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積極的にトレードすべきタイミングの見極め

2023年4月13日にミネ先生のIBD Liveの動画が公開されたので以下まとめました。

タイトルは「積極的にトレードすべきタイミングの見極め」です。

このまとめは無料で最後まで公開していますが、100円で購入、またはサポート(投げ銭機能)も受け付けています。

ミネ流の方にとって少しでも役に立てれば幸いです。

以下、ミネルヴィニ先生は🧙🏻‍♂️、インタビュアーの方は🎤で表示

積極的にトレードすべきタイミングの見極め

🎤本日はUSインベストメント・チャンピオンシップで2度の優勝を誇るマーク・ミネルヴィニ先生にお越しいただきました。
今の市場参加者の心理といえば

「そろそろ積極的になるべきかな?」
「いや、まだ慎重にいるべきだ」

などかと思います。

それではミネ先生のインタビューをどうぞ。

🎤一体いつ、どのタイミングで積極的にトレードすべきなのでしょうか。
多くの人は次の強気相場の最初の段階から遅れずに乗りたい。そんな気持ちがあると思います。
これまで多くのサイクルを経験してきたミネ先生の意見をお聞かせください。

🧙🏻‍♂️まず一つ言えるのは底値を狙う必要はないということ。
例を出すと、1995年は私のキャリアの中でも最もパフォーマンスの良かった年の一つだった。

たしか400%くらいのリターンだった。

私はこの年、ダウが高値を更新してからしばらくしたところで積極的にトレードしはじめた。

私がほとんどを現金ポジへと移行させたのが1993年後半。

現金ポジに移行してからダウは上げ下げを繰り返していて、1995年4月まで私はほとんどトレードをしなかったね。

それでも大きなリターンを得ることができる。

だから良いパフォーマンスを上げるために必ずしも底値を拾う必要はない。

ただし、個別銘柄のセットアップが構築されてルールに合致した環境なのであれば買い向かうべきだ。

そうでなければ1995年の私のように最適なタイミングが来るまで待つ必要がある。

オニールのフォロースルーで買うという戦略があるけど、フォロースルーであればなんでも良いというわけではない。

きちんとルールに従った判断を下すべきだ。

🎤そうですね、よくわかります。ただ一方、今のエヌビディアや他の新高値圏にいるようなすごく上昇している銘柄を横目にじっと現金ポジで待つというのはとても忍耐力がいると思います。

🧙🏻‍♂️大きく上昇した銘柄のチャートを振り返って見ると「ここら辺で買っておけばよかったな」と思ってしまいがちだ。

もちろん過去に戻れるならエヌビディアは買っておくべきだよね(笑)

まぁでもこれはエヌビディアだけでなくてビットコインや何にでも後からなら言えること。

でもこれは私の戦略ではない。

私は宝くじを当てようと思っていない。

私は持続性のある勝ちにこだわっている。

私がどのようにして積極的になるタイミングを図るのか。
それは「プログレッシブ・エクスポージャー」だ。

これで40年以上成功している。

プログレッシブ・エクスポージャーはつまり小さなトレードから初め、それが成功したら徐々に大きくしていくというもの。

直近の4つか5つほどのトレードの結果を重要視する。

私が現金ポジからトレードし始めるときはまずはとても小さなポジションサイズから。

フォロースルーがあって、セットアップも構築しているときに小さくトレードし、もしそれで利益が得られたのであればそこで初めてエクスポージャーを増やしたり、もっと多くの銘柄を買うだろう。

これが今みんながやるべきことだ。

「調子の良いときに大きく、悪い時には小さく」

これはオニールや私、そして全ての偉大なトレーダーに共通するとても重要なファクターだ。

🎤いまのこの新たな強気相場の始まりかもしれない環境下においてどのようにポジションを積み上げていきますか?最初のお試しトレードにポジションを追加しますか?それともお試しトレードは完全に別物として扱いますか?

🧙🏻‍♂️必ずしも最初のお試しトレード、つまり同じ銘柄にポジションを追加するというわけではない。

もしその銘柄が新たな買いポイントを提供してくれるのであれば追加はするよ。

オニールのような戦略では株価が上昇するにつれてや、新たなベースを構築するのを待ってから徐々に追加していくね。

私はどちらかというとスイングなので、最初のポジションが上手く行ったらそれを徐々に縮小するか、全部売ってしまうね。

それから新たなベースが構築されたらそこで新しいポジションを建てるよ。

🎤実際にトレードされたFive Belowですが、つまりこの矢印のところあたりで売ったということでしょうか。

🧙🏻‍♂️いや、まだ売ってない。
いま+6%ほどだからまだまだだよ。

🎤なるほど。2022年は例え+5%ほどでも短期での利確を推奨されていましたが現在はそこから変わりましたか?つまり現在はもっと株価の伸びしろが出てきたということでしょうか?

