ニンジャスレイヤー19年3月度TRPGテスト版リプレイ【ビリーブ・ユア・ハードネス&ラック】
ドーモ。このnoteは19/3/2にtwitter上で行われたニンジャスレイヤーソロTRPG第三段のプレイログとなります。今回は新しいニンジャでプレイしてます。
◆エディッテッド・ニンジャのエントリーだ!◆
◆ソロアドベンチャーパート開始な◆
(これまでのあらすじ:ソウカイヤのニンジャ、モース・テン。担当管轄を偽装タクシーで哨戒し、異常の早期発見の他、乗せた客から細やかな情報を聞き出し繋げることで有益な情報を見出すことを生業としている。某日、ソウカイヤネットに定時報告を上げた直後、車内無線に緊急IRCノーティスが舞い込む…)
「ピピピガガガ・・・」「ノーティス?この周波数は・・・緊急ですね!?」
奇妙なサイコロロボ、モーダーロクメンタイからの報告は彼に冷や汗をかかせた。「ヘルカイト=サンが消息を断つなどありえません。それよりも・・・死神ですか」かつてタクシー運転手になりすました死神がアンブッシュを仕掛けた事実はソウカイヤでも話題になった。その際、偽装タクシー運転手の彼にも疑いが向けられ、一時の立場が危うくなったのだ。苦い思い出が蘇る。
「ああ、住所だけ言ってくれればいいですよ。私、仕事柄下手にルートを示されるとやりづらいですので。」ガソリンの残量は…問題ない。後で経費で落ちるだろうか。廃工場まで小一時間、余計なことを考えず半ば自動運転めいて偽装タクシーを走らせた。
偽装タクシーを物陰に止め、双眼鏡を見る。「わざわざ、廃工場にマシンガンヤクザとは。怪しさを微塵も隠していませんね。もはや滑稽にも見えますよ・・・イヤーッ!」物陰からやおら飛び出て、スリケンを投擲!3,4,4,1,5,4!成功!
シュッ…風切り音を聞いたマシンガンヤクザは振り返るも…遅い!「アバーッ!」即死!意識外からのアンブッシュスリケンにクローンヤクザでは対処することができない!「追加のヤクザは・・・出てこないようですね。ヘルカイト=サンの痕跡はさて。」「壊れたカイトがあるかもしれませんね!」モーターロクメンタイが進言するが、周りは更地だ。「回収されたにせよ何にせよ…廃工場の中に入らないと分かりませんね」
「その前にお約束ですが、懐は検めさせて…おや?このバッジは…」ネオサイタマではまず見かけることのない意匠の装飾品がモース・テンの目を引いた。これはザイバツの紋章によく似ている。(万札1ゲット)
「読めてきました。シックスゲイツほどの手練がマシンガンヤクザに遅れを取るはずがありません。これは組織だった行動…おそらくザイバツのテロ行為では?」「ヘルカイト=サンが心配ですね!」敵の気配はない。今のところは。モース・テンはカラテ警戒はそのままに廃工場へ潜入した。
「シンセン・マグロ」「ムダがない」「ツナ・オイシイ・カン」「オダシ」廃工場内には看板が散乱しているが、身を隠すには好都合。ドスダガーヤクザの巡回ルートは一定だ。ならば…待ち伏せて右後方から奇襲を仕掛ける!2,5,2,5,4!成功!
「アバーッ!」テッコによる奇襲の一撃を受け、ドスダガーヤクザは内臓破裂により即死!同様に検めると襟には同じバッジ。やはりザイバツ絡みで間違いはない。モース・テンの予測は確信に変わりつつあった。(万札1ゲット)
爆発四散痕。ザイバツ紋。拷問椅子。49階。それらから導かれる結論は…「ヘルカイト=サンの…死?ありえません!ありえませんとも…」モース・テンの額に冷や汗が浮かぶ。これは踏み込んで良い領域なのか。いや、現場は新しい。手がかりを掴むなら…今しかない!
