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妖精帝國は今が全盛期なので式典に行こうという話

1.妖精帝國とは

私が好きなバンドの中に妖精帝國、というグループがあります。出会いは、当時WOWOWでやっていたイノセントヴィーナスというアニメのOPの「Noble Roar」を聞いた時でした。

※一応ロボット物でもあります。ストーリーはまあ普通でした

これ聞いていいな、と思って、そのあとに発売されたアルバムの「Gothic Lolita Propaganda」というフルアルバムを何とはなしに買って聞いてみたらドはまりしてしまいました。当時からNightwishやWithin Temptationなどのゴシックメタルは好きでしたし、何よりゆい様のボーカルの独特さに心をつかまれたのもありましたね。確かそのあとに行われた式典 第四回公式式典「Live G.L.D. Tour」がライブ初参戦でしたが、その圧倒的なパフォーマンスと演奏力にがっつり心奪われ、以来アルバムは全部購入し、式典はほぼ全部参加するまでになりました。

※その他は公式サイトを見てみてください(丸投げ)

そうなると18年来の臣民(ファンのこと)になるわけですが、そんな妖精帝國が今度13回目の公式式典、「the age of villains: Vengeance」を開催します。しかも久々の全国ツアーということもあり期待もめちゃくちゃ上がっています。ツアーの詳細はこちらで紹介されています。

そのツアーですが、どうやら特に地方のライブハウスの売れ行きが微妙とのことで、応援の意味もあってこのnoteを書きました。前々から妖精帝國ってすごいんだ!ということを感じてたけどそれを形にしたかったというのもありますがw
「昔式典行ってたけど今の妖精帝國ってどうなのかなあ」「コロナ禍以降行けてないけどあの頃の勢いとかあるのか微妙・・・」「家庭があるからちょっと調整しないといけないかもだけどそれだけの価値あるの?」などなど式典に行くのに躊躇している方に対して少しでもそれなら行ってみようかな、という気持ちが伝われば幸いです。

2.全盛期である理由その1:最新アルバムが過去一の仕上がり


最新アルバム(画像は公式より)

妖精帝國はアルバムをたくさん出していますが、そのアルバムごとに様々な特徴があります。以前はシンフォニック・ゴシック的な要素が強かったのですが、そこからアニソン基調にシフトしつつ、3rdアルバム「gothic lolita agitator以降はメタル・ラウド・シンフォニックな要素を強化し、メタルバンドとしての地位を確立していったように感じます。そして最新アルバムの「the age of villains」では、その方向性がより強化され、より攻撃的に、よりダークに、より荘厳な楽曲と歌声と演奏が待っています。最初の「Autoscopy」の荘厳な出だしで一気に心を掴みに来ますね。攻撃性という点では過去最高レベルです。

「IRON ROSE」「葬送フリヰジアン」「Paradiso≒Inferno」「絶」といったキラーチューンが立ち並ぶだけでなく、様式美と物語性に溢れた「獄の幻」「Phantom terror」コスモ的な雰囲気を漂わせる「或る追憶、膨張宇宙に於ける深海乃ち萃点」狂騒的な儀式を連想させるような「濫觴永遠」、過去のアルバムの白薔薇奇譚のような「Hell in glass」など多様な楽曲が立ち並びます。
最近のアルバムの延長線上の方向性ですが、過去のアルバムで表現してきた様々な要素が含まれていて、いわば集大成的なものになっています。
そして今回のツアーはこのアルバムをフューチャーしたものになるので、ここから多くの楽曲が選ばれるでしょう。今年の1月に行われたライブでもこのアルバムの楽曲は披露されましたが、まだまだライブ未演奏の曲は多いです。実にライブ映えしそうな曲が沢山あり、このアルバムが気に入ったなら今回の式典は是非行くべきだと思います。
ちなみにこのアルバムは各種サブスクで公開されているのでこちらからどうぞ。また、サブスクに入ってなくてもいくつかの曲は公式からMVなどで視聴できます。まずはどんなアルバムなのか感じてこのバンドの今のパワーを実感していただけたらと思います。
【Spotify】 https://open.spotify.com/intl-ja/album/3Rhg6Sxi8S1etCvaU4rUs8?autoplay=true&source_application=google_assistant…


【YouTubeMusic】 https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kRToFFGT6ajftoBsXMThIH_dXpGFOkEug&feature=gws_kp_album&feature=gws_kp_artist…


