
ふゆのねこ展 つづき
展示ができただけでもうれしかったのですが、
期間終了が近づくある日、店舗のスタッフさんから連絡が来ました。
「 展示の事なんですが、昨年飼ってた猫を亡くされたお客様が写真を非常に気に入られて買いたいと仰っられて、ポストカードでもいいのでという声をいただきました。あと、写真の猫の名前も知りたいと。 非売品とはわかってますがお客様から聞いてほしいとお声がありましたのでご連絡させていただきました。 返信いただけると幸いです。 宜しくお願い致します。」
、、まさかそんなお話が来るとは思っていなかったので、うれしさと驚きの混じった気持ちになり、
「気に入っていただけてとてもうれしい」
「この作品はネガがもうないため現物のコピーでもよければ是非同じようにパネルでお渡ししたい」
この二点をすぐにスタッフさんに返信しました。
その際に、連絡先も記載していたのですが、
出張先でのある日、そのお客様から電話がありました。
とても丁寧なやわらかい口調の、退職を控えた女性の方で、感謝の気持ちや飼ってらっしゃった猫のこと、是非お会いしたいですねといった話を短い時間でしたがすることができ、実際にお話しできた喜びで胸がいっぱいになりました。
新年度落ち着いたら連絡をしますとのことで、
現在パネルの作成中です。
自分の気に入っている何かが、
誰かのこころに届いたことが
こんなにもうれしいんだと、
その記憶をここに残したいと思います。