真相を得ずに帰ったとしても、ヘルカイト…ソウカイ・シックスゲイツを見捨てたという事実が残る。ムラハチ、ケジメ…セプクは避けられない。「…やるしかありません。」幸い室内に他者の気配はない。あるのは灯籠めいて光るUNIX。「ハッキング…ですか」全神経をすべて集中させてハッキングを試みる!「ソウカイヤ、ラオモト=サンバンザイ!!イヤーッ!」6,6!成功!
キャバァーン!ストココロペペー…危ない橋だった。だが、それに見合う価値あり。「この情報は!構成、目的、潜伏先の確保方法から芋づる式に…これはラクーンを覚悟しましたが、同じ穴から無事にフェレットを引けたようですね。」
「今の私は…ツイている!あの時、ニンジャになった時のように!」モース・テンの目に死線をくぐり抜けた達成感と高揚、そして慢心が宿る。ガゴン、プシュー…「おお、つまり!全ては…上手くいきます!」鉄扉に手をかけ、奥に、行く!
「ヘルカイト=サン!!オイタワシヤ…」モース・テンは薄い目を見開いた。目の前にいたのはヘルカイトその人である!
「ヘルカイト=サン、今檻から出します!待っていてください!」檻の解除装置を探しながらここまでの経緯を報告するモース・テン。「ーーーということです。本日の私は…とても運がいい!ヘルカイト=サンをお助けできたのもきっとラオモト=サンのお導き…」
疲弊したヘルカイトにZBR注射で介抱しながら進言する。「外に偽装タクシーが停めてあります。そこから撤退しましょう。」だが、ヘルカイトは首を振った。「いや、この解析音は…でかした。UNIXハックに成功したな?お前はそれを持って帰る義務と権利がある。その後撤退するには足がいるはずだ。全てはソウカイヤのために、ラオモト=サンのために動くべし。」
「さすがはソウカイ・シックスゲイツでございます!冷静かつその先を見据えた行動、オミソレイタシマス!」「俺はカイトで単独脱出できる。恩に…着るぞ…」ヘルカイトを見送りUNIXデッキへ戻る。
UNIXの自動抽出データは予測どおり、値千金の価値がある!「あとは、これを持ち帰れば…ヘルカイト=サンも助け、情報も持ち帰れる…これは実際ミッション達成以上にビッグチャンスではないでしょうか!タクシーの装飾を新調し…」その時!
明らかな、隠そうともしないキリング・オーラがモース・テンの肌を震えさせる。「テッコ…よし。」首元のネクタイを緩め、圧搾空気を排出したテッコを構える。カラテ警戒だ。
「ドーモ。モース・テンです。」アイサツは大事。古事記にも書かれている。
ハヤイ!恐るべき勢いの連続側転で距離が詰められた!モース・テンのニンジャ動体視力では軌跡を目で追うのがやっとだ!ただならぬカラテとワザマエが今、情け容赦なくモース・テンに迫る!
「イヤーッ!」連続測点の勢いに乗せたボトルネックカットチョップが迫る!「ウオーッ!今日の私はツイてるんですよー!!」全ニンジャ神経を集中させる。これは大ぶりだ。回避はできる。だが…「ヌゥっ!まさか!」これを布石だと気づけたことが彼の命運を分けた!
回避判定!1回目:2,1,4ー成功!2回目:6,4,5ー成功!
「イヤッ、イヤーッ!」大ぶりのチョップで体勢を崩したところへの鋭いショートフック致命的二連打を…バックステップで回避!チョップ回避時にすでに後方に飛び退く体勢を取っていたのだ!モース・テンのニンジャ第六感が冴える!だが!カラテ優位性が変わることは無慈悲にも一切ない。彼は知る由もないが、ザイバツ・シテンノのブラックドラゴンは並ではないのだ。
「逃げ、とにかく、逃げねば!」連続側転を決め、窓から飛び降りるしかない!だがここは廃工場の49階だ!だが、それは相手も承知の上、故に虚を狙うにはこの判断しかない!「キヨミズ!!」判定5,6,1,2,3,1!成功!
