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Youtubeに音質のいい動画を上げたい_動画形式編
Youtubeにアップロードする動画の音質を上げたい!!!!!!
いきなり結論
Youtubeにアップロードする動画ファイルは、以下形式にするとよさそう
動画はApple ProRes(.mov)形式にする
音声は非圧縮形式(Linear PCM)で、48kHz/24bit 以上にする
逆に以下形式は、品質を高めたい場合は避けた方がよさそう
.mp4形式
音声が圧縮形式(AAC、mp3など…)
以下、結論に至るまでの調査の流れ
どうもYoutubeに上げた時に音が悪くなっている気がする
他の人のYoutube動画と自分のYoutube動画で音質を比較したときに、自分の動画の音質についてなんとなく以下のように感じる…
音場(左右への広がり)が狭い
高音域がカットされたような感じで、音が明瞭でない
モニターヘッドホンで聴かないとわからないレベルだと思うが…少なくともみーに先生の環境ではこう感じた!
音量を調整して聴いても同様に感じるので、ラウドネスノーマライゼーション起因(音量のみの差異による聴こえ方の違い)というよりは動画の音質自体に差異があることを疑った!また、元の音声ファイルとYoutube動画の音声を比較しても上述したような差異を感じる!
動画ファイルの作成やYoutubeへのアップロード作業の過程で、音質に劣化が起きている可能性が高いと感じた!Youtubeへのアップロードに利用している動画の品質や作成過程を見直すことで音質を改善できないか調査した!
これまでの動画制作・エンコード環境
動画制作: Aviutl
エンコード: つんでれんこ
Aviutlに問題があるという可能性は低い気がする!シェアが高く、Aviutl製の高品質な動画はいくつも見かけるため…
しかも、動画の音声データに関してはAviutl外であとから差し替えれば良いようにも思う!したがってAviutlはママイキでOKとする
つんでれんこ(エンコード作業やアップロードする動画の形式)に関しては見直すことにする!
つんでれんこさん、今まで長い間くそお世話になりました…
アップロードする動画の形式に関する調査
エンコード作業に使用するツールの決定のために、まず動画のアップロード形式の見直しを先に行う!
つんでれんこではmp4形式の動画を書き出していたが、これが妥当かどうか調査してみると…結論としてはNoだった!
【YouTubeに最高音質で動画作品をアップロードする】
— 𝑩𝒐𝒔𝒕𝒐𝒏 𝑪𝒐𝒐𝒍𝒆𝒓 🫧🫧🫧 (@Boston_Cooler2) March 12, 2024
※必要であれば保存推奨
ちょっと音にこだわりたい歌い手の忘備録的な感じでのまとめです。
せっかく一生懸命制作した歌ってみたをなるべく劣化なくアップしたい!これはみんな思っていることですよね。… pic.twitter.com/h0ZSBjZ0uU
Youtubeにアップロードする動画ファイルは、以下形式にするとよいということだった!
動画はApple ProRes(.mov)形式にする
音声は非圧縮形式(Linear PCM)で、48kHz/24bit 以上にする
各種仕様により、この形式の方が動画・音声ともにmp4より劣化が少なく動画を作成できるらしい!
このことから、つんでれんこに代わるエンコードツールは上記仕様の動画を作成できるツールにしたい!
ProRes動画を作成できるツール
基本的にはApple ProResの承認リストにあるソフトを使うべきだと思われる!Adobe Media Encoderを使えるならそれを使おう
ただし、みーに先生は直近Adobe製品の契約をしていない!ProRes形式のエンコードで確実に改善効果が得られるならAdobeの契約はしてもよいが、契約前に本当に効果があるか確認したかった!
Windows環境でProRes形式を取り扱える無料のツールを探したが…結局ffmpegを直接扱うのが楽そうだった!
Appendix: 「Apple ProRes形式の承認」の意味について
- ffmpegはAppleのProRes取り扱い承認製品リストに入っていないため、一見するとffmpegによるProResの取り扱いは何か法や規約を侵害しているように見える!…が、別にそういうわけでもないらしい!
- 参考: https://video-knowledge.com/vegas_apple
- 大雑把にいうと、「承認リストにないソフトウェアはサポート外」くらいの意味合いらしい!自己責任で使う分には問題はなさそうと理解している!
- この「違法でないかどうか」という判断も含めて自己責任ととらえているので、この後の手順を真似する場合はここを理解して対応ください :pray:
ffmpegでProRes形式の動画を作成する
ffmpegのインストールは、公式サイトからexeファイルをダウンロードしてPATHを通せばOK!
記事投稿時点では、https://www.gyan.dev/ffmpeg/builds/ の ffmpeg-git-full.7z をダウンロードすればOK!
PATHを通すと…動いた!
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ffmpegを動かせる環境が整ったら、以下を用意して…
ProRes形式に変換したい動画(ここではAviutlから書き出した.avi)
DAWから書き出した、非圧縮(.wav)の楽曲データ
以下のコマンドを実行すると、ProRes形式の動画ファイルが得られた!
ffmpeg -i 1.avi -i 2.wav <#入力ファイル#> `
-vcodec prores_ks -profile:v 5 -ar 48000 -ac 2 -acodec pcm_s24le -map 0:v -map 1:a <#動画ファイルの設定#> `
3.mov <#出力ファイル#>
ffmpegの音声関連のオプションについての参考文献:
これらを総合してできた上記コマンドは、「ProRes444形式の動画ファイルを作成する。音声はwavファイルから新規に読み込んで差し替え、音声形式はLinearPCM 48kHz/24bit ステレオにする」…という意味になっているはず!
このようにしてできた動画は、高音質なYoutubeアップロードのための動画として必要な条件を満たしているはず!実際に作成した動画でアップロードを試し、成功することを確認した!
結果…は、次にみーに先生がアップロードする動画をチェックせよ!
上記の形式でYoutubeへの動画アップロード(非公開)を試してみたところ、明らかに音質が改善した!
音場の狭さやハイカットされたような感じ…が解決した!
これまで自分の曲のYoutube上での音量の小ささに悩んでいたが、この対応によって少し改善した気がする!
ここまで読んで頂いたあなたには改善の結果をお伝えしたいが…都合の良い動画がない!
年内に最低でも動画を2つアップロードする予定があるので、その新しい動画にて実際どうなったか確認してほしい!ということでチャンネル登録して待つがいい…おわりだよ~