同人作家がゲーム業界からITスタートアップに転職した話 | WASD Inc. に入社しました
はじめまして、檜山と申します!
普段見て下さっている方はいつもありがとうございます。
最近自分の環境に変化がありましたので、今回はそのお話をさせて頂きたいと思います。
プライベートのお話はほとんどしたことがないので新鮮な気持ちです。
転職の理由や、個人の活動との両立についてお話していきます。
また今回入社したのがワスド株式会社 (WASD Inc.)という会社なのですが、実はこちらの会社、とある理由により一部界隈にはその名を轟かせていたりします(後述)。
そのあたりのこともご紹介していけたらと思います!
この記事はこんな方に向けて書いています。
・転職を考えている方
・ゲーム業界に興味がある人
・ITスタートアップに興味がある人
自己紹介
改めまして、檜山ユキです。
同人誌とコミケが大好きで10年以上前から参加しています。
5年ほど前に今の同人サークル(ミニオムレツ音楽団)を作り、年2くらいのペースで本を作っています。
最近はコロナ禍でイベント開催が不安定なためSkebやpixivFANBOXを中心に活動しています。
アニメ、ゲーム、漫画が好きな人です。20代。
今好きなものはシャニマス、ウマ娘、BEMANI音ゲー、スプラトゥーンなど。
転職の理由
前職はゲームデベロッパーで、コンシューマーゲームのアイテムデザイン・UIデザインを主に担当しておりました。
元々ゲーム業界に入社をしたのは、個人でやっている同人活動に関わりのある仕事をしてみようと思ったからです。
メディアコンテンツに関わる業界に身を置くことで何かしら面白いチャンスが回ってくるかもという考えもありました。
特に待遇が悪かったとか、強い不満があったというわけではなかったですし、とても有名なIP作品に関わっていたのでやりがいも大きかったと思います。
本業はゲーム会社のデザイナーをし、プライベートで絵の活動をするというのはキャリアとしてもオーソドックスですよね(知り合いにもそういう人がたくさんいます)。
しかし、タイトルの通り今はゲーム業界を辞め、ITスタートアップに身を置いています。
なぜでしょうか。
①言われたものを淡々と作る、という仕事が合わなかった
私のいた会社は固定された大手パブリッシャーの下で仕事をすることが多かったため、ある程度決まったフォーマットの中で言われたものを丁寧に作っていく、という仕事スタイルでした。職人っぽいとでも言いましょうか。
自分は決まりきった仕事をするよりも抽象度の高い課題を解決していくような仕事の方が向いていたため、自分の能力を活かしてもっと幅広くチャレンジしたいという気持ちを持つようになりました。
②将来の不透明さ
事業の今後に関する話が上からあまり降りてこないため、
会社でこんなことをしていきたいというビジョンを描いたり、自分の数年後のキャリアプランを考えることが困難でした。
社長が社員に夢を語る、というのは実は重要なことなのです。
③副業禁止
前述の通り私は同人活動が趣味なため、副業禁止という規則とはミスマッチがありました。
現実的には同人活動が社内で問題視されるケースはほとんどないと思いますが、建前だけでもコッソリやらなければならないのと、みんなに応援してもらって堂々とできるのとではメンタルの上では大きな差があります。
以上が転職の理由です。
どうしても少し悪口っぽくなってしまいましたが、
仲間や上司には恵まれていたと思いますし、デザインの基礎的な部分を学ばせてもらったことを感謝しています。
転職先としてはもともと関心があったIT業界(学生時代にIT系の仕事をしていたこともあった)からデザイナー採用をしている企業を探しました。
ゲーム業界も良かったのですが正直自分はそこまでゲームづくりには熱意がないことが分かっていたため(今更!)、こだわらずに選びました。
ワスド株式会社 (WASD Inc.) について
ここからは転職先であるワスド株式会社のお話をしていきます。
設立から2年の若い会社で、「デジちゃいむ」という接客効率化のSaaSを開発しています。
(詳しくはこちらの2周年記事をご覧下さい)
私が最初にワスドのことを知ったきっかけは社員さんのnoteで、その時から面白そうな会社だなと思っていました。
↓ その時はこのあたりの記事を見ていました。
カジュアル面談をしていただいた後、しばらく社内Slackの様子を見学し、企業文化やビジョンが自分にマッチしていると確信が得られたため入社を決めました。
現在はUI/UXデザイナーとしてデジちゃいむのUI/UXを担当しています。
プログラミングの経験もあることを活かしてエンジニアの皆さんと積極的にコミュニケーションを取ることを意識しています。
