【世界遺産検定マイスターへの道 #3】キーワードを理解する【5/107】
●はじめに
マイスター試験対策の続きをやっていきます。
問1対策でキーワードまとめを実施中です。
今回は以下のキーワードをまとめていこうと思います。
問. 次の語句を簡潔に説明しなさい。(解答は本記事の最後に記載)
・ユネスコ総会
・世界遺産リスト
・顕著な普遍的価値
・最初の世界遺産
※最終的には以前のnoteで列挙したキーワードすべてをまとめた表を作成する予定です。
●ユネスコ総会
ユネスコ総会とはユネスコの最高意思決定機関です。
この会議はユネスコ加盟国の代表者、及び国際機関からのオブザーバーで構成されます。
総会は通常2年に1度開催され、ユネスコの政策と事業の主要な方針や、執行委員会が提出した計画に関する決議、執行委員会の選挙が行われます。
**Tips**
ユネスコ加盟国は195ヶ国です。
アメリカは2018年12月31日に脱退し、オブザーバー参加となりました。
ユネスコには総会以外にも、執行委員会と事務局があります。
事務局は、総会や執行委員会への提案書の作成を行ったり、ユネスコの事業計画案や予算見積書、定期報告書の準備などを行います。
●世界遺産リスト
その名の通り、世界遺産の一覧表です。
文化遺産と自然遺産(+複合遺産)が記載されています。
世界遺産委員会が定める登録基準に照らして、顕著な普遍的価値を有すると認められた遺産がリストに記載されます。
2021年8月7日時点での世界遺産総数は1154件です。
世界遺産保有国TOPはイタリア(57件)になりました。
●顕著な普遍的価値
顕著な普遍的価値は、OUV(Outstanding Universal Value)とも表記されます。
世界遺産リストへ記載される遺産は、このOUVを有していることが必要条件となります。
よって、決して主観的であったり、限定的な状況でしか価値を持たないものであってはなりません。
「顕著な普遍的価値」とは、国家や文化、民族、宗教、性別などという枠組みを超え、人類全体にとって現在だけでなく将来世代にも共通した重要性を持つような、傑出した文化的な意義や自然的な価値を意味します。
『世界遺産大辞典〈上〉』より引用
砕けた言い方をすると、あらゆる人に価値があることを認めてもらえるようなものであり、時代とともにその価値や重要性が風化しない、そのような傑出した文化的、自然的価値を指すのだと思います。
●最初の世界遺産
世界遺産が誕生したのは1978年です。12件の遺産が世界遺産リストに登録されました。
アフリカ
・ゴレ島(セネガル🇸🇳)
・シミエン国立公園(エチオピア🇪🇹)
・ラリベラの岩の聖堂群(エチオピア🇪🇹)
ヨーロッパ
・アーヘンの大聖堂(ドイツ🇩🇪)
・クラクフの歴史地区(ポーランド🇵🇱)
・ヴィエリチカとボフニャの王立岩塩坑(ポーランド🇵🇱)
南米
・キトの市街(エクアドル🇪🇨)
・ガラパゴス諸島(エクアドル🇪🇨)
北米
・ナハニ国立公園(カナダ🇨🇦)
・ランス・オー・メドー国立歴史公園(カナダ🇨🇦)
・イエローストーン国立公園(アメリカ🇺🇸)
・メサ・ヴェルデ国立公園(アメリカ🇺🇸)
マイスター対策というよりも1級対策かもしれませんが、最初の世界遺産12件は次のように覚えました。
ゴジラ あくび 木が 倣い目(ならいめ)
この覚え方の良い点は
①大陸別に遺産が整理される
②国順に遺産が整理される
ところにあります。文の意味は考えてはいけません()
●さいごに
本日の語句についてまとめておきます。
問. 次の語句を簡潔に説明しなさい。
・ユネスコ総会
ユネスコ総会とはユネスコの最高意思決定機関であり、ユネスコの政策と事業の主要な方針や、執行委員会が提出した計画に関する決議、執行委員会の選挙が行われる。
・世界遺産リスト
顕著な普遍的価値を有すると認められた文化遺産、自然遺産、複合遺産が記載された一覧表のこと。
・顕著な普遍的価値
(国家や文化、民族、宗教、性別などという枠組みを超え、)
人類全体にとって現在だけでなく将来世代にも共通した重要性を持つような、傑出した文化的な意義や自然的な価値のこと。
・最初の世界遺産
1978年に世界遺産リストに登録された12件の遺産のこと。
次回は文化遺産、自然遺産、複合遺産についてまとめようと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました!