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崩壊スターレイルをプレイしたらゼーレとブローニャに心を持っていかれた

 ゼーレとブローニャ、一生いちゃついててほしい。

 自分はコマンドRPGが好きだ。子どもの頃からコンシューマゲーやフリゲのコマンドRPGを遊んでいた。
 そんな自分のもとに、あのmiHoYoが大作ターン制コマンドRPGを出すという情報がTwitter経由で流れてきた。原神を始めmiHoYoのゲームはこれまでプレイしたことがないし、崩壊シリーズのキャラや世界観なども全く知らなかったが、アクションRPG全盛の現代に突如降臨した貴重な大作コマンドRPGということで、試しにやってみようと事前登録をした。

 サービス開始当日、仕事から帰って崩壊スターレイルのプレイを開始。
 事前情報など全く仕入れておらず、アプリアイコンに表示されている少女が「三月なのか」という名前であることも知らず、崩壊シリーズがスターシステムを採用していることも知らないまま、とりあえず始めてみた。
 第一印象はあまり良くなかった。グラフィックは終始綺麗だったが、シナリオの開幕から固有名詞と専門用語のオンパレードで、オフチョベットされたテフがマブガッドされてリットになっていた。とりあえず敵(反物質レギオン)が襲ってきて、よく分からない人物がよく分からことを言い出して良く分からないことをして、そのうち主人公が登場した。このときの自分は完全に宇宙猫状態だった。
 その後メインキャラたちと合流してからは、メインキャラたちが当面の目標などを逐一説明してくれるようになり多少マシになったが、やはり専門用語の解説は不十分なままチュートリアルが進んでいった。
 あまりの不親切設計に普通のゲームだったら挫折してアンインストールするところだったが、世界的ヒット作である原神の会社だからここを乗り越えれば楽しくなるだろうと自分を言い聞かせてプレイを続行。
 一通りチュートリアルを終えてマップを自由に動き、色んな人の話を聞く中で、ようやく各種専門用語の解説がされ「ああ、あれはそういうことだったのか」とこれまでの話を飲み込むことができた。

 チュートリアル終了後は早速ガチャについてググった。
 調べたところ、このゲームはリセマラはできなくはないが時間も手間もかかる様子だったので、緩めのリセマラをすることにした。いわゆるスタートダッシュガチャで手に入る星5キャラは全7キャラいるが、その中で5キャラの誰かを引いたら始めることにした。5/7の確率でリセマラ終了という非常に緩いリセマラを始めて、結果チュートリアルを3周した。

 リセマラ終了後は列車に乗って星々を巡る冒険を始めた。
 ちなみに列車に乗らず宇宙ステーション(チュートリアルの舞台)に残る選択肢も選択可能で、試しに選んでみたところ普通にゲームがエンディングを迎えてタイトル画面に戻り、再度ゲームに入ると何事もなかったかのように列車に乗る直前のシーンに戻った。

 話を進め、一つ目の星のシナリオを進めていると、段々とこのゲームが面白くなってきた。
 まずシンプルにグラフィックのクオリティが高く、マップを散策してカメラを動かして眺めているだけで楽しい。省いても問題なさそうな細部まできっちり作ってあり見ごたえがある。
 シナリオも冒頭こそ宇宙猫になったものの、一つ目の星の途中あたりからかなり面白くなってきた。王道で素直に面白く、読んでいて続きが気になる展開になっており、終盤に向けてどんどん盛り上がりアツくなっていくシナリオだ。
 テキスト量も凄まじい。メインシナリオの文章はそこまで量がなく重さを感じさせないが、それ以外の「見なくてもシナリオには問題ない部分」のテキスト量が凄まじい。アイテムのフレーバーテキスト、マップで拾えるメモの内容、色んな人に話しかけたり会話を傍聴したりした際の会話、街灯やベンチやゴミ箱を調べたときに表示されるテキストなど、文章量は相当なものがあり読みごたえがある。翻訳の都合なのか、全体的にテキストに癖があるのが若干気になるが、違和感はそこまでない。
 キャラ造形も好みだった。メインキャラであるなのかや丹恒も魅力的だが、特に女主人公が好みだった。ダウナー系やクール系に見えるのは見た目だけ。真顔でバットを振り回して戦ったり、ゴミ箱に異様な執着を持っていたり、ことあるごとに妄想を始めて自分の世界に入り浸ってしまったり、ちょいちょい謎選択肢が出てきてそれを選ぶとドヤ顔したり、色々と「おもしれー女」すぎてストライクゾーンをぶち抜かれた。それでいて決めるところは決める主人公らしさも持っており非常にかっこよくて良い。
 ゲーム部分も面白い。戦闘はシンプルながら奥深く、難易度もちょうどいい。ボス戦は油断すると負けるがちゃんと対策すれば配布キャラできっちり勝てるようになっている。マップ移動については、最初こそスマホで3Dのマップでキャラを動かすのに苦戦したが、慣れてさくさく動かせるようになり、ファストトラベルが多いのもあってかなり快適だ。若干気になる点として、模擬宇宙、開拓力消費、デイリークエスト、ナナシの勲功、依頼など、コンテンツが多いのでそこはもう少しシンプルに纏まっていた方が個人的には嬉しい。

