ライティングの本を読んでも「書けない」理由と解決策
ここ最近、ライティングに関するお悩みを聞く機会が立て続きました。
悩んでいる方の属性は以下の方々で、
・会社員で自社メディアへの記事を書くことが求められるポジションの方
・経営者
・個人事業主
おっしゃっていたことは、
・書くための時間がない
・書くネタが無い
・書き始められない
・書くことに(続けられるかな、質がいいものをかけるかな・・など)プレッシャーがある
こんな感じでした。
みなさんそれぞれお立場があり、書けない理由があるのですが、結局共通しているのは、「書かないよりは書いた方がいいのはわかっているけれど、書けない」という問題です。
なぜ書けないのか。
上記の書けない理由はどれも表面的なものなので、実際の理由はもっと根深いところにあると思います。
そこで、表面的な理由の裏にある本当の理由を探るべく、「書けない病」にかかっている方々へヒアリングをしてみました。
ヒアリングで見えてきたもの
何人かにヒアリングをしていくと、いくつかの本質的な理由が見えてきました。
その理由はマインド面の問題とスキル面の問題に分けられました。
まずは、「マインド」の問題です。
ここは2つに分かれます。
書くことのベネフィットが分かっている場合と、イマイチそこに価値を感じられなく、書くことはコストパフォーマンスが悪い(書くための時間に対して、書くことで得られるリターンが少ない)と思っている場合です。
【書くことのベネフィットが分かっているが書けない】
◇本心で思っていることとその行動
書くことによるベネフィットはわかっている。書く目的も明確だし、書こうともしている。けれど他にもやらなくてはいけないことがある中で、書くことの優先順位を上げられない。因って実行できない(=書けない)。
◇解決のためのアプローチ
ベネフィットがわかっているにも関わらず書けない場合は、スキルの問題が考えられます。
書くためのスキルが不足しているから、書くこと=大変! と重く捉えすぎてしまっている場合があるので、まずはスキルから磨いてみてはいかがでしょうか?スキルについては後述をご参照ください。
【書くことはコストパフォーマンスが悪いと思っている】
◇本心で思っていることとその行動
書かないよりは書いた方がいいのは分かっている。仕事上書かなきゃいけない場面はある。しかし、正直そこに時間をかけても意味がないと思う自分もいる。因って書かないことを選択しがち。
◇解決のためのアプローチ
まずは、本当に書く必要があるのか(書く目的)を深堀りしてみてください。
「なんとなく言われてるから、書かなきゃいけない」や、「なんとなくやったほうがいい」という状態を、一歩先へ進めてみることが大切です。
書く目的を考えてみて、書く理由が見つかった場合は、早速書きはじめてみてください。
もし、書く理由が見つかったにも関わらず書けない場合は、次章で取り上げているスキルの問題を考えてみてください。
スキルの問題
マインドの問題が整理できたら/マインドは問題なかったら、次に考えるのはスキルの問題です。
「書く」という行為は、子供のころから誰でもやってきている行為。しかし、あるテーマを掲げて文章を書くようにとなると、途端に「難しい」と感じることがあります。
これは、0から文章を書くためには一定のスキルが必要だからです。
どんなスキルが必要かというと
・論理的思考力
・構成力
・文章力
このあたりだと思います。
文章力だけあっても、全体を組み立てるのに必要な論理的思考力と構成力がないと、筆はすすみません。
逆に、論理的に考えるのは得意でも、文章力や構成力が無いと、読みにくい文章になってしまいます。
そのため、この3つを完璧でなくても良いので、一定水準以上兼ね備えることが文章を書くために必要なスキルなのではないかと思います。
今回、色々な方にヒアリングをしながら、並行してライティングの本もいくつか読み返してみました。
多くのライティングの本に記載されているのは、この3つのスキルのうち「文章力」に関するものが多いと改めて気が付きました。
文章力を伸ばすための本を読んでも、なかなか書けないという場合は、構成力や論理的思考力を補う必要があるのかもしれません。
構成力を伸ばす為には、新聞の記事を読むことをオススメします。
まずは、記事を大きく捉えて、その記事が何伝えようとしていること確認し、それを伝えるためにどのような内容をどんな構成で入れているのかを考えながら読んでいただくと良いと思います。
論理的思考力を伸ばすには、最初は論理的思考力に関する本で、ピンと来るものを一冊読まれることをおすすめします。
私は個人的にはこの本がすきです。
世界一やさしい問題解決の授業
自分の答えの作り方
また、これら3つの力を実践で鍛えていきたい場合には、以前お伝えしたステップライティングでまずは文章を書いていただき、自分で推敲し、どなたか文章が得意な方にレビューしてもらうのが近道です。
まとめ
文章が書けない理由は大きく分けてマインドかスキルの2つ。
マインドは、文章を書くことに十分なベネフィットを感じている場合とそうでない場合で、解決のためのアプローチが変わる。
スキルは3つの力をバランスよく兼ね備えることが必要。文章力だけを見るのではなく、自分に足りないのはどの要素か考えてから補うことが必要。