【本の紹介】強運の哲学者は、王と議会の対立から何を考えたのか?
本を読むゴール
ホッブズとは何者なのか?を知る
本を読む前のスタート
ホッブズが何者かわからない
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気づいたこと
強運の男ポップス
ホッブズのお父さんは下級牧師さんでしたが、仕事を辞めてイギリスの町のどこかで静かに死んでしまったとのこと。
チビッ子ホッブズにとってのいきなりの逆境ですね。
しかし、伯父にひろわれて、勉強を頑張り続けた結果、塾に通い学校へ入学させてもらう機会に恵まれました。
しかも、就活では貴族の家の子の家庭教師になるチケットが用意されており、安心安全な生活が待っていました。
ホッブズが生きた時代は、例え良い成績で学校を卒業できても、なれるのは医者か弁護士か牧師。
頭が良くても、貴族にはなれないという時代でした。
しかし、ホッブズはスタートが逆境でも、学校を卒業して安心安全な生活を手に入れることができたのは、まさに幸運です。
晩年近くでは、重い風邪にかかり、生死をさまよっていたのにも関わらず、ちゃっかり生き続けたとか。
(医療が発達していない時代の話なので、重い風邪は死亡フラグ)
ホッブズの本が現代まで残っているのは、もちろん本の質が良いこともあるけど、運の良さも関係しているのではないでしょうか。
勉強大好きマンホップズ
前述の通り、勉強を頑張り続けた結果、塾や学校へ入学することができました。
語学は、ラテン語やイタリア語なども身に付けていたんだとか。
現代のように英会話スクールがない時代に、自国以外の言語を身に付けるのは、苦労したと思います。
それからホッブズは、貴族の家庭教師そして顧問や秘書を務め、自分で本も書いちゃったりして、晩年まで過ごします。
貴族の家庭教師になった際には、書庫の哲学や歴史の本を読み、勉強しまくったんだとか。
めちゃくちゃ勉強好きなんですね。
本には、嫌々勉強していたり、利益や損得勘定で勉強していた記述はありませんでした。
なので、本当に勉強が好きだったんだと思います。
知的好奇心を爆発させる姿は、ただ尊敬するばかりです。
忠臣ホッブズ
ホッブズが生きた時代は、一度家の主人に仕える立場になると、一生独身で家に仕えることが決まっていました。
もしかしたら、周りには家庭を持っていたり、良い身なりをして振舞う人がいたかもしれません。
それでも、学校卒業後に、自分の居場所であり働き口を用意してくれた家に、晩年まで尽くし続けたホッブズ。
まさに忠臣ともいえるほどの、人柄だったのかもしれません。
疑問に思ったこと
なぜ自分の政治意見を世に広めたのか
ホッブズは、数々の本を世に出し続けました。
しかし、そのエネルギーの源がどこにあるのかが分かりません。
当時の王政と議会の対決を解決するためだとしても、1人の哲学者としてのスタンスをとる道はあったはず。
なぜ、世間に公開する政治思想を考えたのか?
同世代の哲学者に対抗したのでしょうか?
(同期の学者デカルトも、本を出していた)
それとも、ホッブズは歴史を学んでいたので、「昔の人が同じ間違いをしているのに、なぜ同じ過ちををを・・・!」とむず痒がゆくなり、問題解決したい衝動に駆られていたのでしょうか?
本を書くモチベーションはどこから生まれたのか
ホッブズは学校を卒業し、自分を拾ってくれた家に仕えて以降、晩年まで本の出版に力を注ぎました。
しかし、教師や翻訳活動、研究するだけの生活もできたはず。
なぜ積極的な執筆活動をしていたのか?
僕は、沢山本を売って収入を得たいからという理由ではないと思います。
なぜなら、金銭的な援助をホッブズは受けていたし、リヴァイアサンを読みましたが、難しくて内容の理解ができなかったからです。
インプットとアウトプットが好きでしょうがなかったのでしょうか。
あなたはホッブズを、どう評価しますか?
今回は以上です。
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