学生気分が抜けて、私は悪い大人になった

「学生気分が抜けてない」という新社会人への苦言を耳にすることがある。
実際私も先輩が私の同期に関してぼやかれたことがある。彼女たちと一緒に大学卒業してるはずの私にぼやくということは、先輩から見た私は学生気分が抜けていた、と捉えられた。

学生時代、今だったらブラック部活と言われるであろう活動量の部活に所属していた。上下関係も厳しく、一年生の時の最上級生と話すのはとても緊張するものであった。今も入れ違いの代の先輩と会うと緊張してしまってまともに話せない。たまに会えるの嬉しいし、めちゃめちゃ話したいのに。

就職して最初に思ったことは「社会人って時間もお金もあって楽しいな」「こんなにゆるくていいのか」ということであった。今考えてもなかなかに社会を舐め腐っていたなと思う。
それまで当たり前に行なっていたことを行なえば勤勉だと評価を得られるということが、イージーモードのように感じられたのだ。
そんな中で先輩に「学生気分が抜けていない」などとぼやかれたら、学生時代の方がもっと真面目でしっかりしていたと、不思議な気持ちになった。先輩が私がどんな学生生活を送っていたかなんて知る由もないわけだけど。

社会人9年目を迎えた今日この頃。
私用で趣味仲間と待ち合わせをした。
車で迎えに行くから9時ごろに駅前で。という待ち合わせであった。
時刻表アプリを開く。
8:36着と9:04着が並ぶ画面。
迷わず9:04着を選択した私。
学生時代だったら8:36着一択だったろうに、悪い大人になってしまったものだ。