【AppleMusic】 https://music.apple.com/jp/album/the-age-of-villains/1502535592…



【AWA】


【MV】
Paradiso≒Inferno – 妖精帝國オフィシャルウェブサイト | Das Feenreich Official Website

気に入ったらアルバム(実物)も買おう!ライブ会場でも売ってる・・・と思いますのでそこで買っても良いのではないでしょうか。

3.その2:直近ライブでのメンバーのパフォーマンスが過去最高レベル

2024年1月、4年ぶりくらいに対面、声出しアリの式典が開催されました。それまでもオンラインの式典とかはあったのですが、仕事で精神・肉体的な負担がすごく、また入籍・結婚などのプライベートなこともあり、声出しできないなら、対面でないなら、と自分自身少し妖精帝國から遠ざかっていたので久々の参戦でした。・・・なので私も胸を張ってこれまで妖精帝國を強く推してきました!と言える立場かは怪しいのですが。
逆に言うと、妖精帝國の式典の魅力はその激しさと演者のパフォーマンスにあります。音源を忠実に再現なんてレベルではなく、voのYUI様の歌声は激しい演奏の中でもはっきりと聴こえ、聴衆を鼓舞します。はっきり言うのですが、妖精帝國は正真正銘「Liveバンド」です。コンセプト的に絶対儀式とかインナーサークルっぽいなって先入観があるのですが(失礼)、並みのメタルバンド以上の激しさと狂気があります。それだけにコロナ禍のような環境だとその魅力が発揮されにくいところはあるのですが・・・。

で、その久々のライブですが正直不安はありました。
結成当初からこのバンドをけん引してきた橘 尭葉大尉が2020年にステージを降り、2022年にステージから引退したということで大丈夫なのか?と感じた臣民は少なくないでしょう。妖精帝國はYUI様のワンマンバンドのように思われがちですが、実際は尭葉が楽曲を作り、演奏でも並々ならぬ存在を博し、式典でもその人気は結構高かったです(一番人気なのはYUI様ですが)。他のグループに例えるならflipsideでいうと八木沼悟志、Nighwishでいうとツォーマス・ホロパイネン、ELTでいうと五十嵐充が抜けてしまったようなものでしょうか(伝わるのかこれ?)。まあ裏方に行って楽曲は作ってるらしいのでいなくなったわけではないですが。
妖精帝國は息の長いバンドで、音楽活動自体はもう27年くらい続けています。まあそうなるといかに妖精と言えど人間界の身体では若い時の動きやパフォーマンスには制限がかかり、どちらかというと緩急ある熟練した、落ち着きのある、そんな演目になっていくんだろうなと感じていました。これは別にこのバンドに限ったことでなく多くのロックバンドがそうなっていきます。激しいパフォーマンスだけで行くとどうしても体力的な限界はあるので、バラード多め、過去の有名曲多め、新アルバムから数曲、あとはトーク多めとかですね。それでも久々の式典だから、少しでも健在っぷりをアピールするような、あるいは今回は復活の狼煙的なものだから少々大人しめに展開するだろうな、くらいに思ってました。

そしていざ1月の式典、完全にその予想は外れました。

色々言いたいことはありますがまずはセトリから。以下のツイートで有志の方がまとめてくださってます。

曲を知っている方ならわかると思いますがほぼ全部激しい曲です。バラードすらなく攻撃に全振りしているかのような曲構成です。1曲目から国歌というのでもう温存とかそういう思想もないのがわかります。結成20年以上のバンドがやることじゃねえ。途中MCとか新曲の収録練習とかあるけど17曲これをぶっ通しでやっているんですね。ちなみにバラードなし、という式典は私が参加したものでは1つもありませんでした。もちろんその間声は途切れず、最後まで演奏にブレはありませんでした。

多分臣民の大半が感じてたこと。臣民ももうよい歳なんじゃ

あ、あと見ていただければわかるんですがこの式典では次回のアルバムに収録するための音源を臣民を使って取ってるんですね。新作を積極的に作っていく、というあたりは全盛期のバンドそのものな気がしています。

そして演奏なんですが、新たに(といっても4年以上経ってますけど)加入したXiVa伍長(Gt)とryöga伍長(Gt)はその演奏力に全く不満は無く、この妖精帝國の楽曲をやるためにはこの人たち位上手くないとダメなんだ、ということを感じさせてくれるほどでした。誰かの代わり、ではなくこの人達がいないと特に最新アルバムの曲の演奏は不可能なのでは、と思います。

それぞれについて語っていたら時間がいくらあっても足りませんが本当に驚愕すべきはYUI様のパフォーマンスとその肉体。前述の楽曲をMCを挟むとは言え歌いきるのもすごいですし声がかすれたり音を外したりすることがなく、しかも演奏中満面の笑みで曲に合わせて激しく動いていました(ヘドバンもあり)。本当にこの場に立つことが嬉しそうだったのが印象的でした。

