『リリーのすべて』を観て
ソウルメイトって…
1920年代のデンマークが舞台。リリーは実在したトランスジェンダーの歴史的シンボルだけれども、それを実現させた背景に、深い葛藤と孤独を抱えながら生きた人がいたことを知ることができてよかった。
苦しみや悲しみを克服するということは、それを感じないように努力することではなく、感じ尽くしてしまうことなのかもしれない。ならば苦しく、悲しい時は、ひとつのチャンスかもしれない。それを感じ尽くすことで、きっと癒され、強くなれるという意味において。
ソウルメイトの二人の愛が、生き様が、改めて現代に生きる私達に問いかける作品。