【241026】Isilielが、月城ひまりが帰ってくる!!Isiliel World Tour終幕公演へ行こうじゃないかという話
今年になってから、Isilielというブラックメタルアイドルグループ(まあ一人なんだけど)にハマり、5月のライブに行ってからずっと個人的に応援してきた。
周りの知り合いの中には「カードゲームオタに加えて地下アイドルオタにもなったのか・・・」と感じてるかもしれない。でもこのアイドルとは思えないほど本格的なサウンドとひまりの特徴的なボーカル、ブラックメタルの新境地としての質の高さにほれ込み、妖精帝國やデンカレと並び個人的に今最もプッシュしたいプロジェクトとなっている。
その魅力と好きになった経緯は前にnoteにまとめてみた。
今年の5月、日本でのライブハウスでの公演に始まり、アメリカ、ドイツ、オランダ、スウェーデン、ノルウェー、など欧米を中心に様々な都市を周っていた。本当に長く日本を離れていて、様々な国と都市を渡り歩き、「1日も欠場することなく」各公演を成功させた。
強靭な精神力と体力どちらも備わっていなければこんなことはできない。驚くべきことにライブに参加するだけでなく、ほぼ毎日SNSで発信し続け(挨拶だけ、ということはなく現地レポやコスプレの披露、自撮り、ライブの告知、ライブの感想配信など盛りだくさんである)、livestreamなどの配信を定期的に行い、様々な現地のサブカルイベントにコスプレイヤー及び演者として出演し、さらにファンクラブの開設及び入会者へのコンテンツ配信を毎月滞りなく続けていた。
・・・こうして書くと本当にこの人はいつ休んでいるのか、プライベートは確保できているのか、プロデューサーは彼女を酷使しすぎなのではないかと心配になるレベルである。
この必死のかいあってか、彼女のXのフォロワーは増え続け、当初14,000以下だったのに今見たら21,000人を超えていた!すごい増え方をしている。
https://twitter.com/himari_tsuki
そんな彼女が10月26日(土)ついに日本に帰ってくる!しかも様々なサポートアクトも集まったクレイジーなライブイベントになっている。アイドルではなく、グラインドゴアやエクストリーム系、正統派メタルとかなりアクの強いグループが揃っており、生半可なメインでは逆に食われてしまうだろうというくらいのメンツである。告知内容は以下の通り。
https://x.com/Isiliel_jp/status/1848695877759860773
しかし彼女は素晴らしい公演をするだろう。その根拠は次の二つである。
1.最近の曲が純粋に良い
1stフルアルバムの路線と多少異なるが、どちらも彼女のツアーの中で歌われており、ライブでも盛り上がり必至な曲となっている。
フォークロアというより初期チルドレンオブボドムのようなメロディックデスメタル的な要素やJ-Rockやプログレッシブ的な要素もミックスされているように感じる。
敷居の高さより親しみやすさ、メロディのキャッチーさが向上しており、ヘビロテしている。
これに1stフルアルバムの神秘的な曲群が聴衆を魅了し、最後か途中で「Pinky Promise」を披露してくれるはずだ。これはエイプリルフールに発表されたジョークのはずであったが、質の高いシティポップであり、彼女のシリアスな歌声によって何とも印象的な曲に仕上がっている。
しかも今回は前回同様バンドセットでの演奏となっており、より迫力あるサウンドが約束されている。前聞いた時も素晴らしかったが、今度はどんなショーになるのか。期待して待ちたい。
2.「野外ライブ」での「修行」の成果
月城ひまりは海外ツアー中でもlivestreamで現地でのライブの様子を配信してきた。しかしこれはただのライブ配信ではない。多分撮影許可とかの関係なのかもしれないが今回の欧米ツアーでは現地で行われたライブハウスやイベントでの公演の配信はなかった。
え?それなのにライブ?何を配信するのと思った方も多いだろうが、現地の野外ライブである。これを聞いて「ああ、向こうにも日本の公園みたいに野外でライブできるスポットや駅前でライブできる場所みたいなそういうのがあるんだね。ローカルアイドルがよくやってるよね」と感じたかもしれないがその野外ライブではない。
現地の森や城や聖地や有名なスポットや湖のほとりなど大自然の中での本物の野外でのライブである。
※有料配信以外でSNSでそのときの様子を紹介しているもの
上の動画をちょっと見てみるとわかると思うが、地面を踏みしめる音や風の音、日によっては雨などが降り注いだりしている。合成ではなく実際の野外で音楽を流し、音響などという概念が存在しない中で歌っている。
・・・いや本当にこの企画マジで大丈夫だと思ったのかよやべえよ
と思ったのもつかの間、並みの人間であれば音響は無く、日によっては雨が降り風が吹きすさび、不安定な土の地面で歌い上げる、なんてことはできずできても数曲程度だが、ひまりは5曲以上は歌い上げ、30分のライブを「成功」させている。声はめちゃくちゃとおり、音源と同様まったく音程がぶれず、朗々と歌い上げている。
こんな無茶ぶりをやりきる人とかいるんだな・・。というかこれはファンサービスを超えて修行だと思う。
最初はもちろん不安定な部分もあったが徐々に洗練されてきており、最後の方は抜群の安定感で野外ライブをやり切っていた。こんな環境で鍛えているのであるから、音響がある程度整備されたライブハウスにおいてはバンドの演奏に負けることなく歌いきるであろう。
3.海外バンドとのツアー同行、その他各種フェスでの経験
さらに10月には海外のバンドとのツアーに同行し、ドイツ中にその実力を知らしめていた。
その他サブカルのフェスである「Abunai Con」「Tomofair」などに出演し、ライブだけでなくコスプレなどにおいても現地のファンを魅了している。
Necronomidolの頃から海外ツアーはやっていたが、それでも海外は日本に比べて圧倒的アウェーなので、例え現地の言葉が喋れていても、注目してもらえるかは怪しいところである。しかしファンの投稿などを見ていると現地の盛り上がりは目を見張るものがあり、日本の最初の公演もこれくらい盛り上がってくれーと羨ましいほどであった。
彼女の実力とこれまで積み上げてきた成果が、このツアーや各種フェスへの参加を実現させたのであり、もはや海外の方が人気あるんじゃないか・・?というくらいである。
これらの経験が彼女の実力をより一段とアップさせたことは間違いない。短期間にもかかわらず本当に一生モノの経験をしている。ちなみに彼女はノルウェーにおいて「あの」歴史的な事件の舞台となった「Helvete」を訪問している。
日本のブラックメタルバンドでもブラックメタルの聖地を訪問したことのあるグループは限られているのに、これは歴史的な快挙だ。彼女は実力だけでなくその精神性においても「本物の」ブラックメタルアイドルになろうとしている。
今回の公演はそんな経験を積んだうえでの集大成であるのだ。
4.まとめ
そんなわけで彼女の「Moonbow Crusade」ツアーでの成果を紹介してきたが、いかがだっただろうか。
このツアーで成長した最高点を見れるのは、始まりの地、東京公演である。
ネクロ魔でのごたごたや初期の未熟なところを見て離れてしまったファンもいるだろうが、今の彼女は違う、全然違うと感じる。色々複雑な感情もあると思うが、是非見に来てほしい。
私はIsilielが始まってからのファンなので、いわゆる古参のファンもいっぱい来てくれたら素晴らしいライブになるはずだ。
内容の良さはこれまでの記述から保証できる、と感じる。
こんなわけでライブ直前の宣伝を(勝手に)してみましたw
まあ難しいことは考えずライブに行こう!