そして衣装はへそ出しもありな感じでしたがめちゃくちゃ引き締まった肉体が露わになっていました。例えるならそれは鍛え抜かれた1本の剣。それでいてレイピアのような細剣ではなくアロンダイトやエクスカリバーを想起させるかのようでした(実物みたことないけど)。代謝も経年により落ちてくるでしょうし、その美しい身体を維持するのにどれだけこの御方は努力されているんだ・・と驚愕の一言です。これはアラサーアラフォーのファンの方なら何となく自分の身に置き換えてみるとその大変さがわかると思います。激しい楽曲を過去の式典と変わらず、またはそれ以上に歌いきる、この体力の維持のためにどんな鍛錬を重ねているのでしょうか。
ロニー・ジェイムズ・ディオとかもいったいなんでこの若々しさを維持しているのか、何か魔術でもやってるのではないかと噂されましたがそれにちかいものを感じますw人間を辞めている人たちだったか・・・(人間という設定ではないけど)

長くなりましたが、最高の演奏陣と洗練されたvo、これがそろっているのが今の妖精帝國です。これを全盛期と言わずしてなんとやらです。
ちなみにこんな拙い物言いでは全部伝わらないので、また臣民の方がまとめてくれたこちらのレポを読むことをお勧めします。細かいところまでなんで記憶できるのかすごすぎる。

4.まとめとその他~最近のYUI様関連~

まあ敢えてそこに触れるのは無粋だとは思いますが、他のプロジェクトのデンカレも↑のとおりこの前ライブを開催しました。復活というに相応しい、最高のライブでした。

さらに最近はYUI様は様々な活動をしており、常に色んなことを発信してくれています。この世代のバンドでSNSをここまで積極的に使っているのは本当に珍しいと感じています。

https://twitter.com/yui_fairithm

この影響かはわからないのですが、同じ生年月日であることで有名なデンカレのvoの華憐や、声優の伊月ゆいも精力的に活動しています。伊月ゆいは最近vtuberもやりはじめたとか。

https://twitter.com/ItsukiYuin

どことなくYUI様に似たキャラクターですね。こちらも応援しよう(ステマ)。

YUI様がどうしても一番注目されるグループですが、それだけこの人は人を惹きつけるパフォーマンスとそれを発信する努力と、裏でそれを維持するだけの鍛錬を常に続けているので、それだけのことをやってきていると感じます。最近の式典に参加して、「ああこの方についてきて良かった」と心から思います。
臣民はYUI様に従っているということですが、それをしてもらうためには自ら模範を示さなくてはならない、それをちゃんとやっている気がします。独裁者と名乗っていますが、臣民が忠義を尽くしているだけでなく、YUI様も臣民に尽くしている、そして自分の信義に反している者を悪く言うのでもなく、臣民なら分け隔てなくどんな人でも受け入れる、そんな懐の深さがありますね。妖精帝國はモチーフ的にあの第〇帝国っぽいところがありますが、実態は全く異なっています。

最後に式典は初心者でも参加して大丈夫か、ということですが全く問題ありません。
すごく内輪っぽいのでは?と感じるかもしれませんがここ10年くらいは設定とか出てこないので、気に入ったロックバンドの出るフェスに行くんだ位の軽い気持ちで参加してほしいです。
最前線は激しさの極みですが後方エリアは非常に落ち着いていますし、女性専用エリアもこれまでの式典だと設けられているので、安心して楽しめます。というか後方エリアでちらっと見てみて、身体が抑えきれないってなったら最前線に突撃してみるのが良いでしょう。ただしモッシュやサークルピットは勘弁な(単純に危ない)!

その楽曲の雰囲気に合わせて何となく体を動かして楽しむ、のが大半なので難しいcall&responseは覚えなくても良いです。というかやる前にYUI様が解説してくれたりするのでそれを聞いてやってみましょう。臣民は少しでも新規が入ってきてほしいので新規は排除せずいつでもウェルカム的な雰囲気があります。最前管理とかファン代表みたいな人もいないのでルールを守って楽しみましょう。一応ここにルール動画(何十年前なんだ・・?)を貼っておきます。


すごく長くなってしまいましたが、久しぶりに式典に参加するという方、楽曲聞いたら気に入ったのでちょっと参加したいなという方、是非式典に参加してみてください。

全盛期の妖精帝國を感じるために、そして自分自身が楽しむために式典、行こう(ダイマ)

多分まだ全会場ありそうなので気になってるなら申し込みだ!ちなみに私は大阪と東京行きます。



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