ワスドにはユニークな特徴がたくさんあり、私は現時点で2ヶ月ほど仕事をした所ですが既に今までの自分の仕事観が覆るような経験が多くありました。
そんなワスドの面白い所をご紹介します。
①若くて気が合う
年齢が近いメンバーが多く、平均年齢は28歳程度。
元々ゲームセンター向けに考案されたサービスを手掛けていることもあり、全員がゲーム大好きです。
社名もFPSなどで移動する時に使うWASDキーから来ていますね。
年齢・趣味が共通しているメンバーが多いので、とにかくみんな気が合っているなと思います。
会議は主にDiscordを介して行うのですが、そのDiscordで終業後にもゲーム配信や雑談をしているメンバーが大勢います。
社内のSlackでは個人個人にツイッターのように使っていいチャンネル(分報と言います)が割り当てられており、そこで仕事中ひっかかったこと、プライベートのこと、どうでも良いことを全員が発信します。
「お腹すいた」「猫可愛い」とかそういうレベルのことでも自由に垂れ流します。むしろ義務付けられています。
前職が仕事の話題以外のコミュニケーションが少ない職場だったので、こんなに社員みんなが和気藹々としているというのは私にとっては大きな驚きでした。
②労働環境がとても良い
働き方の自由度が非常に高いです。
フルリモートワークで、会議など必要な時間を除いていつでも中抜けOK。
病院に行くくらいは当たり前でゲームセンターに行く人もいます。
少ない時間で多くの成果を出すことが是とされているため残業は原則禁止であり、していると怒られます。
有給休暇が無限です。
1日8時間の標準業務時間が最近7時間になりました。とどまる所を知りません。
要するに超ホワイト企業です。
働き方が自由な分、当然ながら成果は求められます。
というか成果が出せない社員が多いと事業が進まないので、会社が潰れます。そういうリスクを楽しいと思える人には向いています。
③個人活動をしている人が多い
これが最もユニークな特徴なのではないかと思いますが、
会社以外に個人で活動を持っている人が非常に多いです。
特にbeatmaniaIIDXという音楽ゲームのプロゲーマーが多く、なんと6人在籍しています。
(このゲームのプロゲーマーは現在24人らしいので大変な割合です)
そのこともあり、音ゲー界隈にはワスドは非常に有名なようです。
他にも歌手をしているメンバーやアイドルをしているメンバーがいます。妖怪大戦争です。
当然副業に優しく、融通が利きやすいです。同人大好きの私にとってはとてもありがたい環境でした。
以上のような様々な特徴の根底にあるのが、MVVと呼ばれる会社の理念です。よくある「社是」「社訓」などに近いものかなと思います。
こういうのって大体形骸化していて、壁に貼ってあるだけだったり社員が毎朝機械的に読み上げたりしていがちだと思うのですが、
ワスドではこのMVVが非常に大切にされています。
私が今このnoteを書いているのもバリューの中にある【Openness】の体現です。
上に挙げた様々な企業文化もこのMVVから来ています。
MVVが形骸化せず社員からも大切にされている理由は、経営陣からの押しつけにならず社員側にもメリットが大きいからだと思います。
デザイン職として仕事で使うツールは Slack、Discord、Notion、Figma、Adobe Ps、Ai、Ae あたりです。
ちゃんと最新のツールを使って仕事ができるのも良い所ですね。
何を作ってるの?
最後に、ワスドが手掛けるサービスである接客DXサービスデジちゃいむの紹介をしたいと思います。
デジちゃいむとは一言で言えば「QRコードを読み取ることで店員さんを呼び出せる」サービスです。
飲食店によくある、呼び出しボタンをイメージしてもらえたら分かりやすいと思います。
そこから発展して困っていることを店員さんに伝えられる、チャットやビデオ通話で接客を受けられる、スマホで順番待ちができる……など多様な機能を持っています。
アミューズメント業界(ゲームセンター)にはかなり浸透してきており、他業種にも普及が進んでいるフェーズです。
実際便利なサービスで、私もデジちゃいむのないお店に行った時に「あったら良いのにな」と思うことが結構あります。
良いものを作っているという自信があるので仕事にもやりがいが持てますね。
また私はITや自動化を通じて人の仕事が効率化されていくことそれ自体が好きなので、そういう意味でも楽しいです。
終わりに
ということで、転職エントリでした。
転職を考えている方や業界に興味がある方の参考になったら幸いです。
前述の通り非常に副業に優しい会社なので、
これから仕事も個人の活動も、頑張っていきたいと思います。
詳しくはまだ言えませんが個人活動で大きめの案件を頂いていたりするので(準備中)、近いうちにお話できたらと思います。
それでは最後まで読み下さりありがとうございました!