20歳の誕生日
20歳の誕生日って印象深いものがある。
今は成人年齢が18歳とはいえ、お酒やタバコは日本では20歳からなので、上の記事みたいなドラマがあるんだろうな。
私も20歳の誕生日は独特なものだった。
誕生日の数ヶ月前、大学の授業で手話の勉強をしていた。
そんな時に手話検定5級の案内が来た。
どれどれ……え！誕生日に検定試験！？
試験を受けるかどうかは自由なので、別に受けなくても問題はない。
しかし、折角半年勉強した手話がどれだけの実力かも知ってみたい！
地元でも開催されているのを知った私は受験することにした。
試験内容は筆記と実技。
今はインターネットとズームで行われている。
（何だか今っぽい）
12年前はどちらも会場で行われていた。
大学生の時はMOSや色彩検定など、いろんな検定や資格の勉強をしていた。
しかし実技は英検の面接以来だった。
20歳の誕生日ということもあるし、実技で気合があるのを面接官さんに伝えたい！
よぉーし！！
私は大学の制服を着て試験に臨むことにした。
大学の制服…と言っても、スーツに近く、入学式と卒業式というイベントごとでしかほとんど着ることがない。とてもかわいいのにもったいなかった。
だからこそこの機会に、と着用した。
会場には私よりも年上の方が多く、筆記試験後の実技試験を待っている時に一緒に練習してコミュニケーションを取ることができた。
試験後、ふと思いついたことがあった。
「このまま母校に遊びに行っちゃおう！」
帰り道の途中にあった、中高一貫の我が母校。
20歳になって、大学の制服着用の私をどう見るだろうか？だんだん気になってきた。
電車を途中下車。懐かしい道を歩いた。
守衛さんにあいさつをして、担任の先生が何年生の担当かを聞き出して校舎を歩いた。
保健室・職員室を訪ね、いとこをたまたま見つけ、声を掛けた。
5年間お世話になった先生を見つけた。
『あれ？ミンチョン？？』
「遊びに来ました！実はさっき手話検定受けてきたんです！気合を入れるために大学の制服を着てね。あと実は今日20歳になったの〜！！」
他愛もない話を先生とした。
私の20歳の誕生日は、検定試験を受け、初めて会った人とコミュニケーションが取れ、母校に想いを馳せる誕生日になった。
皆さんは20歳の誕生日、覚えていますか？
P.S.その後、母とコンビニに売っていた安いワインを購入。乾杯して飲んだけど、めちゃくちゃ不味かったのまで覚えている(笑)。
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