 さて、上記のようにゲームが面白くなってきていた自分だったが、まだこの時点では、このゲームでガチャを引く強い理由になるキャラ(ブルーアーカイブであればバニーC&C、ドルフィンウェーブであればシュネー先生のようなキャラ)は女主人公以外にいなかった。
 しかし、突然事件は起きた。

 ゼーレとブローニャがいちゃつき始めた。

 シナリオの内容など詳細は割愛してざっくり説明すると、ゼーレは地下世界で生まれ育った少女で、自分に素直な性格で言いたいことはガンガン言う。対するブローニャは地上世界で街のトップの後継という地位に就いており、責任感が強く物事を抱え込みがちで本音をなかなか言えず、言動も「公人としての言動」をすることが多い。
 そんな立場も性格も真逆で、最初は顔を突き合わせれば喧嘩していた少女二人が、お互いを少し認め合ったかと思うといきなり自分たちだけの世界に入り始めた。主人公とゼーレとブローニャの三人で行動していたのに、主人公の存在など忘れたかのように二人でいちゃつき始めた。そのいちゃつき具合は、主人公が「割って入れる空気じゃない」と別行動を始めてしまうほどだった。
 その後もシナリオで何度もゼーレとブローニャの絡みがあったが、自分にはいちゃついているようにしか見えなかった。

 二人の絡みを見ているうちに、単独では「良いキャラだと思うがガチャで引くほどではない」キャラだったゼーレとブローニャのことがかなり好きになっていき、やがて二人を引いて揃えたいという思いが湧いてきた。
 幸い各種ゲーム内報酬の石やチケットがそれなりに貯まっていたので、他のクエスト報酬などもかき集めて、若干(1万円以下)課金してピックアップガチャを回し、なんとかゼーレは確保できた。

 問題はブローニャだった。
 ゼーレは限定キャラでピックアップされているのでまだ引きやすいし天井も狙いやすいが、ブローニャは恒常キャラのためかピックアップされていない。どうしてそんなことするんですか?
 ゼーレとブローニャの絡みが自分にこうかばつぐんだと事前に知ってたらブローニャを引くまでリセマラをしていたが、シナリオは既にそれなりに進めているし、ゼーレのために若干課金もしているので、流石に今からリセットはできない。
 一応このゲームにはいわゆる恒常ガチャで300連すると恒常キャラから1人選んで入手できる仕組みがあるので、自分が石油王なら即断即決で金を突っ込んでブローニャを引いていたところだが、残念ながら自分は石油王ではないのでそこまでの課金はできない。世の中には「迷う理由が値段なら買え」という言葉があるが、それを実行したところクレカの請求がやばいことになった経験があるので流石にやりたくない。加えて、今後ブルアカで何が実装されるか分からないし、ドルフィンウェーブは新衣装のKAZAMIが今後まず間違いなく実装されるため、それらに備える必要がある。
 アパートの部屋から石油を掘り当てない限り、これ以上の課金はできない。

 一度アプリを閉じて冷静になり、夏のボーナスが出るまではゲーム内報酬でコツコツ引くしかないと自分に言い聞かせる。
 そして再度アプリを起動しシナリオを進めた。
 
 ゼーレとブローニャのいちゃつきが止まらない。
 途中から完全に話の主役となったゼーレとブローニャが、それはもう、ことあるごとにいちゃつく。
 それもうプロポーズじゃないかと思う言葉を真面目な顔で言い合うし、なんか照れて赤面するし、何をしてでも助けるとか言い出す。
 完全にやりたい放題だ。自分たちの世界を展開しまくり、これでもかと関係性を見せつけてくる。オタクはそういうのに弱いんだ。
 
 だがしかし、焦って引く必要はない。
 ブローニャはゲーム内報酬でコツコツ引けばいつかは必ず引ける。どうしても引きたくなったら夏のボーナスを突っ込めばいい。ブローニャは期間限定ではないので逃げない。
 そう、焦って引く必要はないのだ。

 ブローニャから支援を受けてガンガン動き回るゼーレ、最高です。

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