「逃がすとでも…思ったか!」ブラックドラゴンによる容赦ない追撃飛び蹴りが放たれた。色付きの風となった致死的なカラテトビゲリ矢がモース・テンの首に向けて射られたのだ!だが、49階であることは変わらない。ブラックドラゴンもただでは…おお何たることか。彼はUNIXデッキからケーブルを抜き取り、即席の命綱を作り出していたのだ!何たる状況判断力且つ冷静な殺意か!「死ね!ソウカイヤの犬!」それでもモース・テンの目には自信が宿る!「今の私は…ツイているはずです!」その時!
「イヤーッ!」白い影による強烈なインタラプト…ヘルカイトである!「チィッ!貴様、拘束を逃れていたのか!」「借りは返したぞ」その言葉はモース・テンに向けられたのか、或いはブラックドラゴンに向けられたのか。彼に知る由はない。
(ああ、ヘルカイト=サン。やはりあなたはシックスゲイツ…その気高き精神は私にも向けられるのですね)。白と黒、そして時折散る火花を目に焼き付けながら我に返る。地面が近い!だが、モース・テンの思考はクリアだった。ザイバツの情報を、ヘルカイトに助けられた命を無駄にする訳にはいかない!空中にありながら足を八の字の形にし、やや膝を曲げて力を入れる…何度も体に叩き込んだカラテの基本サンチン・ダチである!「イヤーッ!ムテキ!」体をジツで硬化させサンチン体勢のまま地面に激突…工場周辺の更地に爆音と凄まじい土煙が舞う!
モース・テン、無傷である!「ダイヤモンド並みの硬度を誇る私のムテキにこの程度の衝撃は通じませんよ。」彼のムテキはサンチン体勢を取らなければそも発動せず、しかも発動中は動けないがその硬度は確かなものである。舞い上がった土煙は彼を隠し、無事に偽装タクシーまで走らせることに成功した。ブロロロロ…トコロザワピラーへ急がねば!
「ハハーッ!お目通りが叶うだけでも幸せであるのに、お褒めの言葉!余りある光栄でございます!」彼のような哨戒任務ニンジャなどはまず対面することはできない。天上人であるのだ!
「お前はこの有用なデータを持ち帰り、さらにシックス・ゲイツであるヘルカイト=サンをも救出した。当然、褒美は取らせる。ムハハハハハ!」「幸せに!幸せにございます!(なんてツイているのでしょう!)」(万札20,名声3ゲット)
後日…キャバァーン!ふわふわローン返済を完了した。それでもまだ余りある万札。偽装タクシーの改装か、新しいスーツか…想像が膨らむ。あの後、ヘルカイトとは会えていない。感謝の言葉を伝えたいが、彼はソウカイ・シックスゲイツ。生きる世界が違うのだろう。いつかサンシタとして名を挙げられれば会えるだろうか。今回は実にツイていた。同じことが再び出来るのか。
冷静になれば、かなりの死線と無茶であった。もし鉄扉の奥を見なければ、もしヘルカイトを助けなければ…薄氷の上に成り立った生還であった。やはり身の丈に合った任務が一番か、だがしかし…逡巡する思考。保身と欲の間で揺れる。
コンコン…「兄ちゃんよぉ…駅まで頼むよぉ…ウェップ」「アッハイ。ヨロコンデー。」思考は途切れる。今は任務の最中だ。スイッチせねば。「おや、だいぶ飲んでおられますね。エチケット袋は要りますか?要らない?吐かないでくださいね。吐いたら、どうなるか…ああ、すみません。脅かしたつもりは。駅ですね。ハイ。」
「ずいぶん飲まれてますねー。今日は宴会ですか?へーっ、あのコーポの課長の方!いや、並々ならぬオーラを感じますとも。ところで、どんなお話を…?」相手は泥酔している。少し遠回りして料金メータを回しつつ情報を引き出そう。まずは目の前の任務から。彼の偽装タクシー哨戒・情報探索任務は続く。
【ビリーブ・ユア・ハードネス&ラック】終わり
◆◆◆
◆まとめ◆
今回もとても楽しかったです!
シックスゲイツとの対面、ニンジャとのカラテもあり、プレイ中はドキドキが止まりませんでした。本当にダイス運と選択肢運が良かった…。彼にはまた活躍してもらいたいものです。またやりたい!
【以上です】