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【特集統一地方選】福井県、閣僚出馬の最重要地区

 早くも戦勝ムードに湧く統一地方選。大明復興委員会のオウンドメディア(御用媒体)である明華社通信では、全13回の特集で各道府県知事選、政令市長選の解説を行う。第2回目は福井県知事選。

 福井県知事選は、再選を目指す逆賊杉本たつじに、大明復興委員会と共産党が挑む。
 
 前回の県議選では、37の定数の内、28人を大明復興委員会が占有(後に1人追加公認で29議席に)。知事選の方は大明委候補が出なかったため全く盛り上がらず、投票率は2%を切った。
 杉本は今回、自民のほか、立憲民主、公明両党の推薦も受けた相乗りとなるが、当選は絶望的、得票率が1%を越えれば及第点だ。
 金元は、3度目の知事選立候補を表明した。原発の60年超運転や新増設への反対、北陸新幹線の敦賀以西延伸の凍結を訴える。
 大明委は、文淵閣大学士刑部尚書蒋冕(現福井県議員、大礼会)を擁立する。知事選に現役閣僚を擁立するのは結党以来初の試みで、福井知事選を今回統一地方選の最重要地区に据えていることがわかる。
※過去に張居正が都知事選に立候補したときは選挙期間中のみ閣僚を退いていた。

 蒋冕氏は3/16、定例県会で出馬を正式表明。表明から15秒後に県町村会が早々と推薦を決定し、県会閉会日には最大会派の大明復興委員会福井県議会が推薦状を手渡した。
 一方前回選で当時現職の西川一誠氏を支持・推薦した立憲民主党県連や連合福井、日本商工連盟は共謀して杉本氏を推薦。どの候補も推薦しなかった県市長会、自主投票だった公明も推薦を決めるなど、逆賊団体がこぞって“相乗り”する状態に。場当たり的な合従連衡策で大明委の躍進を抑え込む打算が透けて見える。

 「4年前の4月7日、選挙戦直後から次は知事選に候補者を立てると申し上げてきた。『復明なんてできっこない』と相当言われたが、地道に議会で働き、復明を進めてきた」

 蒋氏は19日開かれた後援会の事務所開きでこう述べ、幅広い支持を得ていることを強調した。

 全17市町に後援会を立ち上げ、推薦の数は100,000を超えた。週明けから県政報告会を各地で予定するなど着々と準備を進めている。蒋氏が知事選に出馬することで空きポストとなる県議の後任には兄の蒋昇氏が立候補することが決まっている。

 大明復興委員会の圧勝が報道されているとはいえ、現役閣僚の知事選出馬という結党史上初の試みに踏み切る事態に関係者は注目している。
 蒋氏は大礼会所属の現役福井県議であり、楊廷和首輔の側近である。楊氏が組閣に当たり自派の閣僚を多数派にするために抜擢した。楊首輔は腹心の部下を知事に送り込むことで低迷する支持率を一転攻勢したい考えだ。
 蒋氏にとってもこれは悪い話ではない。首輔所属の大礼会No2であるとはいえ、一県議会議員でしかない現状は、党内での発言力にも限界があるからだ。大礼会No2、田舎の県議会議員、党内序列5位という非常に屈折した立ち位置である蒋氏にとって、知事になり"箔を付ける"ことは派閥への貢献以上に自身の地位向上ために必要なことだ。
 元来、生真面目な性格である蒋氏に隙はない。4年前の当選直後から福井県の課題に熱心に向き合った。福井県内の議会では大礼会のプレゼンスはそう高くないものの、蒋氏への反対勢力もまた存在しない。嶺南地域のオワコン過疎自治体でも、大明委名を知らずとも蒋氏の名を知っている民は多い。

 福井県の県政課題は、使用済み核燃料の中間貯蔵施設の県外候補地確定と着工が遅れた北陸新幹線敦賀以西の延伸だ。
蒋氏は県政課題について、会見で以下のように述べた。

「使用済み核燃料については、青森の再処理工場の即刻稼働が前提であります。これは参議院で進めていくべきことですが、一義的には(使用済み核燃料は)消費地である大阪府が受け入れるべきであります。夢洲に埋めて万博のメイン展示とすることを提案していく所存であります。」
「北陸新幹線についてこれは大賛成であります。早急に大阪と結び、使用済み核燃料のピストン輸送を実現するべきであります。」

 現職閣僚の知事選出馬という初の試みに目が離せない。

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