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Symphony I/O MkIIとGingerAudio Sphereでイマーシブのベースマネジメント

急速に需要と普及が増えているイマーシブ・オーディオの制作と配信には、様々なスピーカー配列でのモニタリング環境が必要です。これには、ステレオの2chから7.1.4ch、9.1.6ch、13.0ch、22.2chなどが含まれます。このような環境に対応するためには、適切なオーディオ・インターフェイスやモニター・コントローラーが必要です。

今回は、2022年にいち早くイマーシブワークフローに対応したApogeeのフラッグシップモデル「Symphony I/O MkII Thunderbolt」と「GingerAudio Sphere」を使用して、Native環境でのイマーシブモニター環境を構築する方法をご紹介します。


複数のスピーカーをトータルでボリュームコントロール

従来は、ラージ、ニアフィールドなど合計3セットのステレオスピーカーの切り替えとボリューム・コントロールしか行えませんでしたが、現在では最大32chのスピーカー出力のボリュームをトータルでコントロールすることが可能になりました。

*出力数はご利用のSymphony I/O MkIIの出力数に依存します。

複数のスピーカーレイアウトへのシームレスな切り替え

7.1.4chのモニタリングからステレオや5.1chなどへのフォーマット変更も、同じスピーカーを活用しながら簡単に行えます。

Symphony ControlのMonitor Workflowでは、最大16種類のスピーカー構成を保存できます。そして、頻繁に使用するスピーカー構成をApogee Controlハードウェアのボタンにアサインすることで、スピーカー構成の切り替えやボリュームコントロールをシームレスに行うことが可能です。

GingerAudio Sphereでベースマネージメント

Apogee Symphony I/O MkIIやFocusrite REDシリーズなど、ディレイやEQが搭載されていないオーディオ・インターフェイスを使用する際に、ベースマネジメントを簡単に行えるソフトウェアがGingerAudio Sphereです。

GingerAudio Sphereで簡単にベースマネジメント

オーディオ・インターフェイスの後にベースマネジメントを行うためのハードウェアを活用することも可能ですが、そのような機器は非常に高価です。

代替手段として、DAWやPCの出力をGingerAudio Sphereに接続し、ソフトウェア内でディレイやSPLの調整が可能です。さらに、このソフトウェア内でインプット、アウトプットにそれぞれVSTプラグインをインサートすることも可能です。


VSTプラグイン・インサートのでSonarworksを活用

Sonarworks SoundID Reference for Multichannelを、GingerAudio Sphereに読み込ませることが可能です。これにより、音場補正のEQ、ディレイ、SPLの調整をわずか1時間で完了させることができます。



SoundID Reference for Multichannelに搭載されているDolby Curveは、Dolby社による認証を受けており、Dolby Atmosの音声制作に自信を持って取り組むことができます。

さらに、Nugen Halo Visionなどのツールをインサートすることで、Apple Musicで配信されているDolby Atmos音声を視覚的に確認することも可能です。

これらの製品を組み合わせることで、システムの問題などによって導入が難しいとされていたイマーシブ・オーディオの制作環境も、簡単かつ最高の状態でモニタリングすることができるようになります。


Symphony I/O MKII シリーズ


SoundID Reference for Multichannel


Halo Vision

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