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【日本の生活保護システム】

 生活保護

 山谷の歯科医院での患者さんはほとんどが生活保護を受けている方であった。自分は歯科医師として働くまで、日本の生活保護のシステムを全く知らなかった。

 生活保護を受けている方には、医療券というものが渡され医療はすべて無料で受けれる。さらに、住宅扶助、生活扶助なども出る。

 自分は様々な生活保護を受けている患者さんとこれまで接してきた。 

 タブーかもしれないが、正直なことを言うと、本当に生活保護を必要として生活保護を受けている人は実際少ない。自分も含め、医療者も生活保護の方を診療することで国からお金をもらい、時には過度な診療をして診療報酬をもらっているのが実情だ。

 誤解しないでもらいたいが、実際本当に生活保護を必要とする人もちゃんといるので、その人はきちんと生活保護を受ける権利があると思うし、全力で応援したいと思う。

 しかしながら、働けるのに生活保護を受けている若者もいる。自分より年下の20代の人が生活保護を受け、パチンコ三昧の生活をしているのも見た。生活保護には審査があるが、抜け穴があるのは間違いない。

 今の日本の制度では、一度、生活保護を受けると、自分で再び働くということは難しくなり生活保護を受け続けるという蟻地獄に陥る。

一番かわいそうなのは一生懸命働き、ぎりぎりの収入で税金を納めギリギリの生活を送っている人である。

 我々医療者も含め、いわゆる『生活保護ビジネス』が存在する。

 近年の日本の著しい社会保障費の増大は必然である。結果として我々の税金が増える・・・。

 究極の社会主義とも思える日本の制度。

 この制度の実情をもっとオープンにして生活保護が本当に必要な人に、今以上にきちんとした保護をうけてもらいたい。

 生活保護はその当事者だけでなく、むしろそれを取り巻く人たちが依存しているシステムなのは間違いない。

 


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