ミネルヴィニ先生🧙🏻‍♂️インタビュー(11月5日分)まとめチャート編

こんにちは、(@minervinimatome)中の人です。

遅くなってしまいましたが2021年の11月に公開されたミネルヴィニ先生のインタビュー動画まとめラストのチャート編です!

インタビューでは各銘柄そこまで深堀りはされていませんでしたが、ミネ先生の直近のトレードでの購入・売却したポイントなどについて言及されていました。

詳しい解説はミネ先生の著書「成長株投資」や「株式トレード 基本と原則」にあるのでまだの方は是非。

(以下、ミネルヴィニ先生は🧙🏻‍♂️、インタビュアーはQで表記)

PAYPAL

(チャート内にある赤い線はミネ先生が記載したもので購入、売却などのアクションポイントを現しています)

🧙🏻‍♂️ペイパルは6月9日に購入した。

ここでは購入した前日にベースを抜けようとしたが戻されている。

そして次の日に安値を切り上げ上昇した。

そして売ったのはここの3箇所。

その後、9月7日に再度購入したけど次の日にBearish Engulfing(弱気の包み足)が出た。

これは良くないサインで、そこからさらに下落していくのであればすぐに逃げる必要がある。

NUCOR CORP

🧙🏻‍♂️ツイッターでも鉄鋼株について言及していて、これに関してはもっと大きな上昇をするかなと思ったけどそうではなかった。

購入したのは8月9日のこのポイントだった。

その後すぐにベースを抜けて素早く上昇していったのは良かった。

ここでもブレークアウトして5日間ほど上昇したがその後、下落が始まっている。

さきほども言ったが(前回記事Part1&2参照)今年はブレークアウトしてから数日、運が良ければ7日ほど上昇した後に値を戻してくる傾向が見られる。

もしマーケットの状態が良ければブレークアウトしてから一旦押しはあるもののそこで耐えてさらなる上昇へと向かうが、いまこの環境では耐えることができず崩れることが多い。

Penske Automotive Group

🧙🏻‍♂️次にPAGだけど、9月1 日のこのポイントで購入した。

その後数日間は下落したけど設定したストップには引っかからなかった。

PAGのチャートを見てみると教科書通りの大きなカップウィズハンドルができていて完璧なセットアップだった。

これはまだ今でも(11月)よく値を保っているね

Q: 購入したあとにも赤いチェックマークがありますが、そこでも追加で購入しましたか?

🧙🏻‍♂️いや、私は追加していないけどサロンではここで追加しても良いし、まだ買っていないのであれば新規で買いを入れるのも良いと発信したよ。

あともし最初のポイントで買った後にストップに引っかかってしまった人も再度トライしてもよい。

ちなみに私が買ったあとに4日連続で安値を切り下げており、これは私のルール上良くないものではあるけど、そのルールの中で特に3日目と4日目に注目していてPAGの場合、そこを見ると4日目にサポートがされているのが見えた。

損切りラインにも引っかからなかったし、この4日連続の陰線に関してはそこまで問題視はしなかった。

Q: 実際に買い注文を入れる直前に見ること、チェックすることはなんですか?

🧙🏻‍♂️注意深く観察することはその銘柄がいつ動き出すのか、という点。

その最適なタイミングが来るまで待つ。

例えば市場が開いた朝9時とか10時時点ではボリュームはほとんどないはずだ。
でもその時点で1日の平均の3分の1のボリュームがすでにあるとしたらそれはすごく良いポイントとして見る。

値動きが全てだけど、それがどのような質で動いているのかも注視しなくてはならない。

実際にチャートを見てみようか。例えば、、、このCFLT

Confluent Inc.

🧙🏻‍♂️この銘柄は今朝ベースからブレークアウトしようと上昇したがその後すぐに下げてきた。

私はこれをアーリーデーリバーサルと呼んでいる。

5分足を見てみよう。

最初にブレークアウトしようとしてそこで一旦押したが、その後は横ばいで最終的には強くその日を終えた。

これは良い動きだし、全く問題ない。

ブレークアウトしようとしている日にどのような値動きをするのか注視している。

あとはこの日の出来高をみて、CFLTなら平均を少し上回っていたから良いなどと判断する。

そしてブレークアウトの後に続く動きも大事。

私の本でも言及しているけど、ここで大事なのがコンファメーション(確証)とバイオレーション(違反)。

ブレークアウト後にその銘柄が予定通り動いており、特に変な点もない、というのであればホールドしたり、追加したりしてより大きな動きに備える。

あるいは普通ではない動きをしているとした持ち株を減らしたりなどの対策を取る。

これらの判断は最初の3〜10日間以内の動きを見て判断する。

Q: ブレークアウトする前のチャートの右側でどれくらいボラティリティが収縮しているのが理想ですか?

