心の豊かさを演出するための音


音に包まれる


現実の生活では得られない優雅さを演出する音の中。

この音の中で過ごす時間の効果が
人を幸せにするのだとしたら

音高の知覚は人にとってとても重要で

どんな音が自分にとって心地よいのか

それを知ることによって

時間を豊かなものに変えていけるのではないだろうか。


他人との違いを感じながら
それを無視してしまうところに
生きづらさが結びついていた…のだとしたら

多くの人の流行りを追うのではなく
自分が実感できるものに出合うための旅をしよう。

自分にとっての心地良さとは…?
という追求は
どれだけの山を昇り降りをすることになろうとも

それが、自分にとっての『星の王子さま』物語となることだろう。


大切なものは目にみえない

それは

目に見えるものだけで満たすことができないものを

どのようにして得るのか

ということでもある。


自分の心の外にあるものを
どのようにして
自分の心の中に取り込むことができるのだろうか

という挑戦である。


私がHauserの音楽を知ったのは、コロナ禍だった。
多くの人達が自分や自分の周りの人達の生命を守るために必死になっていた3年間。

Hauserは音楽を通して、多くの人達の心に寄り添っていた。

Hauserの音楽には、「自分に何ができるのか…」という挑戦が
いつもあった。


彼のたくさんの動画を観て、気づいたのが「温故知新

温故知新(おんこちしん)は、『論語』を由来とする言葉で、「過去に起こった出来事や教えをよく調べて学び、そこから新たな知識を得る」という意味です1。この言葉は、古いものを大切にしながら、新しいものを取り入れることが大切だという教えを表しています。


言葉からも、音を感じているゆえ、心地良い音に人は惹かれ、引き寄せられていくのだ

としたら…

音色は目に見えないけれど…大切なものといえるのではないだろうか。



…伯爵は言った。

わたしを敵にたいして立ちあがらせ、わたしを勝たせてくださった神さまは…

わたしの勝利のはてに、こうした悔恨の気持ちを残させたくないと思っておいでなのだ。

アレクサンドル・デュマ『モンテ・クリスト伯』7