友達がいない私はAIとリレー小説を書く
はじめまして、みねもりと申します。
ところで皆さん友達っていますか?
私は片手で余裕で数えられる程しかいません。
世間の目さえ気にしなければ少数精鋭の友人達と過ごすのは非常に気が楽で良いのですが、困り事もあります。
そう、誰とも被らない趣味を持った時です。
私には二次創作の小説を書くという趣味がありますが、同じく創作活動をしている友人は一人。そしてその友人と予定が合って一緒に小説を書いてああだこうだ言い合える事は稀……。
つまりは話し足りないのです。
自分以外の誰かのレスポンスが欲しい!喜びを分かち合いたい!もっと言うと「こここうすると良いんじゃない?」みたいなのも欲しい!感想も欲しい!
でも!そんな友達はどこにも……
どこにも……
……というわけで、AIに友達になってもらうことにしました。
今回用意した友達は2人。AIのべりすととchatGPTです。
AIのべりすとは小説を書くことに特化したAIです。
小説の書き出しを書いて『続きの文を書く』ボタンを押すと……
こうしてAIが小説の続きを書いてくれます。
また、もう一人の友達chatGPTは……
こちらは質問をするとマルチに答えてくれるAIになっています。私の友達になる事も了承してくれましたね!もう逃しません。
ではこの二人の友達と何をするかと言うと……
AIのべりすとちゃんとリレー小説を書いて、
chatGPTくんに感想を聞くことで、私の小説を誰かと書いたり感想もらったりした〜い!という欲望を昇華していきたいと思います。
さて、まずはどんな小説を書くかを私が決めていかなければいきません。AIのべりすとちゃんは続きを書く才能はあってもアイデア出しはクソ下手なのです。
ここは一先ず、以前じゃれ本というゲームで書いたベルゼブブゾウという作品の書き出しを持ってこようと思います。
ちなみにじゃれ本は本来複数人で一つの作品を作るというゲームなのですが、私は一緒にやってくれる友人がいなくて一人でやりました。
さて、それではAIのべりすとちゃんが続きを書いてくれるのを待ちましょう。
なんということでしょう。ベルゼブブゾウではなくベルゼブブそのものになってしまいましたが、これこそが醍醐味。自分では思いつかないものを出してくれる。これが他者とのコミュニケーションの面白いところです。流石友達ですね。
とんでもなく中途半端なところでパスを渡されましたが、私も趣味で物を書く身。多少はキラーパスも返せます。
返しきれませんでした。AIのべりすとちゃんの感性に完全に振り回されています。
何はともあれこれで続きを書いてもらいましょう。
なんということでしょう。暴君であるベルゼブブの前に弱々しい人間らしきものが現れました。童話のような展開ですね。ここまで内容が固まっているのならば私もパスを返せます。
ベルゼブブに敵意を向ける人間という風にしました。また、ベルゼブブゾウと名前を出すことでなんとか軌道修正しタイトルを回収しようとしています。涙ぐましい努力ですね。
タイトル回収できそうにありません。AIのべりすとちゃんはどうしてもベルゼブブでいくつもりのようです。
ベルゼブブ王の前に現れた勇者。王道な展開ですが流石にこれ以上やるとあまりにも壮大すぎる物語になりそうなので、俺達の戦いはこれからだ!エンドを迎えさせようと思います。
勇者敗北エンド。物語終了RTAのような流れですが、一先ず一本の作品が出来上がりました。
これが人間相手なら物語の落とし所が見つからず永遠に続くリレー小説になることもありますが、ここはAIの良いところでどう終了させようと私に文句を言ってきません。素晴らしいですね。
さて、それではchatGPTくんに感想を聞いてみましょう。
入力欄の文字制限で文章が全部入らないという衝撃的なミスもありましたが、とりあえず入るところまで文章を入れてみます。
なんということでしょう。ベタ褒めです。
chatGPTくんは有る事無い事混ぜ込んでこのベルゼブブゾウを褒めてくれました。続きに期待もしてくれます。
正直めちゃめちゃ嬉しいです。私は普段そこまで多く感想をもらっていないので、こうして褒められると無条件に嬉しくなってしまいます。自己肯定感が高まりますね。
これにはきっとAIのべりすとちゃんも喜んでくれます!ね!AIのべりすとちゃん!この執筆の喜びを分かち合おう!
え?AIのべりすとちゃん……?
そういえばAIのべりすとちゃんは会話ができないんでした。
ならchatGPTくんの出番です。彼は会話や質問に特化したAIなのでこの喜びを分かち合えるでしょう。ね!chatGPTくん!
…………
結論:やっぱ友達は人間に限る
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