🧙🏻‍♂️理想は一桁%だね。

CFLTの場合、購入はしたけど実はもう少しボラティリティが落ち着いている方が理想だった。

でも今、個人投資家の注目はベースを作っている全ての銘柄にあるわけで、それゆえブレークアウトするのが少し早い。

そしてブレークアウトしたは良いものの、個人投資家レベルの出来高しかなくそこに機関が売りをぶつけてブレークアウトが失敗に終わる銘柄が多い。

だからブレークアウトの後の動きがよくないのであれば私はすぐに逃げる。

私はトレードを40年ほどやっているから何が普通で何が普通ではないのかというセンサーが鋭いんだ。

次は失敗に終わった銘柄を見てみようかな。

Burlington Stores Inc.

🧙🏻‍♂️BURLは完璧なベースでボラティリティもタイトに収縮しており、ブレークアウトの日の出来高も申し分ない。

ブレークアウト翌日はフォロースルー、翌々日は少し押してはいるもののここまでは文句のない動きだった。

しかし、さきほど言ったように最初の3〜10日間までの動きに注視すると、BURLは6日間のうち2日間しか陽線で終えていない。

4度の安値切り下げをし、さきほども言った大事な3日目と4日目の形も悪い、この時点で「なにかがおかしい」と感じなくてはいけない。

これがバイオレーション(ルールに対する違反)だ。

ここでサイズを減らすなり、逃げるなり何か行動しなくてはいけない。

安値を切り下げたあと一旦は上昇しているが、その後は見てわかるように大きな下落が始まっている。

もう一つみてみよう。

Activision Blizzard

🧙🏻‍♂️これもチャートの右側に行くにつれてボラティリティも収縮しているし、ブレークアウトする直前の出来高も減っているので良く見える。

今まで抵抗のあった赤い線で引いたラインも抜けているしね。

購入したのはちょうどブレークアウトした日。

(話は変わるけど)どれだけセットアップが完璧でも全てのブレークアウトが上手くいくわけがないしだからこそストップは有意義だね。

個人的には損切りにひっかかるならできるだけ早く引っかかってほしいね。

そうなることで資金をほかのところに回せるから。何も価値を生まないお金にしたままにすることはできるだけ避けたいんだ。

たまに「すぐにストップにひっかかってしまったよ」と落ち込む人がいるけど、3ヶ月後に同じ結果になるより今ストップロスになって資金をもっと違うことに活用したりキャッシュにしておけることのほうが有り難いと思うけどね。

最大限の複利を活かすには時間も味方にしなくてはいけない。

ATVIに話は戻るけど、これはすぐに損切りを知らせてくれたよ(笑)

ブレークアウトした翌日、大きな陰線で引けて出来高もブレークアウトした日よりも多かった。

さらに20日、50日移動平均線も下に切り、その次の日も安値を切り下げ出来高も増えていた。

これは完全に私のルールをバイオレーションしている。

もしこれでも設定したストップまで落ちていないとしてもバイオレーションが多すぎるので絶対に切るべきポイントだ。

これも同じでその後は一旦は上昇するものの売り抜けがあり大きく下落している。

Zai Lab

🧙🏻‍♂️ZLABは少しスタートダッシュを切りたかったのでこの押したところで購入した。

でもそのあとにフォロースルーもなし、4度の安値切り下げ、出来高も増えていてバイオレーションだ。

その後再度ブレークアウトしようとするが弾かれて大幅な下落が始まった。

普通ではない市場のシグナルを察知すること。

最後に

🧙🏻‍♂️上手く行ったブレークアウト、行かなかったもの色々と見てきたけど大事なのは普通ではないことをいかに検知し、損失を最小限に抑えること。

みんなは勝率や平均損失を気にするが、ここで最も重要なポイントはあなたの「平均利益率」だ。

平均利益率が6%、勝率が50%なら平均ストップは自動的に3%になる。(リスクリワードレシオ1:2の場合)

トレードにはコントロールできる部分とできない部分がある。

できる部分は
「何を買うか」「いつ買うか」「どれくらい買うか」「いつ売るか」

この4つが100%あなたがコントロールできるものだ。

全ては想定だ。その想定が何に基づいているのかが重要。

株価がロケットのように飛んでいくことを願うだけの想定は私はしない。

私は自分の出した結果に基づいてどれだけアップサイドがあるのか、ストップはどこに置くべきかを想定する。

記事は以上となります。

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