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よかったうちの子は命がつながった!

久しぶりに不登校のことについて書こうと思います。


娘たちは最近、中学時代を振り返って「逃げた」という言葉を使います。それは別にことさらに自分たちを責めているわけじゃないようだけど、わたしはそれについてどういう評価をしているのか。


今日アルバイト先の女性と話していて、お互い子どもが学校に行かなかった時期がある経験があるんだけど、わたしは言いました。

「わたしはもともと学校教育に対してすごく不信感を持っているからね。個々の先生方がどんなによくても学校のシステムが大人にも子どもにも厳しすぎると思ってる。そんな中で娘たちが行き詰まって学校に行かないと決めたとき、わたしはこう思ったのよ」


わたしは大きく息を吸って言いました。


「あーーーーよかったーーーー。娘たちは学校に締め付けられて死なないで済むんだ。命がつながったんだ!!!!」


それを今日娘たちに言ったら、娘たちは目を真ん丸にして「ママってすごいね」と、言いました。


娘たちは今都立高校に行っています。都立にはエンカレッジとかチャレンジとか、学びなおしや不登校の経験がある子をフォローするような仕組みがある学校がいくつかあります。そのうちのひとつに通っています。


不登校を乗り越えて高校入学が決まった娘たちにとって、いきなり入学式すらはじまらないコロナ禍は、不登校のときより苦しかったといいます。


その中ですごく笑っちゃったエピソード。


Zoomでホームルームが行われていました。各家庭環境があるので、強制ではないけど、それにしても出席率が低い。あるとき長女しか出席者がいなかったとか。それでもう学校も三日ごとくらいにはじまっていた時期だったでしょうか。


担任の先生がいるところで長女がクラスメイトの女の子に言いました。

「ねえねえ今度Zoomでほーむるーむやるとき、〇〇ちゃんも出席しなよ。楽しかったよ」

すると〇〇ちゃんいわく

「えー・でも今度のホームルーム、推し(ゲームの)のイベントとかぶるんだよ。だから出られない」

長女こたえる。

「あそうなんだ。それじゃあしかたないねー」

担任ずっこけながら言う。

「いやーしかたなくない。しかたなくないぞー。お願い出てください」


担任は長女に「推しより学校でしょう!」と言ってほしかったんだろうなぁ。その先生の胸中を想像するとおかしくておかしくて笑いが止まらない。がんばってください。愛すべき担任の先生。

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峰里えり
自分の経験をもとに思いのまま書いていきたいと思います。 現在「人工股関節全置換手術を受けました」(無料)と 「ハーフムーン」(詩集・有料・全51編1000円)を書いています。リハビリ中につき体調がすぐれないときは無理しないでいこうと思います。