【大阪版】スヤスヤ教 創世記

神さんが「おねんねや」と言わはったらな、えらいこっちゃ、ねんねができてもた。寝世界や。神さんはそれ見て、ええやんて言わはった。
神さんは光のおねんね時間と、闇の起きなあかん時間をおりゃーって分けはってんて。神さんは寝てる時間を昼って言わはって、起きてる時間を夜って言わはった。
これが一日目や。知らんけど。

神さんはまた言わはった、「お布団とお布団の間に泉の広場造って、掛け布団と敷き布団とを分けぇ」って。そないなった。神さんは掛け布団と敷き布団を造って、みんなはその間の泉の広場に住むようになった。
これが二日目や。知らんけど。

神さんがまた「頭んとこ待ち合わせやで！かわいた地ぃ出ておいで〜」言わはったらなんか出てきてな。神さんはそのかわいた地を枕って名付けはってん。
んでな、神さんがまた「敷布団の上に青草生えてやったらどうや！」言わはったら、ふあっさーなってな。神さんは青草をシーツって名付けはってん。
それ見てな、ええやんて言わはったんやて。
これが三日目や。知らんけど。

神さんがまた言わはった「バタンキューやわ。休も。やっぱり週休四日しか勝たん」って。でもそないならんかった。世界はまだ週休二日制でしんどなってる。神さんは悲しいなって、週五労働とブラック企業をいてこますって約束した。
これが四日目や。知らんけど。

神さんはこの日、なぁんも言わんかった。これまで造ったもんをめっちゃええ感じやわぁと眺めた。あの頃は良かったなぁって思い出すとええねんねがくる。神さんはお布団入ってめっちゃお休みしはったらしい。
これが五日目や。知らんけど。

黄金の週末にな、神さんはよう知らんオッサンから酒飲もぉや言われたんやって。でもな、神さんが「行けたら行くわ」って言わはった。そしたら、飲み会おじゃんなって、神さんとみんなの睡眠時間が守られたらしーわ。優しい神さんは、すややかを求める人びとに、この力分けたほうがええんやない？って思たんやて。
これが六日目や。知らんけど。

神さんがツレから酒飲もーや言われた時にな、神さんが「最高か？」言わはって飲み会行かはってんて。アホほど楽しい飲み会やったらしいわ。
んでな、神さんは光の飲み会と闇の飲み会のふたつに分けはった。闇の飲み会は人も多いし、騒がしーし、気ぃ使うし、しんどなるし、よぉ眠れんくなった。
やけど光の飲み会はツレとだけで楽しめるし、お茶しばくだけでもええやん？めっちゃ楽しーし、夜もぐっすりで最高はっぴぃや！
神さんは光の飲み会で元気をもろて、明日から頑張ろかぁ！って誓わはったんや。
これが七日目や。知らんけど。