使えない。ここはスリケン殺で対処だ。
「イヤーッ!」「グワーッ!」風切り音とともに飛翔したスリケンは過たずクローンヤクザの額に刺さり即死!「ハッ!ここはミツイシでも十分だろうに…あぁ、クソが」ミツイシはかつてのセントリーガンの弟分であったが今はいない。彼の栄光にこびり付いているのみである。緑色の血液が赤く酸化されるのを横目にセントリーガンは唾を吐きかけた。
(ダイスロール失敗!)
玄関から繋がる「関係者以外外して保持」のドアノブに手をかけるが…「イヤーッ!」カラテにより強引なドア破壊を試みるがノブが空転するのみである!これはハック&スラッシュ対策で施されたダミーであり、実際は縦スライドセキュリティシャッターであるがそれを知る由もない。「チッ、たかがヤクザの事務所に銀行並みのセキュリティなんざ過剰だろ…」興が削がれたセントリーガンは撤退を決めかけた。その去り際を物言わぬクローンヤクザの死体が見つめていた。
(精神力1を消費し続行)
その目に苛立ちを覚えた彼はおもむろに振り返りドア横の壁にタックルを仕掛けた。「イヤーッ!」CRASH!ドアは強固であったが壁はイヌキ物件のコンクリートに過ぎない。「チッ…」存外容易に破壊された穴を一瞥したセントリーガンは再度クローンヤクザに唾を吐きかけた。
(ダイスロール成功!)
瞬発的にカラテミサイルを生成しかけるもUNIXを破壊しては元も子はない。セントリーガンは的を絞ってカラテを練り上げるワザマエが足りないのだ。「チェラッコラーッ!ナニヲガントバシオラーッ!」先の苛立ちをヤクザスラングに乗せ、容赦のないクローンヤクザへのボディ致命打パンチを放った。
「グワーッ!」緑の血を吐きながら机に叩きつけられたクローンヤクザ、即死である。乱れたヤクザスーツの懐には万札が収められていた。「こいつはオトシダマって事にしとくか。」多少スッとしたセントリーガンは手早く回収した。
「あとはこのUNIXをハックして未公開株券をゲットすりゃぁ終わりか。」
苛立ちを覚えることもあったが、護衛も少なく楽なビズであった。空のフロッピーをセットしながら一人耽る。今は正月だ。帰還したらオモチは何個焼こうか。…ふと、いなくなった弟分の数を勘定に入れてしまっている事に気づき、セントリーガンはため息をついた。
(ダイスロール成功!)
キャバーン!未公開株券データが空のフロッピーに収められていく。息をつくとふと【機密な!口座】のフォルダが目に入るが…「…やめだ。どうにもきな臭い。」襲撃のタイミングは見計らったが、護衛が2名とはあまりにも粗末だ。ニンジャ第六感により、背中に氷を突き立てらる感覚を覚えた彼は見ぬふりをした。
命は大事。実際欲をかいたかつてのセントリーガンは抗争時にその隙を突かれ弟分を失ったのだ。「今はこのデータでのし上がるのが先決よぅ…」未公開株券データの価値がどう転がってカネとなるか。彼の理解を超えたところにある。だが、報酬は確かなモノが約束されている。成功を感じた彼はわずかにほくそ笑んだ。
この報酬を持って、憎きふわふわローンから解放されるのだ。これからもメンテ費は嵩むだろうがそれを今考えるのはせん無きこと。迫り行くサイレン音を尻目に、セントリーガンはサイバネアイを暗視モードで起動し、夜の闇に消えた。(【万札】10ゲット)
◆
「我が社は道徳に生きたい。貴方は借りられる!ふわふわローン」オフィスノレンをくぐった先にいつもの受付マンがいる。その張り付いた笑顔はまるで仮面であった。「アイアイ…こちらは、アー。利子がついて【万札】10ね。」
【万札】10。目の前がぐらりとする。報酬の全てを納めろというのだ。ふわふわローンを組まされた時は【万札】5であった。倍である。(テメ…)出かかった言葉を辛うじて飲み込み【万札】10を支払う。キャバーン!
足元を見られたことは明白だ。だが報酬にピタリとあてはまる金額をなぜ提示できた?まさか今回のビズは始めから仕組まれていたのか?だが、全ての疑問は受付マンの"笑顔"の仮面から覗く黒く濁った眼に押し止められた。「アイアイ…またのお越しを…」
「クソ野郎が」ノレンをくぐり十分な距離を取った後独りごちる。それがせめてもの腹いせであった。後方を振り返りながらヤクザポケットに手を入れると、皴になった【万札】1が出てきた。「ああ…オトシダマ、か。」しばしの逡巡の後、【万札】1の大半を口座に入れ、残ったわずかな金をもってバーで安酒を浴びるのであった。かつての栄光は未だ遠い。
【セントリー・エントリー・ヤクザオフィス】終わり
◆◆◆
以上、とても楽しかったです!思わずこんな記事も書いてみるほどに!
キャラがぶれたり、もっとサンシタムーブさせるべきであったなど、ニンジャスレイヤーの奥深さを肌で感じました。今度は本番もプレイしてみたいものですね。
【以上です】
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