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復習Tシャツ #毎週ショートショートnote

『ふくしゅうTシャツ?ド◯えもんに出てくる暗記パンみたいなやつだ!これほしい!』
我が息子は復讐の意味を履き違えているようだ。

“浮気相手に贈ろう!”という文言とともに、
“浮気相手がぱっと見てもわからないところにキスマークをつけるための商品です。ちょっとやそっとでは汚れは落ちません。”と書いていた。
胡散臭いが本当ならおそろしい商品だ。

「君に合うサイズはないよ!」とお店を出ようとすると、息子が駄々をこね始めた。
『やだよ〜これで頭良くなるのー!!』

「わかったよ、店員さんに聞いてみるよ。合うサイズなかったら諦めて、ね?」
僕は店員さんに「これの120のサイズなんてないですよね。」と尋ねた。
店員さんは、はい!ございますよ!と笑顔で答えた。
え…あるの……?最近の幼稚園児はどうなってるんだ…!

数字が描かれているかわいいTシャツ。
息子はその数字を見てニコニコしながら毎日を過ごした。おかげさまで30年後に有名な数学者になった。

復習Tシャツと文字を見て、“復讐”するTシャツだと思っていました。かわいい男の子のおかげで子ども用は“復習”するTシャツ設定にしました。
ショートショートできた!ちょっと趣旨違う内容になったけどいっか!とタイトルを見返すと、“復習”Tシャツで、最初から勘違いしてることに気づきました。

ちなみに余談ですが、太古の昔からカンニングというのはあったそうです。それがシャツの内側に文字を書くという方法で、それが残っていると世界史で習いました。

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