打つのが遅い人と待てない人
麻雀を打つのが早い人もいれば遅い人もいる。
そんなことは当たり前です。
打つのが遅い人がいて、少しなら我慢できてももう耐えられないみたいになった人がいて、このままだと一緒に打ってらんないからと「ちょっと遅いよ」みたいにプレッシャーをかける。
まぁ、雀荘でたまに見る光景ですね。
これって果たして、誰が悪いの?って内容でTwitter(現X)で少し話題になったようです。
今日も今日とてタイムラインに勝手に流れてくるグラビアアイドルの写真や女流プロの可愛い自撮りを流し見していたら、僕のタイムラインにもそんな話題が流れてきました。
勝手に流れてくるから仕方ないじゃないですか。
僕が見たくてグラビアアイドルのきわどい水着姿とか見てるわけじゃないんですよ。
あの水着、面積少なすぎだろどうなってんだ!😡
先に結論
どちらも悪くないけど、度を過ぎるとどちらも悪くなる。
それは見方の問題であって、そもそも悪いとか悪くないとかじゃないのかもしれませんね。
これを読んでくれているあなたがどちら側かはわかりませんが、それぞれの視点になって考えてみませんか。
まずは打つのが遅い人です。
よし、リャンメンターツができてターツは足りたから、1枚切れの西を残してこの1ソウを先に切っておこう。
あれ、ちょっと待てよ。
1に34556ってあって、47ソウ待ちだと思ってたところに1があると、2も受け入れがあるんじゃないか?
そういえばこの形、初心者は見落としがちだって言われたな。
あぶないあぶない、じゃあこれは安全そうな西を残すよりも1を残した方がいいな。
一度手に持ったこの1ソウを手の中に戻して、切るのは西っと。(その間約10秒)
これはあくまで例えばの思考ですが、まぁこういう風に順序立てて考えた結果、1枚切れの西を切ったとします。
これを受けて、打ち慣れていて基本的に打つのが早い人は思います。
あれ、何かを切ろうとしてやめて、考えて西が手の中から出てきたな。
あれは対子落としなのかな。
違うかもしれないけど、西対子落としの可能性あることは覚えておこう。
え、次巡リーチ来るの?
対子落としじゃなかったんだ。
あ、一発ツモか。どんな手牌から長考して西切ったんだろう。
え、それって西しか切るのなくない?
なんでそれで長考するん?
そんな手牌で長考されるのきついわ。
てか長考云々より基本的に全部遅くない?ちょっと言うわ。
「もうちょっと早く打ってくれません?」
ぞれぞれの思考回路を見て、どう思いますか?
これが知らない人同士で打つフリー雀荘だとします。
先の人は麻雀を覚えて半年くらいで、牌効率とか戦術とかを少しずつ勉強し始めた人です。
友人に連れられて、初めてフリー雀荘に足を踏み入れたのが3ヵ月前で、今では一人で来れるようにもなりました。
今日は5回目くらいの来店。
これくらい考えながら慎重に打っても仕方がなさそうです。
後の人はフリー経験10年以上。
テンポよく打つのが好きで、遅いと少し参ってしまう人です。
メンバーと打つのはテンポよくて好き。
常連さんとは仲良くなっているので、多少遅くてもまぁ平気。
不慣れなお客さんと打つのはあまり好きじゃないけど、今回はそういう卓になってしまいました。
知らない人同士で打つのですから、年齢も性別も麻雀歴も雀力もまちまちです。
それはフリー雀荘の大前提であり、そこで麻雀を打つのであればそれは初めから容認しているべきです。
しかしながら、それにも限度はあります。
フリーにまだあまり慣れていない人だからと言って、毎巡10秒以上考え、アガる度に役を確認するのに「えーと、えーと」となっていては、同卓している人達はしんどいです。
仲間内でやるセットではないのですから、知らない人のために許容できる範囲には限りがあります。
事前に「まだ慣れてないのでよろしくお願いします」と言っておいて、それに了承したとしても、それは「なんぼでも待ちますよ」という意味ではないですよね。
限りある時間を分け合っているのですから。
度を過ぎれば相手を不快にしてしまいます。
そして多く待たされてしまった側も不快になったからと言って、相手を攻撃していいことにはなりません。
舌打ちしたり圧をかけたり「早く切れよ」と発言するのはマナー違反です。
そもそも何においても、不満が生じたら相手に直接言うのではなくお店のスタッフに伝えましょう。
そうすればスタッフは然るべき対応をしてくれるはずです。
その時のスタッフの対応が悪ければさらに上の者に伝えましょう。
少なくとも相手を攻撃していい理由など何一つないのです。
つまり、打つのが遅いのも度が過ぎると良くないし、だからと言ってそれを受けて相手を直接攻撃するのも度が過ぎていて良くないということです。
早すぎるのも遅すぎるのもあんまり好まれませんよ、何事も。
でもそういう相手に出会ったからって直接言うのは良くないよ、何事も。
もちろん今は麻雀の話をしています。本当です。
麻雀とは全員の協力の上で成り立っているゲーム
これを忘れてはいけません。
ある程度のテンポで打つということ自体が、対戦相手への気遣いでありマナーです。
そう、マナーなんです。
牌山を前に出してください。捨て牌は6枚切りでお願いします。発声は明確にお願いします。打牌の強打はおやめください。引きヅモはしないでください。点棒は投げたり滑らせたりせずに、相手の近くに置くようにしてください。相手の打牌批判はご遠慮ください。手牌に関する発言はご遠慮ください。えとせとらえとせとら。
これらと同列にあります。
麻雀にはマナーが必要不可欠です。
遅すぎないペースで打つというのは、知らない人同士で打つ場面においては最低限のマナーになります。
決して早く打てと言っているわけではなく、遅すぎないようにすることが大事です。
もし自信がないようでしたら、ゆっくり丁寧に教えてくれる麻雀教室のようなところで練習するのもいいんじゃないかと思います。
ネット麻雀を打ち続けるのも、この手牌から何を切るという判断を素早くする訓練になるでしょう。
麻雀というゲームは、それぞれが少しずつ協力し合うことで成立しています。
なぜなら、全ての事柄にルールを決めておくことはできないからです。
どうしても曖昧な部分が出てきてしまうんです。
例えば、牌をツモって切るまでの制限時間はありません。
とはいえ切るまでに1時間かけていいわけではないですよね。
じゃあ制限時間5秒にしますか。うーん、それ誰が計るんですか?
全卓に1人ずつ張り付いて、ストップウォッチでカチカチやりますか?
それは現実的ではないので、みなさん一定のテンポで打ってくださいね。
という感じで、曖昧なお願いをしているわけです。
なのでみなさんご協力お願いしますよと。
だからこそフリー雀荘においては、非協力的な人はマナー違反です。
毎巡長考するのは、毎局牌山を前に出さず、リーチもツモも無発声で、打牌は常に強打して、「まいったーこれは打てないわ」と言いながらロンしているようなものです。
もちろん全て悪意がない前提の話ですが。
打つスピードが遅く長考が多い人は、その部分の意識が薄いように感じてしまいます。
テンポを取るか精度を取るか
この手牌で何が出たらポンで何が出たらチーなのか、きちんと決めておいてから打牌をしなければうっかりポンするべき牌を見逃してしまうかもしれない。
だからといって毎巡それを確認していたら、めちゃくちゃ時間がかかってしまう。
これ、麻雀における1つのジレンマです。
僕は麻雀を打つスピードは速い方だと思います。
メンバー業をずっと続けてきたからそうなった部分もあると思います。
打つテンポは維持したまま、精度を落とさない努力を続けています。
ここぞというところだけ、時間を使うことはあります。
1打に数秒しか使えないゲームだからこそ、テンポよく高精度で打牌選択できることはそのまま雀力に繋がると思っています。
この辺のバランスは人それぞれです。
じっくり考えて選択の精度をより高めたい人もいます。
基本80点くらいの選択でもいいから、とにかくハイテンポで打ちたい人もいます。
自分の基本スタイルをどうするかは自由ですが、やはり極端にスピードダウンするほどのバランスはいかがなものかなと個人的には思います。
雀荘で実際あったやつ
やはり打つのが遅いお客様がいたんですね。
それに対してあからさまに不機嫌そうな別のお客様がいました。
スタッフの僕も同卓していて「もうちょっとだけテンポよく打って頂けると助かります」なんて、とてもしづらいお願いをしました。
強打や点棒投げなどと違って、遅いのってお願いしづらいんですよね。
その次の局、10巡目くらいに以下の牌姿になります。
画像では東ツモったみたいになってるけどソウズの何かをツモりました。
4切りで579待ち。
5切りで3789待ち。
8切りで3457待ち。
他にも打牌候補あるかな?
多いのはこの3つかなぁと思います。
8に金が入ってるルールだったので8の重要度が高く、他の人が使いにくい外側を待ちにする5切りが良さそうです。
この手牌なら少しぐらい長考しても許されそうです。
じっくり考えて切るべきでしょう。
きちんと考えた上での選択なら、たとえ裏目を引いたとしても仕方がないと思えるからです。
アガれないのは悔しいけど、メンタルはブレません。
でもこの時の僕は、さきほどお客様にテンポよく打ってくださいとお願いしたばかりです。
じっくり考える時間を使うことができず、8を切ってリーチしてしまい、9を一発で持ってきてアガリ逃し。
すぐに下家の人にツモられてしまいました。
じっくり考えていれば5切ってリーチしてそうですね。
チクショウ!さっきあんなお願いしていなければ!
この時ほど極端な例でなくとも、早く打たなきゃという意識を常に持って打っていると、ゆっくり考えれば違っていたかもという局面はどうしても訪れます。
テンポは落とさずにゆっくり考えた時と同じ打牌ができるように研鑽を積むことが、僕にとって一つのトレーニング法になっています。
と、これは余談でしたね。
まとめ
打牌スピードは人それぞれだけど、一般的な早さというものがなんとなくあります。
それより早すぎても遅すぎても、同卓者には嫌がられます。
そのテンポで打てるように頑張っていれば、必ず打てるようになります。
僕も元々優柔不断で打つのめっちゃ遅かったです。
そしてスピードが大幅に合わない人と出会ってしまった時は、イライラしたりせずにスタッフに伝えてみましょう。
難しそうなら卓を離れてもいいと思います。
スピードワゴンならクールに去ります。
こういうトラブルでせっかく好きな麻雀を、楽しく遊べなくなったり嫌いになってしまうのは、とても勿体無いことだから。
少しずつ相手に思いやりを持って楽しめたら、みんな幸せで平和になってツモってツモピンフ400・700です。ラストありがとうございまーす。
こんな長々と書くほどのことでもなかった気もしますが、せっかく書いたのでアップしようかな。
書いた内容はあくまで個人的な意見なので、それは違うだろ小車!というかたもいらっしゃるかもしれません。
読んで頂きありがとうございました。
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