怖いけど知りたい気持ち
上島竜兵さんが亡くなったニュースから
私の中でざわざわが止まらない。
私は真犯人フラグの上島竜兵さんを見た。
普段、「押すなよ!押すなよ!!」とか
「くるりんぱ♪」とか言っている人には見えなかった。
冷酷で、笑顔で犯罪に手を染める。でも証拠がないから釈放されてしまう恐ろしい人だった。
演技も自然すぎたので余計に怖く、
そしてそれは素晴らしい演技の証拠だと感じた。
いろんなニュースがあって、
本当の死因はちゃんとわからないけど、
ニュースの下にはいのちの電話ダイヤルが
記されている。
きっと今日のテレビでも、
このニュースの後にはこの案内が出るのだろう。
私は思う。
そんなの偽善だ。と。
こうなる前に何とかできなかったのか?
亡くなりましたの後に、
この案内じゃあ遅いんだよ。と。
でもこうも思う。
だからって誰かが何かできたかな?と。
もしできたとしても、誰のせいでもないんだよ。
「私のせいで…」と責めなくてもいいんだよ。と。
日本で年間3万人が自殺をしていると言われている
今この世の中。
自死遺族というのも確実に増えているはず。
かくいう私がその1人である。
父が亡くなってもうすぐで15年。
未だになぜ父がこんなことを?に対する答えは出ていない。きっと出る日は来ないだろう。
15年経って思うことがある。
年間3万人の中にたまたま父親が入っていただけ。
父親のせいでもないし、
ましてや周りのせいでもない。
無責任って言われるかもしれないけど、
逃げとも言われるかもしれないけど、
恥じる必要なんてない。
だからもう責めちゃダメだ。
と自分に言い聞かせている。
でもこんなニュースが流れると
ふっと怖い気持ちになる。
母は早速ネットやテレビでいろいろ調べていた。
私は止めはしなかったが、できたらやめてほしいと思っていた。
でも実のところ私もいろいろ調べてしまっている。
これはきっと怖い気持ちが何なのかを知りたいんだ。
もしそれが今までの経験以上に怖いものだったとしても、調べないと気がすまない。
「自分とは何か?」という疑問なのかもしれない。
果たして、この気持ちに答えは出てくるのだろうか?
P.S.上島竜兵さん、上島竜兵さんのご家族、
関わりのあった人達が、1日でも早く
心穏やかに過ごせますように。
誰も悪くはありません。
どうかご自分を責めないでください。