バイカラーダイヤモンドとの邂逅〜前編〜
◯はじめに
Twitterのアカウントをフォローしてくださっている方はご存知だと思いますが、
僕はバイカラーの宝石ルースを重点的に集めているルースコレクターです。
(歴はまだまだですが・・・)
バイカラーが手に入りやすい石種といえば、トルマリンやサファイア、フローライト、クォーツなどが挙げられます。
(1枚目・・・すべてバイカラーサファイア 2枚目・・・アメトリン)
バイカラーが手に入りにくい石種も存在します。
それは単純に産出されにくかったり、需要が低いことから
バイカラーにカットされにくかったりと理由は様々です。
近年、バイカラーのルースも注目されてきており、需要の高まりから流通量も増えているような気がなんとなくしています。
とはいえバイカラーコレクターとしては、流通量が多いものも少ないものもどちらにせよ揃えたいのが本心です。
そんな中、僕はついにバイカラーのダイヤモンドに出会いました。
キッチリとした色分かれとは言い難いですが、
薄いところと濃いところで分かれているのが確認できます。
海外業者からの購入です。
クラリティも悪くなさそうなのが嬉しいです。
果たしてバイカラーとして鑑別されるのでしょうか・・・。
◯バイカラーのダイヤモンドは存在する?
ダイヤモンドのバイカラーは絶対に手に入らないような産出のし辛さはないものと思っています。
単純に一般市場の需要に合わないためにバイカラーを活かすカットがされないのだと思われます。
他の石種では当たり前にカットされるようなエメラルドカットのバイカラーがとにかく流通していません。
ミネラルショーや国内のネットショップでバイカラーダイヤモンドを探すと、主に以下の4パターンが出てきます。
①ラウンドブリリアントカットタイプのバイカラー
②マーキス、もしくはペアシェイプの尖った先端に色が溜まって見えるものをバイカラーと言い張るタイプ
③スライスカットしたダイヤモンドの放射状模様をバイカラーと言い張るタイプ
(通称:トラピッチェダイヤモンド)
④不透明系ダイヤモンドの色ムラをバイカラーと言い張るタイプ
(通称:ナチュラルダイヤモンド)
中には上記以外に、テーパーバゲットカットやオーバルカットなどでしっかり色が別れたバイカラーやパーティカラーを見かけたことはあります。
しかしなかなかにお値段が張っていた印象です。
そんな背景で、このようなエメラルドカットのバイカラーピースを手の届く範囲で見つけられたのは僥倖でした。
◯バイカラーダイヤモンドはどう評価されるのか
ダイヤモンドは通常の色石とは違い、鑑別だけでなく鑑定を行ってもらうことができます。
→参照:鑑定書や鑑別書が持つ意味とは。
しかし、今回気になっているのがダイヤモンドのカラー評価です。
ダイヤモンドのカラーはD〜Z、その先はFancyカラーとして評価されます。
しかし、今回のようにピースの中に2色見える場合はどう評価されるのでしょうか。
また、通常の色石がバイカラーorパーティカラーだった場合は宝石名が「バイカラーorパーティカラード〇〇」となりますが、ダイヤモンドの場合はどうなるのでしょうか。
(画像2枚目引用:CGL公式サイト https://www.cgl.co.jp/diamond-check/)
1枚目は色石のソーティング、
2枚目は中央宝石研究所のダイヤモンドの鑑定ソーティングのサンプルですが、
見ての通り、鑑定ソーティングの方にはダイヤモンドの宝石名の記載はありません。
ただ、上記鑑定ソーティングには載ってませんがカラーダイヤに「色ムラがあること」を示される記載として、
「color distribution uneven」というものがあります。
おそらく今回のケースだとこれが記載されるのではと予想しています。
ただ、こちらを色ムラとして処理されるのは本意ではないので、
この石がバイカラーであることを鑑別してもらいつつ、
ダイヤモンドとしてのグレーディングもしてもらうための方法を
中央宝石研究所に相談しようと思っています。
その結果は次回の記事で公開予定です。
◯次回予告
ソーティング結果が出ましたら、ブログ記事を公開予定です。
そもそもダイヤじゃなかったり、合成だったり、トリートだったり、バイカラーとして認めてもらえなかったりだとか、
全然面白くない結果で終わってしまわないことを期待します笑
後編へつづく。
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