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「下町ロケット」で行うエア広報、または広報妄想素振りのススメ


私には昔からドラマを見ているときに、やっていることがあります。
それが「エア広報」です。

エア広報なんて聞いたことありませんよね?
この記事を書くに当たって、自分の習慣を勝手に名付けてみました。
そのわりには語呂が良くて気に入っています。

エア広報とは:
テレビを見ながら、出てくる企業の広報になってみる妄想行為のこと。

最近では、下町ロケットの佃製作所の広報になりきっています。
なりきってどんなことを考えているかというと、

例えば帝国重工に納めた新型バルブシステムについて

これはプレスリリースを打ちたい。
でも、内製化にこだわっている帝国重工的にはリリースを出してほしくないのではないか。もしくは、契約で発表できないことになっているかも。

など、出せるか出せないかというところから考え、出せるとひとまず仮定します。
そして、どういう目的で出すのが佃製作所にとってベストかを考えます。

佃製作所は技術力を売りにしている。そして、”宇宙”にこだわっている。
それであれば、

1. 国内ではロケットレベルのバルブシステムを必要としそうな業界がターゲットになるだろう。
2. 宇宙の部分は、国内よりも海外の方が打ち出す意味がありそう。なので、リリースを英語にしよう。
1と2は言語だけでなく、内容も変えた方がいいな。

などと、テレビから得られる情報だけで、勝手に広報活動を計画してみるのです。

カッコ良く言うと、ケーススタディをしてみます。
テレビは情報量が多く、各人の温度感も伝わってくるので、エア広報にうってつけです。

これの何が良いかというと、さまざまなケースを想定したり、各所との関係性を考えるので、あれこれ気がつくようになるんです。妄想で広報活動の素振りをしている感じです。

例えば、「帝国重工にバルブシステムを納めことをリリースに書きたい」というところからは、「そもそも契約時に、プレスリリース発表の許可はもらえてるのかどうか、確認しないとといけないな」と気がつきます。

こういうことを常日頃から考えていると、広報的な反射神経が身に付きます。

会社で何か、ニュースネタに発展しそうな業務提携が進んでいるときには、担当者に「リリースを出せるように確認しておいてください。」と契約の段階から根回しをしておけます。

この手の細かいことは、普段から慣れている広報担当者はすぐに気がつくのですが、慣れていない場合は見逃してしまう事が多く、後でしまった!となります。
そういう「もったいない」を無くす為にも、エア広報はオススメです。

もしひとりでやるのが寂しければ、他社の広報さん何人かで、一緒に佃製作所の広報になってみてください。

それで、疑似広報ミーティングでもしてみると、同じ情報の中から、色んな視点の意見が出てきて、とても参考になるはずです。 
半分は佃製作所の広報になって、半分は帝国重工の広報になってみるというのも面白いですね。互いの思惑があるので、そこからも気付きがありそうです。

このように、ひとりでやるもよし、複数でやるもよし。なにせ妄想なので、いつでもどこでも出来るが手軽さが魅力です。

ドラマのお供にエア広報、お試しください。
今週の「下町ロケット」でエア広報をされた方がいたら、ぜひコメントをお願いします!

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