🧙🏻‍♂️22年ではなく21年は短期でのトレードが素晴らしかったね。当時はとても多くの銘柄がセットアップを構築していたから、多くのトレードをした。

「短期での上昇の強みで売る」

この戦法で21年のUSインベストメントチャンピオンシップで優勝できた。

22年、というより過去6ヶ月間、私はほとんど利益をだしていない。
ほとんどを現金にしていたしね。
少しトレードもしたけど、とてもうまく行ったとは言えない。

まぁこれは後から振り返ってからでしかわからないことだけど、弱気相場の後期、強気相場への転換期には先導株がセットアップを構築し、フォロースルーが発生している。

今は予期せぬ出来事がこの先待っているかもしれないし、本当に強気相場の始まりなのかもしれない。

強気相場の始まりであれば先導株が大きなリターンをもたらしてくれるだろう。

その上昇に全資産を乗せる必要はなくて、私は一部乗っかれれば良いと思っている。

これをファイナンシング・リスクと呼んでいる。

先程のFive Belowを例にすると

私は31日に買って、いま私は+6%ほど。

仮にここで半分を利確してストップを-6%の位置に設定するとリスクはゼロ、つまり最悪でもブレークイーブンとなる。

これで残りの半分のポジションでより大きな上昇を狙うことができる。

私は常に自分の立場をリスクゼロに近づけたい。

もちろんこれは保守的なトレードに変わりはない。

ここから大きな上昇が本当にあったとしたら、売ったポジション分の利益を失ったことになるが、リスクゼロで利益も得れると考えるととても割が良いだろう。

🎤上昇の強みで売り、プルバックや新しいセットアップで再度入る。これを繰り返す。

🧙🏻‍♂️みんなは本当に指数に惑わされていると思う。指数の動きや、知り合いの動き、ファンドの動きすべてに。

私はいつも思う。指数が発明されていなかったとしたらどうやって環境を判断するの?と。

指数の動きを気にしない習慣を1年間続けてみてほしい。
指数を確認するのはその日の終わりだけ。
そして純粋に個別銘柄を基準にすること。

これを1年間続けたら君はより優れたトレーダーになっていることを保証するよ。

でもこれができるのはほんの一部の人だけ。持っても1週間や1ヶ月ほど。

🎤すごく理解できますが、もし指数が個別銘柄よりも良い動きをしているときには単純に指数をトレード、さらにはレバレッジETFをトレードしたほうが良いと感じてしまいます。

🧙🏻‍♂️もちろんそれもありだよ。
サロンではS&P500に関しては1月13日に買いシグナルを出したし、今も続いている。

だから例えば401K用(アメリカの個人年金制度の一つ)だったり、超長期投資目的であればS&P500は買うべきだと思っている。

それとは逆に個別銘柄に関するリスクモデルは今は危険信号になっている。

個人的になぜ指数よりも個別銘柄(セットアップ)に固執するのかというと、

指数はランダムだから。

ランダムウォーク理論というのがあるが、これは個別銘柄には完全に適応されない。

特に小中型銘柄には。

指数や国債にはより大きなランダム性が存在し市場に勝つことが難しい。

もう一つの理由はレバレッジが欲しいから。

過去を振り返って強気相場の始まり、先導株の動きを見てみるとS&Pが20%上昇しているのに対して先導株は100%、200%、300%と上昇している。

私はそのレバレッジを使いたい。

このレバレッジを利用できないときに他の金融資産に投資対象を移すというようなことはしたくない。

現金にしておくこと自体素晴らしいもので、いざレバレッジを利用できるチャンスが来た時に常に素早く動けるようにしておきたい。

まぁだからより保守的な超長期でのトレードならS&P500も良いと思うよ。

🎤これまでのサイクルごとにどれだけの期間、積極的にトレードしていたのか、現金ポジでチャンスを伺っていたのか、お聞かせください。

🧙🏻‍♂️そのサイクルによって全く違う。

短期トレードを一年を通して頻繁にしていたこともあるし、2000年なんかは数年ほど現金ポジでいたこともあるよ。

9月11日にショートして大きなリターンを得たのはあったけど。

2007年、2008年もほとんどトレードしていなかった。

だから時と場合によるよ。

40年もトレードしていると大体これからどうなるのか予測がついてくるようになる。

その私がした予測を過去振り返ってみると当たっていることは多いが、私はいまでも予測を頼ってトレードすることはない。

いつまでたっても謙虚でルール、市場の声に従っていたい。

40年の経験を持つ私よりも市場の声のほうが遥かに正しいからね。

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